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京大原子炉。小出さん、たねまきジャーナル「レベル7」の続きです。
ときどき小出さんから、呆れはてた政府への苦笑(聞き間違えでしたら、小出さんすみません)が聞き取れるように感じたが。
菅首相の「原発事故の事態は安定した方向に進む」って、どんな神経で言ってるのか(怒)、政府首脳の現状認識の甘さに呆れてます。菅さん、あんた「オレは原子力には強いんだ」って豪語したらしいじゃないですか(笑)
まだまだ、福島原発事故現場の戦い、小出先生の苦闘の日々も続きます。長期的な戦い。チェルノブイリ以上になるか、それ以下で収束させることができるか、その戦いは長期に渡り始まったばかりだ。
残り約3分の1ほど、カセットテープに録音してから、再生しながら全文聞き起こしました。
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平)これどうすればいいんでしょうね?そういう声をあげるのはですね、先生みたいに真摯に学者のことばとして語っていただけたとして、政治が動かなければ難しくてそいう意味ではわれわれ苛立ちが募るのですが、先生からみて何をすべきなのか、動かすためにですね。
小)申し訳ありません。私にはわかりません。
平)わからないですか。
水)例えば南相馬市というところはですね、一部がこうした一ヶ月以内に避難して下さいと言う地域になっているわけですけれども、行政区域のところに避難すべきところとしないでいいところってまだら模様になっているわけですね。こういうことだとなかなか行政全体で政策を打ちにくいと思うんですが。 小)できないと思います。
水)たとえば、まあシロート考えですが、一番万が一を考えた想定で全体を動かすというようなことを考えなきゃいけないというようなことはどうでしょう?
小)はい、防災ということを厳密に適応するならその通りだと思います。ただし、今回とてつもないことになっていますので、そうやって避難をさせるという時にその住み慣れてきた土地、長い歴史を刻んで来た土地を捨てなければならないんですね。その時の離れていく人たちの背負わなければならない重さというものが、どれだけなのかと思うと私はそこで途方にくれてしまうのです。逃がさなければならない思うけれども、逃がそうとすれば生活が崩壊してしまうだろうと思いますので、ほんとうにどうしたらいいんだろうかなと私は今立ち止まってしまっています。
水)難しい、ほんとうに難しい決定かと思いますが。
小)はい、こんなことにならないでくれることをずっと願ってきたのですが、もはや手遅れですのでなんとか少しでもいい方向というのを探らなければいけないと思います。
水)あのう、今日も菅さんはですね、「徐々に原発事故は安定化に向かっている」とおっしゃってました。(小出さん、苦笑?)これはどう受け取ったらいいですか?
小)もちろんそう願います。みんなそう願ってるとおもいます。しかし、もっと悪くなる(●小出さん、悪くならない、のいい間違えか?)ということを私自身が自信を持って断言できないのです。きっとどなたもそう思っていると思います。現場のひとも含めてですね。なんとかここまで苦闘を続けて事態が破局に至る事を防いでくれてるわけですし、ありがたいことだと思いますが、でも、この闘いというものは何ヶ月もまだまだ続くのです。それを闘いを持ちこたえられるかどうかというだけでも不安なわけで、「事態がいい方向に向かってる」なんてということを今の状態でいうなんてことは、一体どういう神経してるのかなと私は思います。
水)今日も強い地震が何度もありました。そうした中でほんとうに事態が今どうなっているのか、原子炉の中がどうなっているのか、それを確認するために小出先生がこのデータを知りたい、しかしなかなか出てこないんだという何か目安ろいうのはありますでしょうか?
小)知りたいデータはたくさんあります。原子炉内の中性子のデータだとかですね、4月の8日には格納容器内の放射線量が3倍ほどに跳ね上がったのです。それ以降そのデータはなくなってしましました。
水)なくなったって、どういう意味ですか?
小)測定器が壊れたって言う意味なんでしょうけど、数値がでなくなってしまいました。そんなデータも私は知りたいと思いますし、たとえば2号機のサプレッション・チェンバーのところで破損が起きたと言われてるわけですけれど、一体その破損がどのくらいなのかというのを調べるためのデータというのはなにがしか集めているはずだと思うのですが、そのデータも出てきていない。
水)小出先生が昨日もおしゃっいました外付けで水を循環させていくシステムを使えないだろうかというアイデアも前に進んでいる様子はないですか?
小)えーと、いやあります。私は今、新聞の夕刊をみましたけれども、外付けの冷却回路をつけるというのが一つの案として出てました。
水)そういう意味では、具体的に進みつつあるとみていいですね。
小)はい、私が考えつくようなことですから当然、福島の現場の人達は考えついていていろいろな方策を今考えてくれていると思います。
水)そういったことが具体的に進んでいってほしいと思います。今日は、どうもありがとうございました。
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以上、結構な歳なんで疲れましたが、これが毎日放送ラジオの電波が届かない地方の方の目にふれることを期待します。
転載自由勝手にしてください。
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