http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/574.html
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このごろズボラしっぱなしで、テープの聞き起こしができてませんが、ありがたいことにコメント欄に、フォローのメッセージをいただきました。
4月1日(金)分や、昨日の4日分も早速コメント欄にいただきました。昨晩は、小出先生に田中真紀子議員が絡むという。MBS毎日放送ラジオのナイスな企画がありました。
転載オッケーということで、早速まとめて投稿します。
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11. 2011年4月01日 20:51:29: OXjFtaOHiI
今日の話がメールで来ました、転載します。
毎日放送ラジオたね蒔きジャーナル、今日は緊急地震速報の中(別途FMで音楽を聴いていて地震速報にびっくり!)、水野晶子さんの司会の中で、京都大学原子炉研の小出裕章さんのお話がありました。
その前に、ニュースで、汚染水を復水機に入れる「前の前の段階」がやっと終わったこと、小出先生が汚染水をタンカーで運ぶ案を言われたこと、メガフロートにより行う方向だそうです(海に浮かぶ大きな箱のことらしい)。静岡市の海釣り公園を流用するそうです。1万トンの水が入るそうです。
福島第1原発の放射能飛散防止のために、樹脂の散布の試験が行われ、埃などが抑えられるとの報告もありましたが、放射線測定計が不足し、作業員全員に行き渡っていないとのことです。5000個あったものの、津波で使えなくなり、使えるのは300個だけで、この後120個を追加するそうです(全員に持たせる)。これ、仕事をしてもらう東電が不安でないのに水野さん驚いています。また、半径20km以内に、自力で避難できない人が320人いるそうです。
それで、メガフロートの話、小出先生の案に似ているのですが、保管ならタンカーと一緒、ただ、タンカーに入れて、柏崎に行って汚染水を処理する必要があり、水を入れて浮かべるだけでは、汚染水はどんどん出てくるので、海の上に置くのでは間に合わない、どんどん処理しないといけないので、メガフロートは水を入れるだけになると言うことです。1万8000トンの容量で、この3週間で1万トンの水が出ており、たまっているのは環境に漏れている(トレンチでは漏れてしまう、トレンチは単なるコンクリートの水路に過ぎず、水を入れることを想定していないもので、コンクリートのひび割れからどんどん水が漏れるものだ)ということです。つまり、これから数ヶ月ならメガフロートひとつでは足りない、全国からメガフロートを結集するのもいいことだというコメントでした。
しかし、メガフロートは汚染水を想定していない、汚染水は泥水みたいなもので、放射性物質は少なくてもものすごい放射線を出すので、メガフロートに入れても、放射性物質以外は、漏れないなら大丈夫、しかしその上に人がいるのはダメ、で管理上問題あり(放射線従事者が必要)なのです。処理するまで考えないとダメと言うことです。処理するのも、柏崎のものはこんな高濃度の処理は出来ないかも知れない(日本には他に処理できる場所はない)ということです。放射性汚染水を処理するものは、柏崎か、六ヶ所村(こちらは再処理用、汚染水処理専用ではなく、1万トンもの水は処理できない)なのです。
樹脂の効果は何かはある、敷地に降り積もり、飛び散るので、それを地面に固定する効果はあるとのことです。しかし「ある程度」であり、次から次へと樹脂で固めないといけない、いたちごっこと言うことです。なぜ原子炉建屋が破壊したかは水素がたまったからで、布で包んでも同じことだそうです。
フランスの専門家が来ましたが、防護服、機材の提供を受けて、フランスは日本より多いが、原子力は核の技術と同じで、日本は核の技術を持ってはいけないと、戦後日本中の核研究施設をアメリカが破壊し、52年にやっと許された、そのため日本の核研究は遅れて、日本に比べて、フランス、アメリカははるかに優れている、大洗の再処理工場はフランスの提供、六ヶ所村は自前で出来ず、六ヶ所村もフランスに作ってもらったが、今回直面している廃液処理、原子炉冷却についてフランスは特別に優れてはいない、やることは他にない、六ヶ所村をフランスが作ったので、それで優れているだけだそうです。
たまり水の処理経験はどこの国にもないということです。
福島県産の牛肉から放射能が出たこと、酪農家に打撃だが、セシウムが出るのは当然のこと、事故が起きてヨウ素、セシウムと揮発性のものが出て、土は汚れ、それを摂取するものは汚染されるものなのです。だから、一日も早く処理しないといけない、野菜も、政府は3回続けて暫定基準値を下回れば出荷停止を解除すると言うのは、専門家がどうの、ではなく、放射能に被曝するのは全て危険であり、暫定基準値を上回れるとすぐ危険、下回るとすぐに安全ではない、基準は個人により違うし、我慢する値であり、一律にやらない方がいい、福島の野菜が汚れている、誰も放射能を食べたくない、一定レベル以上はダメとの基準を作ると福島の農家は破綻する、で、小出先生の案は、子供に食べさせてはいけない(子供は放射能に敏感)、大人は感受性が鈍く、原発を許したのは大人であり、大人は甘受して食べるべきではないか、と言うのが小出先生の考え(都会が原発を地方に押し付けた)、どれだけ汚染しているかを知らせて、汚染の高いものを大人が食べると言うことなのです。
線量計、全員に行き渡っていなかった、作業員の苦労に小出先生心配していたのですが、好ましくはない、こんな事態になる前に、東電は福島第2にも線量計はある、柏崎にもある、東電はせめられるべき、現場は極限であり、責められないが、あってほしくない事態であるとのことです。
飯館村はIAEA基準の2倍の避難数値であり、IAEAも原子力推進期間で、なるべく避難といいたくない期間が避難というのは大変なことであり、避難させないといけないということです。日本政府のデータからは、チェルノブイリの事故での強制避難地帯の何倍もの汚染で、放射線管理区域の100倍!の汚染であり(土1kgにヨウ素、セシウムの値が出ている)、日本の法令でも管理で、一般の人がいてはいけない、行政は黙っていてはいけない、しかし、避難=その場所を捨てろと言えるのか、という論理もあるのです。
国で、福島の牛肉、厚労省の再検査で放射性物質一切なしと発表されたのですが、検査の過程に問題があったと政府はしているのです。汚染されていないとの知らせはいいのですが、セシウム検査は、放射性検査は難しい、発電所敷地内のヨウ素が何千倍(原子炉再臨界の証拠、それは起こる可能性は低いと思っていたので驚いた)と言うのが間違いという位のもので、今何もなしという測定はまた信じがたい、測定に科学的な検証がいるとのことです。正確なデータを公表すべき、間違いを公表してはいけないとのお話でした。
13. 2011年4月02日 17:19:43: fyC6VeDM6A
ジャック・どんどんさん、メールのバックナンバーを見て、3月21日〜28日の分を得ました、ここに載せます、別途転載OK(MLでは無断転載大歓迎とのこと)です。
小出先生 2011/03/21
毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、水野晶子さんの司会によるもので、今回は京大原子炉研の小出裕章先生のお話がありました。この番組、先週の金曜日より聞いておりましたが、今回は小出さん、電話出演であり、現場の状況は本質的に分からないとしつつ、証言されました。
まず、3号機の圧力ですが、これが下がったのは、原子炉圧力容器か格納容器に漏洩があり、放射能も漏れているのではないかということでした。圧力を下げるためにベントという行為を行い、圧力が下がったのは喜ぶべきものではなく、どこかに漏れているのではないかという指摘がありました。また、本日火災があったという話で、出た煙が白ではなく、これは水蒸気ではなく、火災で、原子炉内にいろいろ可燃性のものがあり、水素の引火による火災ではないかとの指摘もありました。
また、冷却用のポンプですが、これもちゃんと動くか分からないということです。そして、現場の人間は放射線と闘いつつの作業なのです。
そして、今の問題は原子炉と使用済み燃料の2点であり、小出先生は、ともかく水を注いで冷やさないといけないということで、放水、ヘリからの注水は原子炉には何の関係もないということです。
さらに、農産物への放射能汚染は深刻、長く続くものである、様々なものに広がっていく、農産物が汚れるほどの汚染があり、土地も汚れているということで、この土地の汚染はこの後も続くということでした。土の汚染を食い止める方法は、放射能が出ている限りないとのことです。こういう汚染物を口にすることについては難しい、チェルノブイリではソ連、ヨーロッパともに汚染されて、日本はソ連とヨーロッパからの汚染農産物を拒否して当時は日本を守ったが、汚染農産物は食べ物に困っている国などに回っているということで、日本の汚染農産物にどう向き合うかは大変なことだということでした。都会の人が汚染農産物を拒否したら、現地の農家は破綻するのです。
今回、録音して聞きなおしたのではありませんが、小出先生のお話は大変に説得力があり、私も勉強になりました。
このラジオ放送へのご意見は、http://www.mbs1179.com/tane/をご参照ください。
明日以降もお知らせいたします。
2011/3/22
毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナルで、今日も京大原子炉研の小出先生のお話がありました。
まず、放射線はどんなものでも危険であり、国の基準による限度を守らないといけないが、今の福島ではそんなどころか、海に流してそれでも基準の百何十倍と言うことだそうです。
ヨウ素131は半減期8日だが、人体への影響が大きい放射性物質で、80日(3ヶ月)では1/1000になる、比較的早めに汚染が終わるものだそうです。しかし放射性セシウムは原発の生み出す核分裂生成物の人間への影響が一番厳しい、半減期が30年もあり、1度汚染したらもうなくならない、海も、土地も汚れが残り被曝を続けるものである、原爆実験の汚染もそれであり、放射能汚染の最たるもので、チェルノブイリでも代表的なものである。
また、海の汚染は過去の状況は分からないが、小出先生は東京電力以上に政府が隠しているのでは、というコメントもされました。またコバルトは本当かどうか疑っているが、コバルト58の検出は自分でも疑問符であり、他の放射性物質と間違えて検出しているかもしれないが、コバルトが出ても不思議ではない(燃料棒にあり)と言うことです。
原子力安全保安院は1年間1ミリシーベルトの被曝は海の水をたくさん飲まないと大丈夫だが、しかし海草はもっと高い値になっているのでは、ということであり、海産物には海の水より何桁も高い(1000〜10000倍、容易に測れる)、こういうデータこそ知りたいと言うことです。
放射能汚染による作物を持つ不安は、こういう事故の元では取ることは避けられない、枝野氏はただちに人体に影響はないと言うものの、今日は「ただちに」がなくなり、これはひどいことだというコメントでした(つまり、「ただちに」とは後々は別、放射線には急性障害(大量被曝による、髪の毛が抜けるなど)だけでなく、後々何年もたって被害の出る晩発性障害(少しずつ取るもの、ガンになる)もある)。
この場合、被曝を全て避けるのは無理であり、どう向き合っていくのかが問題と言うことでした。
スピーディーという名前の被曝影響機関があるが、もう20年研究してきているのに、今何も出ていない、今こそ生きるのに、精度の高くない機械や、住民のパニックを恐れて公表しないということがありました。
アメリカの研究機関は、収束していると言っているが、小出先生はそう期待したい(電源が回復した)ということで、しかし、ポンプが動かないとだめ、ポンプは津波で傷んでいるのでは、動かすには被曝環境が懸念される、ということでした。自分がどれだけ被曝しているか確認しながらの現場で、ロボットではとても出来ない現場ということです(決まった作業ではないとロボットに任せられない、人間が被曝覚悟でやらないといけない)。
枝野長官の会見などとは違う、電気すらない、放射線の飛び交う現場で必死の作業が続いているとのことでした。
また、小出先生、夕方に関西テレビのニュースにもコメントされ、福井の原発は懸念されるが、津波はあそこまでひどいことはないかも知れないが、安心材料ではない、また日本はエネルギーを使いすぎているとのお話がありました。
このシリーズ、今後もフォローします。
2011/3/23
たね蒔きジャーナル、今夜も小出先生のお話がありました。
まず、水道水の放射能のお話、原発事故で、放射能は風に乗るので、風下のところを襲う、3月15日に東京を汚染しているデータが出ている(この日のみ小出先生が計っていて、東京の水道汚染最悪の時期)、そういう状況だから、何百キロ離れても汚染される、ヨウ素は揮発性が高く、広まるもので、200km離れて大丈夫ではない、東京の大気は現在進行中で被災しているということです。
しかし、どの炉から出ているかは不明、2号機は格納容器が破損しているので、そこから恒常的に出ている可能性があるということです。3号機の火災は、着火源が必要だが、格納容器が破れて水素が出ているのではないかということでした。これ、水素が原因か発表されておらず、今日は電源が復活している、不用意に電気を入れるとショートするので、その可能性もあり、また水素の可能性もあるということでした。
格納容器の破損の様子は、タービン建屋で問題のある数値になっており、労働者は250ミリシーベルト以上はだめ(本当は100ミリ)で25分でアウト、火事も調べるのが決死隊である、普通の現場ではない、大変なところでの仕事であるということでした。
そして、40km離れた土のところからセシウムが通常の1600倍出てやり、これは放射能がくっついたもの、土を捨てるしかない(それもまた汚染を引き起こす)、1kgあたり16万ベクレルならこれを放射線管理区域にしないといけない(日本の法律)ということです。
スピーディーの試算結果、30km以外で危険な結果と枝野長官が言っているが、これは30km圏外も危険である、放射線の被曝はあらゆる意味で危険であるということでした(1ミリシーベルト/年なのに、それが100ミリとは大変なこと)。
だから、アメリカが80km県内退避は正しいものの、その避難は大変なことであるが、説明のしようがない、汚染があまりにひどい、ということでした。
40km離れてこの始末とは、大変な汚染ということです。電気が通っても、ポンプはまだ動かないし、今後が心配とのことでした。
本日も10分ほどでしたが、私もラジオの内容をキーボードで打っていて、手が震えてきました(泣)。
なお、本日日刊ゲンダイを見たら、元原発技術者の田中三彦さんがコメントしていて、上手く原子炉を冷却できたとしても、内部の安定まで3〜5年かかるということでした。トータル10年原発を放置して、解体作業をしても、それでも被曝は避けられない、解体用ロボットも研究中ということでした。
そして、このラジオで、別のリポートで、東京では飲料水の買占めが起こっているということでした。500mlのボトルはあっても、2リットルのものは、議員会館のコンビニでもないと言うことでした。
野菜も大変であり(風評被害は広がっている)、今東京は照明が暗い、エレベーターも半分止まっているとのことでした。
また、冒頭に、アメリカのCBSの調査があり、日本の政府発表を信用していない人はアメリカの79%ということでした。
毎日ラジオやテレビを震えながら見て、聞いています。私の命の限りお伝えします。
2011/3/24
今日も毎日放送ラジオでたね蒔きジャーナル、京大原子炉研の小出裕章先生のお話でした。
今日、作業員が被曝しましたが、一人1年間20ミリシーベルトの許容範囲であるものの、今回は非常事態で、1回で200ミリシーベルト、それでも足りずに250ミリにしたのに、ベータ線の被曝は問題があり、皮膚の障害もある、厳しい被曝環境だということでした。
福島1号機が注目されていますが、温度が設計値を100℃ほど上回っている(最高でも270℃と想定されていた)、電源がなく、何度か分からず、電源回復で計ってみたら、結構厳しいことになっていたということです。電源回復で、温度、圧力が分かれば打つ手はある(今まで手探り)ということです。注入する海水を増やして冷やしたものの、これまで2トン/1時間では足りない、小出先生は5トン入れるべきと思うのだが、今度は現場で18トンも入れてしまった、これ、計測器が復活したので、上手く収束して欲しいということです。原子炉の熱を冷やさないといけないということです。格納容器を壊さないように入れる綱渡りということでした。
作業員は靴から水が入って被曝したのは、あってはいけない事故であり、福島のスタッフが直面しているのはとんでもない事態で、完璧にやるのは無理、被曝しながらやるしかないということでした。
また、水道水、ヨウ素の値は東京で下がったものの、1リットル100ベクレルは、この値を下回ったら安全ではなく、どこかで引いた数値であり、気象状態、サンプリングにもよる、数値に一喜一憂すべきではない、福島からまだ出ている、少なくとも子供は守らないといけないということです。また増えるかも知れないということです。
岩城市から淡路に避難した妊婦より、水を飲んでも大丈夫かとのメールが来ましたが、妊婦は飲んではいけない、一番危険なのは胎児、次は幼児であり、胎児は被曝に気をつけられない、妊婦が気をつけないといけないということです。
緊急時放射能予測ネットワーク(スピード)では、原発30km圏外でも100ミリシーベルトを超えるのがあるが、当たり前で、風下では放射能を受けるものだということです。何のためにこんな研究をやってきたのかというコメントがありました。汚染はもっと広がっている、行政はデータを公表すべきとのことです。
避難範囲は全く適性ではない、20km〜30kmの自宅待機は生活が成り立たないし、汚染のひどいところは、40〜50kmまで広がっている、その人も守らないといけないということでした。
小出先生のお話、例えば妊婦は汚染された水を飲んではいけないとは、少なくとも今日私がテレビで見た範囲では出てきませんでした。今日のアナウンサーは水野晶子さんではなく、MBSの千葉猛さん(MBSちちんぷいぷいでもおなじみ)が良くやっていました。
また、枝野長官は、20〜30kmの範囲を避難指示に変える(放射能汚染ではなく、生活が成り立たないから)という検討も始めていると言う事でした。
番組へのご意見は、http://www.mbs1179.com/tane/を参照にメールを送ってください。
明日もお知らせします。
2011/3/25
今日も毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナルで、小出先生のお話がありました。
リスナーより、原子炉損傷の可能性について(原子炉内の成分が外に出ている)聞かれると、水素爆発が原子炉損傷の証拠と言うことでした。 今の状況で、放射能拡散を止めることはできるのかと言うことで、小出先生、原子炉と言う範囲は広く、炉心〜圧力容器〜格納容器の範囲があるが、炉心は必ず破損している、圧力容器は多分大丈夫、格納容器は一部破損している、3号機のタービン建屋で水がたまっているので、この防壁である格納容器が壊れている、爆発も格納容器が壊れているということだと言うことでした。
これで放射性物質が漏れており、原子炉内の1万倍のレベルのものを止めることは、もう出来ない(格納容器の修理は無理、近寄れない)、格納容器をセメント詰めするのは、最後の最後であり、今は炉心が融けて圧力容器が爆発するのを防ぐのが先、そのため水を送るのが必要、コンクリートで詰めるのはその後、今は原子炉が破局的に壊れないように現場スタッフが必死になっている、消防用ポンプで対処している(海水を入れたら原子炉アウト)、そのおかげで破局的な破損は免れたということです。
復旧作業は大変な打撃になる、真水を入れるのは、海水が塩を含むため、水はすぐ蒸発して塩が残り問題で、燃料棒被服管に塩がたまると冷やせなくなる、塩がバルブなどに付いたら開けなくなる、ポンプが回せなくなる、海水は非常措置で、やりたくなかったので、今真水にしていると言うことでした。
水の排水は大変なことであり、地下にたまっているのでポンプを動かさないといけない、そのポンプがすぐに動くなら良いが、だめなら水中ポンプが要るということです。
今の状況は、ずっと悪化している、今は悪化を食い止めて、そして好転もしていない、今は祈りたい、東京電力の人ががんばるのを祈るしかないということでした。祈りが通じているのではない(最悪のシナリオがなくなったわけではない)のです。
アラームメーターが鳴っても被ばく線量の故障と思って対処しなかったのは、小出先生から見るとあり得ない、現場の3人が、一人は契約会社(東芝?よく知っている)は長靴を履き、その他、関連会社の人は長靴なしで、これは両極端のシナリオがあり、ひとつは知識のない人が現場に行き、アラームメーターも知らずに水に入ったのではないかと言うのと、もうひとつは十分に知っていて、アラームメーターを知っているが、これをしないと使命を果たせないと自ら被曝して(暗い建物を何百メートル走った)汚れつつ入った、という極端なシナリオを持っているが、それほど困難であり、短い時間しか作業できないと、これからも大変である、専門家はこれから少なくなる、知識のない人が鉄砲玉みたいに被曝させられるとのことでした。
宇都宮の人より、栃木でも水道水を飲めない、30kmの人に避難指示は、ということで、感情的なことは言えない(怒りを抑えられない、政府は汚い)が、自主的な避難としか言えない、アリバイのみ、卑怯な政府との話がありました。1.4ミリシーベルトの値は、普通の人は1年1ミリが限度、これを超えるものをあたらせるとはどういう政府なのか(管理区域でもないところに1.4ミリシーベルトはあり得ない)、謝罪もしない、どういう政府なのか、ということでした。
今回、初めて小出先生の怒りが話されました。来週もお話されるといいことで、私の、ラジオの前での闘いも続きます。
以上、お知らせいたしました。
2011/3/28
今夜も毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」で、京大原子炉研の小出裕章先生のお話、今週もあり、お知らせいたします。
2号機の建物の外から放射能が出たと言うことは、汚染された水がタービン建屋に直接流れ込んでいる、圧力容器の破損、その中のウランの炉心に放射能が蓄積しているが、それを冷やすために水を入れては蒸気になり、それを漏れ出さないようにする弁を閉めて、タービンのほうに行かないようにしたのに、多分この弁が壊れていて放射能の蒸気がタービンにたまっていると推察されています。弁の閉めなおし、修理は無理(近づけない)。
また、放射能の値、1000ミリシーベルト/時間以上と言う意味は、人間は2シーベルトで死ぬため、1時間の作業で死ぬほどの凄まじい放射能と言うことです。ポンプの修理、電源回復は水を抜いてからで、その水を抜くポンプを作動させないとダメ、水中ポンプが必要(復水機に戻すにも、ここは満杯で、段階を経ないとダメ、この作業も被曝を伴う)と言うことです。出来るかは不明、最悪は汚染された水を海に捨てないとダメと言うことです。
1シーベルト/時間という値は、燃料棒が溶融し、接触した水が汚染されている(大量に融けていないと思うが、これを何とか防がないといけない)と言うことです。
原子炉の中で何が起きているかの計測器も壊れていて、東電も何が起きているか分からないだろうということで、断片的な情報が流れているが、原子炉内水位、圧力容器の圧力が官邸のHPに出ており、電池で動いている計測器がわずかなデータを得ているのではないか(走っていって数値を読み取る決死の作業)と言うことです。
1〜3号機、燃料棒が露出し、これの意味するのは、夕刊に出ている圧力容器の下に穴が開いている、燃料を入れている容器を水で満たさないとダメなのに、水をいくら入れても抜けて一杯にならないことと言うことです。格納容器は弁が壊れていて、防衛機能もない=圧力容器、格納容器も壊れている、こうなったらひたすら水を入れ続けないとダメと言うことです。燃料の融け落ちることを防ぐためです。この注水は1〜2ヶ月かかる、ポンプを動かすのが必要だが、そのためには地下にたまっている放射能の水を抜く必要がある、このポンプが動けば破局を免れる可能性がある、と言うことです。作業員が被曝しながらどれだけ出来るか、と言うことです。
周辺の住民には、10km圏内の遺体も収容できない、大変な汚染で、ここは無人地帯にしないといけない、これは10kmではなく、放射能の風下を調べて放射能汚染を把握して住民を避難させる「追い出す」作業をしないといけない、半径何kmは意味がないということでした。
小出先生のお話はテレビに出てくる話とは全く異なります。私もこのラジオの追跡を続けます。
14. 2011年4月02日 20:41:51: gf7OQcxcqA
ビデオニュース・ドットコム第519回を
見れば参考になりますよ
3月25日
15. 2011年4月04日 21:44:45: 87b8UR2y0c
今日4月4日の分が来ました。転載します、
毎日放送赤坂から放送しているたね蒔きジャーナル、今夜も京大原子炉研の小出裕章さんのお話がありました。今回は田中真紀子衆院議員が同席していました。
低いレベルの汚染水を海に放出することは、小出先生、低いとか高いとかマスコミは言っているが、低いと言っても法令の100倍も高く、途方もない濃度である、自分は放射性廃液は法令の限度を37年間出していない、そんなものを1万トンも出すと言うのはとんでもないことである、それでも、高濃度廃液がたまるよりはマシであり、国の法律もなく流すのは、とてつもない濃度の廃液が流れ出しており、もうかまっていられないと言うことです。カーテンにより廃液を止めるのはやったほうがいいが、ヨウ素とセシウムは水に溶けるので、下に沈むことはなく、結局は出てしまうと言うことです。
また、田中真紀子衆院議員が同席しており、小出先生は政治には期待していないと言うことなのですが、タンカーの話、こんなとてつもない異常事態、タンカーは原油を入れるもので、放射性廃液を入れたら二度と使えないが、この難局を越えるために政治がやるべきと言うと、田中真紀子氏、こういう事態は超法規的にやるべきであり、根本的に原子力は地震・津波被害と別に国家がやるべきと語りました。それが出来ないのは今の政権の限界と言うことです。
住民の避難は、福島で屋内退避の10ミリシーベルトを超えているのに、政府は態度を変えていない、田中氏は、客観的な判断の出来る人が政府にいない、基準値を超えているのに人体に影響なしなら、何のための基準値か、国際的な標準で、口はひとつにする、国際社会への責任から情報集約発信する人を設けないといけないということです。水野さんは、小出さんのような意見が政府にないといけないかと聞くと、田中氏、当然であり、国民投票で原子力を問うべき、日本の財政再建はIMFに任せるのか、避難民は客観的な背骨を見せないとパニックになるとのことです。
また、田中氏は、汚染水を1万トン捨てることの危険性を専門家が言わないといけない、飯館村での作付けもそれがないと出来ない、プルトニウムがあると危険で作付け無理、ほかの所へ行き就労できないか、一番の問題は就業することである、こういうところに専門家の声がいて、最悪の事態を想定して国民を誘導すべきとの見解でした。小出さんは、避難は同心円の避難範囲はダメ、風に流れて帯状に広がり、風下が汚染される、子供に関しては避難させないといけない、一律に避難させる、農作物ダメとはこの期に及んではダメ、データを公表して、ここはこう汚れていると知らせてその地域を国が守るべきという見解でした。田中氏は、子供のため、親が働ける環境を作るべきということでした。
小出さん、政権中枢に伝えて欲しいもので、小出さんは40年間、原子力発電はダメと言っていたのに、この事故には驚いている、その中で、福島の現場で生きてきた人がいるわけで、汚染したから避難しろでは済まない、日本で生きてきた、原発に多くの国民が向き合ってこなかった、そして国土、食べ物が汚染されたら、どう生きるのかを政治の場で議論して欲しいとのことでした。
今回、田中真紀子議員の見解を聞き、ここに来てもらってよかったと思いました。
今後もお伝えいたします。
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(私のコメント)
小出先生には、お会いしたこともありませんが、
「新原子炉お節介学入門」元京大原子炉実験所長 柴田俊一著(一宮事務所エネルギーフォーラム)
には、当時の所長自ら体を張った仕事ぶりがうかがえます。原子力推進、反対の立場は、ちょっとおいといて原子力、原子炉というものがどんなもんかドシロートにもなんとなくわかります。原子炉の定期点検には、所員はアクアラングで潜水して点検するがあ、泳げない所長は水をぬいて、自ら炉心の底までおりて点検するとか、二時冷却水貯留プールで水泳を所員がしてたり、ここまでやんなら、安全かなと思わせるものを著者から感じます。
能書きばかり解説する腰抜け研究者ばかりのように感じて、テレビで見てると頭が痛くなってきますが、
「原子力が安全であるはずがない」と考える現場叩き上げの元所長さんなら、今回の大事故にどう対応したらよいのか?一度きいてみたい気がします。
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