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【放射能漏れ】1〜4号機個別復旧プラン策定 難題山積、実現性?
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110412/biz11041200010000-n1.htm
2011.4.11 23:59 :産経新聞
発生から1カ月が経過した東京電力福島第1原子力発電所事故で同社と経済産業省原子力安全・保安院は、1〜4号機の損害状況に応じた個別の復旧プランの策定に着手した。ただ、いずれも復旧の障害となる難題を抱えるうえ、高濃度の汚染水と高レベルの放射線量に阻まれ、正確な状況を把握できておらず、具体的なプランは見えない。原子炉や核燃料貯蔵プールを安定的に冷却できるめどについて、保安院は「数カ月単位の時間がかかる」(西山英彦審議官)と繰り返すばかりだ。
■1号機
1号機の炉心燃料棒について、東電は「全体の7割程度が損傷している可能性がある」と推計しており、溶融が最も激しいとみられる。燃料棒の熱も高く、原子炉の表面温度が設計想定の302度を上回る400度に一時上昇。現在も200度台で推移し、2、3号機よりも高い。
復旧プランでは、原子炉の余熱でつくった蒸気を水に戻して、原子炉に注水する非常用冷却システムを活用。注水で発生した蒸気を水に戻し、原子炉に再注水する循環システムの構築を検討している。東電は「システム自体は壊れておらず、再稼働できる可能性がある」と期待するが、損傷した燃料に触れた蒸気は大量の放射性物質(放射能)を含んでおり、実現を疑問視する声が出ている。
原子炉を覆う格納容器を水で満たし、「水没」させて冷やす案も浮上しているが、容器内の圧力上昇がネックとなりそうだ。
■2号機
2号機は3月15日に原子炉建屋内で爆発が起き、格納容器につながる圧力抑制室が損傷。そこから通常運転時の原子炉の水の約10万倍に上る高濃度汚染水が漏出している可能性が高い。汚染水は配電盤など重要設備のある発電用タービン建屋地下にたまり、復旧の最大の障害になっている。
また原子炉建屋内にあり、安定的な冷却に欠かせない水を循環させて海水との熱交換で水を冷やす「残留熱除去システム」は爆発で損傷している恐れがあるが、放射能漏れで近づけず、修復は難しい。
このため、新たに同システムを外部に構築する案が有力視されるが、具体策のめどは立たない。漏出した汚染水を原子炉に戻し循環させる案もあるが、高濃度放射能の除去の必要があり、難作業だ。
■3号機
3号機は14日の水素爆発で、建屋が最も激しく損壊しており、格納容器の配管が損傷し、2号機と同様に汚染水が大量に漏出している恐れがある。また、残留熱除去システムも被害を受けている可能性があり、「復旧は厳しい」(関係者)との見方がある。
汚染水の移送先であるタービン建屋内の「復水器」では、「水が増え続けているが、原因は不明」(保安院)という状況で、排水作業も進んでいない。このため、2号機と同様に、外部構築の検討が必要になりそうだ。
■4号機
震災時に定期点検中だった4号機では、核燃料貯蔵プールにある高熱の使用済み燃料への対応が最大の課題だ。現在は、生コン圧送車で注水し水の蒸発分を補給しなんとか危機的な状況を回避している。1〜3号機のプールも同じ状況で、注水した水を循環させるシステムの復旧が急務だ。
さらに使用済み燃料をプールから取り出し、安全に保管できるのかも問題だ。水から露出すると高い放射線を放出するため、建屋内部で遠隔操作で搬出する必要があるが、建屋に加え、クレーンなどが爆発で壊れている可能性があり、取り出し方法の検討を迫られている。
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