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このQ&Aは、素人の私が原子力の安全の専門家のY氏に質問したものです。
東京地区にお住まいの方々と、この震災による福島の原子力発電所事故の情報を共有したいと考え掲載します。
ただし原子力発電所の事故の状況は、刻々と変化しています。
このQ&Aは、2011年3月15日に行われたもので、その後の状況については一切保証は致しませんことをお認め頂き、各自のご判断は各自の責任で行ってください。
Q:現在(2011年3月15日現在)テレビ等で流れている計測された放射能にて、我々東京に住んでいる人間への影響はいかなるものなのでしょうか?
A: まず放射能と放射線は違いますよ。
放射能は放射線を発する能力のことです。放射能は殆ど全ての物質が持っています。
放射能を持つ物質を放射性物質と言います。
例えば家に住んでいて、その家を建造している材料も放射線を発しています。またその材料が木材より、石やコンクリートの方が多く発します。
解りやすく言うと、木造建築の家に住んでいる人間が、そこで受ける放射線を1 とした場合、鉄筋コンクリートの家に住んでいる人は2 となります。
今回の測定された数値で言えば、木造建築の家に住んでおられる方が、1 から1 . 1 になった程度です。
ですから、通常時に鉄筋コンクリート建てに住んでおられる方の2 よりはかなり低い値です。
また、鉄筋コンクリートにお住まいの方は、2 が2 . 1 になるくらいです。私にはまったく気にならない数値です。
Q:しかし0.1 位でも上がるのですから、リスクはあるのでは?
A:先ほども述べたように、この世界の物質はほぼ全てが放射線を発しています。特に石などは強いです。ですので、平地の鉄筋コンクリート建にお住まいでも、例えば山梨の山に登れば、その値は4 となります。
私からすると、それがリスクだと言うなら、登山は勧めません。
その程度の値であると思ってください。
Q:しかしテレビではだいぶ危険性を訴えていますが
A:それはもちろん現場である福島ではそうです。今、私が言っているのは、あなたが東京でと質問されたからで、事故のあった現場の話ではありません。
Q:解りました。
今ここで東京以外の話をすると話が複雑になるので、東京近郊に限定します。
今まで頂いた見解は、現状での話ですよね?それがもし状況が悪くなり、メルトダウンと呼ばれる現象になった場合はいかがですか?
A:先ほども述べましたが、これは東京での話ですよ。
もしメルトダウンが起きたら、現場の周辺は非常に大きな問題を抱えます。しかし上で述べたのは、その状況が起きても、現場から離れた東京での話ですので、私の東京にいる家族を避難させることなどは考えません。
Q:実は私の友人の奥様が、現在妊娠しているため、非常に怖わがり、金沢に避難したいと言っているのですが、友人にアドバイスするとしたら?
A:基本的に放射線と言う観点からは同じです。
妊娠しているから山には登らない方が良いと言うアドバイスは、放射線と言う観点からは普通しませんよね。ただし、妊娠なされている女性は、新しい命を体に抱えているのですから、精神的なストレスが重要ではないかと思います。
私は、産婦人科の専門家ではないので、個人的な意見ですが、非常にナーバスになられているなら、その方が問題なのではないかと思いますよ。お金があって、それが可能なら、しばらく離れているのも良いのではないでしょうか?
ただ、これは原子力の専門家としての専門的アドバイスではありません。私の専門性から言うと、影響はない。しかし精神的なストレスをそれで解決できるならと言う、個人的なアドバイスです。
Q:それでは今日の最後の質問ですが、外から帰ったら埃を払うようにしてから家に入るとか言われていますが、あれは何故ですか?
A:観測されたのは放射線を発する塵から出た放射線です。
だから花粉のように、その塵を払って家に入られたらいかがですか?という話です。また、今東京で観測されているような放射性物質の塵や気体は、今日あってもまた風が吹くと飛んで行くような性質のものです。
解りました。ありがとうございました。
http://www.kaien-tai.net/QandA.html
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