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(回答先: ポイントはココ!! 投稿者 jesusisinus 日時 2011 年 4 月 09 日 03:30:20)
今から18年前に米の凶作があってタイ米を輸入だなんだと騒いだことがありましたね。
その翌年に発刊された広瀬さんの著作「地球のゆくえ」(広瀬隆著 1994年 集英社)にこのようなことが書かれてありますので現状を把握する上で参考になるような気がします。
P210 「国産米が本当になくなろうとしている」から引用します。
(以下引用)
93年12月14日、ガット(GATT・・・関税貿易一般協定)・・・の決定を日本人が受け入れ、米輸入を部分的に開放することになった。・・・
・・・国民(消費者)の大部分は・・・米の輸入には強く反対していた。ところがガットの合意を後押ししてきたのは、なぜか大新聞であった。そのため「合意は仕方ない」とうい少数の“町の声”が新聞紙上に頻繁に書かれ、農家はまるで日本全体が敵であるかのような錯覚を持たされたが、事実は違っていた。消費者ははじめから農家の味方だったのである。・・・ほとんどの国民の意見をジャーナリズムが無視することによって何とかアメリカの圧力を回避しようと骨折っていたわけである。
事実が証明している。国産米が本当に足りないことを知った消費者が米屋に行列をなしたからである。
86年にソ連のチェルノブイリで原発事故が起こった。ゴルバチョフをはじめとするクレムリン首脳は事実が国民に知られればパニックが起こることをおそれて、危険性を示す報告書を闇に葬りながら、報道界に“何でもない”とういニュースを流させた。その結果、汚染地帯に住む膨大な数の住民が、子供たちの白血病や甲状腺癌などによって苦しむことになった。
日本の米不足では、同じようにパニックが起こりはじめたところで、問題を鎮めるために報道界が動いたのである。それが、タイ米はうまいかまずいか、とった見当違いの記事の洪水になった。・・・ところがこれが、やがて日本にとって大変なことになろうとしている。私たちが食べる主食は、94年には、とりあえず茶碗の3分の1が外国の米になる。しかしこのままの状態が続くと、将来は間違いなく、茶碗の中のほとんどが外国の米になる。この重大事を、日本の国民は知らされているだろうか。
アメリカ・ヨーロッパの株が急上昇している背景には、ガットの決着が大きく寄与していたのである。すでに、国際金融マフィアには、この先が分かっていたのである。
・・・・
日本人の誰もがうまいご飯を食べようと思えば、必ず米の値段が上がって、金持は日本米を食い、貧乏人は外米を食う、という社会構造になる。特に外食が多い労働者や若者がその影響を受けるだろう。
この原因は、実はガット以前の農業政策から生じたものであった。
つまり、第2の問題−農業と農民、そして農地の壊滅、というシナリオである。すでに長い歳月にわたって、田畑を捨てる農民を大量に生み出す減反政策を強制してきたために、93年の異常気象で米が不足して、このような状況に追い込まれたのである。・・・
しかしこれからは、農家にさらに減反を強制しながら、その一方で、外国から絶えず米を輸入するというガットの合意を受け入れたのである。米の大凶作を体験した直後の民族が考える決定とは、到底信じがたい。・・・
・・・敗戦後の半世紀のあいだに、膨大な数の農民が田畑を捨てたのは、みな、貧農になる前に転職したからである。一見すると貧しい農民はいないように見えるが、多くの都会人が、あるいは兼業農家が、あるいは工業界に働く過労死直前の労働者の多くが、また出稼ぎ労働者が、いずれも農業では食えないから新しい職場に追いやられた「貧農」だったのではないだろうか。それが、人口の減ってゆく農地から見た日本人の真の姿と思われてならない。これは、都会から見たのではわからない。現在でも、北海道など全国各地で、農業のための借金で町全体が追いつめられ、危険物の処理場や原子力プラントなどに土地を売らなければならないか、と悩むほど深刻な事態を見ているのである。・・・
農民の農業意欲がこれほどまでに失わせる政策を進めている国は、全世界でも珍しい。・・・
(引用終わり)
jesusisinus 様 いきなりのフォローアップ で 失礼いたしますた。
貴兄の見解に賛同すべく、追随させていただきます。よろしくお願いします。
なお、TPPを含め現状を説明できる方は是非コメントをお願いします。
よろしくお願いします。
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