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日本/原子力
記事発表:2011年4月4日月曜日
最終更新:2011年4月4日月曜日
東京電力は、1万1000トン以上の放射性の水を太平洋に投棄する
RFI
事故を起こした福島原発の運営会社・東京電力は、2011年4月4日月曜日、1万1000トン以上の放射能を含んだ水を海に流し始めた。東京電力の作業員が、その場所の温度を下げようとした時に、建物の内部に溜まった大量の水。原子炉の冷却回路を回復させるために、決定されたこの行為。東京電力側は、液体に含まれる放射線はわずかだと語っている。
RFI東京駐在記者フレデリック・シャルルの報告
福島第一原発の「玉突き」作戦のあと、東京電力は今後、事故を起こした原子炉を空にしなければならない。発電所を運営する東京電力は、、貯水タンク内にある、汚染の弱い液体を外に出して、汚染の強い液体を入れなければならない。汚染の強い水は、特に、損傷が最も激しい原子炉の1つである、2号機の機械室の内部に溜まっている。
この水の放射能の高さのために、6基の原子炉内にある、故障中の冷却装置を復旧させるための、発電所の作業員たちの仕事が妨げられている。 さらに、この「玉突き」の結果、建物や地下の回廊が水浸しになり、放射能を含んだ数千トンの水で一杯になった。
この数日間、東京電力は数万トンの水を、24時間体制で、冷却のために原子炉に放水してきた。この作戦は、特に、1986年にチェルノブイリで発生したような、最も深刻な原子力の大惨事を回避するのに寄与した。
見たところ、作業員たちは燃料棒の溶融を防げたようだ。それでも、専門家たちは、3つの原子炉で、部分的な溶融が進行中であると考えている。
汚染の弱い水
発電所を所有する東京電力の広報担当者は、この作戦の説明を試みた。「排水を処理するためには、貯水タンクに水を移す必要があった。しかし、実際には、貯水タンクは、1万トンの弱い放射能を含んだ水で満たされていた。水を移すためには、この水を捨てる必要があった」と、東京電力の代表者は詳細を説明した。
東京電力によると、この投棄は5日間にわたって行われる。法定基準値の100倍近くの高さの放射能を示しているにもかかわらず、この水によって、健康上の結果が現れることはないという。
原子炉2号機で汚染された水の一部が、20cmの裂け目から漏れ出ているのが、海に突き出た穴から発見された。発電所は、この裂け目をコンクリートで、次に、吸収性のポリマーで、さらには、新聞紙やおがくずで埋めようとしているが、今のところ成功していない。
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日本/原子力の大事故
記事発表:2011年4月5日火曜日
最終更新:2011年4月5日火曜日
ロシアは、放射能を含んだ水を処理する台船を日本に送る
RFI
東京電力は、貯水タンクを空にして、その後、放射能の強い水で満たすために、放射能の弱い水を太平洋に流し続けている。福島は、ロシアが送った、放射能を含んだ水を処理する台船の到着を待っている。韓国は、海水の放射能が増える結果を心配し、日本政府に説明を求めている。
RFI東京駐在記者フレデリック・シャルルの報告
放射能を含んだ11500トンの水を太平洋に流すしか方法はなかったと、日本政府は明言する。東京電力には、もはや、さらに強い放射能を含んだ水を蓄える場所がない。この作戦は5日かかる予定だ。
すでに、韓国はこの汚染が自国の漁業に及ぼす影響を心配している。汚染水の海上投棄を減らすために、東京電力はロシアに、放射能を含んだ水を再処理する浮き工場の使用を求めた。この工場の一つはウラジオストクを拠点とし、ロシアの原子力潜水艦の除染に使われている。
福島県は、1千カ所の公共施設・公園・児童公園・校庭で、放射能を測定している。親たちは、自分の子供が、健康に損害を受ける水準の放射能を浴びる危険がないかどうか、気がかりだ。
強い放射能を含んだ大量の水が6基の原子炉内に溜まり、いくつかの原子炉で部分的な炉心溶融がすでに進行するようになってから、日本の独立系の専門家たちは、火山の水蒸気爆発になぞらえて、福島原発内で水蒸気爆発が起こることを危惧している。東京電力は、そのような爆発はあり得ないと強調している。
日本政府は、火曜日、事故を起こした福島原発から投棄される放射能ために、心配している国民を安心させようと、海産物に含まれる放射能の限界値を定めた。魚類とエビ・カニなどに対して、「政府は暫定的に、野菜を対象として定めた数値を適用する」と、政府の広報担当者は明言した。
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(RFI)
http://www.rfi.fr/asie-pacifique/20110406-fukushima-breche-radioactive-colmatee
日本
記事発表:2011年4月6日水曜日
最終更新:2011年4月6日水曜日
福島:放射線の裂け目は埋まった
RFI
いくつかの不運な試みの後、原子炉2号機の立て坑の壁面にできた20cmの裂け目は、たったいま埋まったと、東京電力は発表した。裂け目からは、強い放射能を含んだ水が太平洋まで流れ出ていた。
RFI東京駐在記者フレデリック・シャルルの報告
福島原発の専門家たちは、海の近くに据えられ、原子炉2号機とつながった、立て坑の壁面にできた、20cmの裂け目を埋めることができた。この裂け目は、溶解性のガラスと凝固剤の混合物で埋められた。
その少し前、コンクリート・吸収性のポリマー・新聞紙・おがくずを使って、この裂け目をふさぐいくつかの試みが失敗している。6基の原子炉を冷やすために、海水が放たれて以降、強い放射能を含んだ合計60000トンの水が、福島原発内に存在している。
東京電力は、ウラジオストクから、汚染水を再処理する浮き工場を呼んでいる。同社は、オリンピック用プール6杯分に相当する、放射能を含んだ水を蓄える能力を持つ、複数のタンクの建設に着手する。数隻の大型タンカーも、汚染水を受け入れるために、転用される予定だ。しかし、一部の専門家は、太平洋の中で、海の生態系が、川上にあたるプランクトンを魚が食べることにより、汚染されるのではないかと危惧している。
発電所を運営する東京電力は、気休めの補償金を10の自治体に支払い始めた。ある自治体は、住民1人当たり9ユーロに満たない、そのお金を受け取った。別の自治体は、東京電力を批判する自由を保つために、その申し出を断った。
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(投稿者より)
フランスRFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
放水を始めた時点で、こうなることは予測できたはず、と批判するのは簡単ですが、東電がまともな会社だったら、そもそも事故は起きていなかったはずです。
ひとまずは、推移を見守りたいと思います。
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