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風評被害防止の連呼だけを声高に叫び、過小評価をドイツやフランスの専門機関から批判される日本と彼我の差を比べるとよい。
>混乱をさけるため、現在非常事態省では、希望するすべての住民に対して、自分の部屋やアパート、敷地などの放射線量を測るための専門家を派遣するとしている。
風評被害を防ぐとは、こうすることだ。闇雲に政府当局の言いなりになることでも、NHKを見て安心することでもない。
「見えない敵」への監視が強化 極東特派員レポート「ロシアの声」
http://japanese.ruvr.ru/2011/04/06/48539948.html
放射線観測というのは、単なる学術用語ではない。それは放射能汚染の危険性がある場合には、人間の生活のために必要な条件を保障し、状況が悪化した際には、人間の健康を守るためにも、避難を含めた早急な措置をとることを意味している。
ロシアのウラジーミル・プーチン首相が、極東における放射線観測の頻度を引き下げないことを決定したのも、理由があってのことだ。5日、ヴァルダイで行われた、自然災害予測の改善に関する会議でプーチン首相は、「引き続き極東においては、注意深く状況を観察していかなくてはならない、と考える。」と述べている。
日本で事故を起こした福島第一原子力発電所について、プーチン首相は「状況は我々が知っているように、改善されていない。我々には、自国の領土に関しての情報が完全に客観的なものであることが必要だ。」と指摘している。
極東地域では、24時間での放射線監視が行われている。観測は定点観測および移動観測を合わせて630か所で行われている。また非常事態省地域センターのヘリコプター、ミル8型機およびミル26型機も使われている。船舶の支援も借りて、海上での観測も行われている。
事態が悪化した場合、極東連邦管区には、放射能汚染に対処するための能力が十分にそろっていると、専門家らは考えている。
ハバロフスク地方のヴェチェスラフ・シポルト知事は次のように語っている。
― ハバロフスクでの基準値は、1時間当たり12から17ミクロレントゲンで、今のところその範囲内だ。我々は、ハバロフスク州の99の地点で観測を行っている。海水や淡水の採取も始めた。また大気中における観測も、ヘリコプターや特別実験室などの助けを借りて行っている。つまり、ほとんどすべての側面で、我々は放射線量の状態を正確に計測することが可能だ。大気中から採取されたサンプルを分析するための、特別な研究所がハバロフスクに設けられるという決定も下された。それによって、情報の受け取りと伝達がより早く行われることになる。
幸いなことに、ロシア極東地域では、放射線量の上昇は観測されてはいない。値は1時間当たり13から17ミクロレントゲンとなっている。 混乱をさけるため、現在非常事態省では、希望するすべての住民に対して、自分の部屋やアパート、敷地などの放射線量を測るための専門家を派遣するとしている。
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