http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/530.html
Tweet |
福島第1原発・東電、ベント着手遅れ 首相「おれが話す」(毎日jp)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110404k0000m010149000c.html
東日本大震災から一夜明けた3月12日午前6時すぎ。菅直人首相は陸自ヘリで官邸屋上を飛び立ち、被災地と東京電力福島第1原発の視察に向かった。秘書官らは「指揮官が官邸を不在にすると、後で批判される」と引き留めたが、決断は揺るがなかった。
「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。
第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。
首相は官邸に戻った後、周囲に「原発は爆発しないよ」と語った。
1号機でようやくベントが始まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩壊」の始まりだった。致命傷ともいえる対応の遅れは、なぜ起きたのか。
11日、東電の勝俣恒久会長は滞在先の北京で震災の一報を知る。心配する同行者に「情報がない」と漏らし顔をゆがめた。衛星携帯で本店と連絡を取り続けたが、帰国できたのは翌12日。清水正孝社長も出張先の関西から帰京できない。東電はトップ不在のまま対策本部を置く。
一方、官邸の緊急災害対策本部。当初、直接東電とやりとりするのではなく経済産業省の原子力安全・保安院を窓口にした。「原子炉は現状では大丈夫です」。保安院は東電の見立てを報告した。
しかし、事態の悪化に官邸は東電への不信を募らせる。菅首相は11日夕、公邸にいる伸子夫人に電話で「東工大の名簿をすぐに探してくれ」と頼んだ。信頼できる母校の学者に助言を求めるためだった。
11日午後8時30分、2号機の隔離時冷却系の機能が失われたことが判明する。電源車を送り込み、復旧しなければならない。「電源車は何台あるのか」「自衛隊で運べないのか」。首相執務室にホワイトボードが持ち込まれ、自ら指揮を執った。
官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ベントを要請した。しかし東電は動かない。マニュアルにはあるが、日本の原発で前例はない。放射性物質が一定程度、外部へまき散らされる可能性がある。
「一企業には重すぎる決断だ」。東電側からそんな声が官邸にも聞こえてきた。復旧し、冷却機能が安定すればベントの必要もなくなる。
翌12日午前1時30分、官邸は海江田万里経産相名で正式にベントの指示を出した。だが、保安院は実際に行うかどうかについて「一義的には東電が決めること」という姿勢を変えない。国が電力各社に文書で提出させている重大事故対策は「事業者の自主的な措置」と位置づけられている。
「東電はなぜ指示を聞かないのか」。官邸は困惑するばかりだった。首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。「ここにいても何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。
事故を防ぐための備えは考えられていた。しかし、それでも起きた時にどう対応できるか。班目委員長は取材に「自分の不明を恥じる」と言ったうえで、こう述べた。「その備えが足りなかった」
東日本大震災から人も国も再び立ち上がるには何が必要なのか。教訓を得るというには重すぎる出来事を後世にどう伝えればいいのか。あらゆる現場を見つめ直し、長い時間をかけて考え続けなければならない。随時掲載する「検証 大震災」の初回は、かつてない原発の大事故に政府や東電が当初どう対処したのかを報告する。【震災検証取材班】
毎日新聞 2011年4月4日 2時33分(最終更新 4月4日 8時46分)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※投稿者コメント
「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。
原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。(記事中から引用)
すごいですね、これ。何なんでしょうか。私は菅さんを支持していませんが、安全性をチェックする機関の「最高責任者」にこう言われたら、
私が総理大臣でも(そうか…)と安心しそうだ(事故後に原発のことをあれこれ調べたので、今なら「バカ、原発は大丈夫じゃない!」と一喝できると思いますけど)。
日本の原発がどのような耐震設計でどんな場所に54基も設置されてきたかを知ると、もう「笑っちゃいます」としか言えない。
巨大事故が起きるまで無関心に暮らしてきた我が身を反省する必要は感じるけれど、
自分をも含めた日本の一般大衆がアホであることも認めつつ、この国の役人や政治家がしんそこ「トンデモ」であることは真っ赤な事実だ。
今回の事故については、京大原子炉実験所の小出裕章氏の言から学ばせていただいていることが多いが、
小出氏より俗っぽい印象ではありながら、「日本の役人は国民の安全なんか考えてないですよ!」とテレビで言い切っちゃった、
原発推進派の武田邦彦氏の動画URLを下記に貼っておきます。
蔦の叫び→「もうこんな国、国民は見捨てて逃げ出してもバチは当たらないから!役人ひどいから!全然、愛が無いから!!」
(事故以来、やや発狂状態の蔦。@tsuta2010)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(武田邦彦氏の動画・上下二つと最後はほぼ同じ内容)
【720p】増刊!たかじんのそこまで言って委員会 武田邦彦 原発の正体 1/2
http://www.youtube.com/watch?v=jyou9oG1qBg&feature=related
【720p】増刊!たかじんのそこまで言って委員会 武田邦彦 原発の正体 2/2
http://www.youtube.com/watch?v=YDcYUlTHYyQ&feature=related
原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送)
http://www.youtube.com/watch?v=gW8pfbLzbas&feature=related
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素8掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。