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行方不明者を捜す自衛隊員とともに、がれきを撤去していく建設業者の重機=相馬市磯部
捜索阻む原発風評 建設業者敬遠、重機足りない 福島
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110409t63024.htm
東日本大震災で被災した福島県相馬市や南相馬市の沿岸部で、行方不明者の捜索が難航している。福島第1原発事故で避難指示が出た半径20キロ圏内に南相馬市小高区や原町区の一部が含まれたことによる風評被害で、建設業者が入りたがらず重機が不足しているためだ。地元業者は「相馬地方の放射線量はほかの地域に比べ低い。復興に協力してほしい」と訴えている。
約200人が行方不明の相馬市。磯部地区はコウナゴやホッキ漁で知られていたが、津波でほぼ壊滅状態になった。原発からは約40キロ。半径20〜30キロの屋内退避圏にも当たらないが、捜索は進んでいない。
周囲を見回すと、重機は数台。「数が全然足りない。これだけ広いのに、何日かかると思ってるんだ」。がれきが埋め尽くす捜索現場で、男性作業員がこぼす。
重機不足の大きな要因は、放射能漏れによる風評被害だ。
相馬市の建設業者は県外企業に重機のリースを依頼した際、「放射性物質が付着したら困る。リースではなく買い取り契約にしてほしい」と言われたという。
建材販売会社の南相馬支店にも住宅用資材を頼んだが、「東京本社から南相馬から出るよう命令が出ている」と断られた。建設業者は「原発に近い相馬地方に近づくな、という雰囲気がある」と困惑する。
屋内退避圏の外に当たる南相馬市鹿島区で6日にあった捜索では、重機約50台が使われた。ほかの地域からの重機は少なく、ほとんどが地元業者が用意した。
伊達市から駆け付けた業者は「業界団体の依頼で来たが、相馬地方以外から来たのはうちだけ」と苦笑した。「口にこそ出さないが、どの業者も放射性物質への恐怖心があるようだ」と明かす。
各市の独自調査によると、8日午前10時現在の大気中の放射線量(1時間当たり)は相馬市が0.54マイクロシーベルト、南相馬市が0.8マイクロシーベルト。県内では決して高い数値ではない。屋内退避圏とその隣接地ということだけが障害になっている形だ。
県建設業協会相馬支部の草野清貴支部長は「がれきを撤去しないと、行方不明者を見つけ出せない。少ない重機で撤去を急ぐと、がれきに埋もれる人を傷つける恐れがある。風評に惑わされず、作業に力を貸してほしい」と呼び掛けている。
2011年04月09日土曜日
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