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どうもヤラセ臭いが、ブルスタイン氏が本当に買っているなら、こちらこそ大歓迎だw
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=aIbdbDY9f9Zk
福島産ホウレンソウ大歓迎、強がりではない−ブルスタイン
3月31日(ブルームバーグ):私の家族は土曜日になると必ずといっていいほど、「八百屋」に出かける。味とみずみずしさ、新鮮さにうるさい日本の消費者が野菜を買う場所だ。品質にはたいへん満足なのだが、値段の高さにしばしば困惑してしまう。だから妻と私は大安売りの日を楽しみにして待っている。福島県産のホウレンソウが安く買える日を。
そう、3月11日の東日本大震災によって原子炉が損傷を受け、放射性物質の漏出に見舞われているあの福島県だ。そして、原子力発電所周辺の地域で採れたホウレンソウこそ、基準値以上の放射性物質が最初に検出された作物だった。日本でも屈指の美しさを誇る農業地帯の将来に対する不吉な前兆だ。
従って、福島産ホウレンソウを切望するのは強がりか向こう見ず、あるいは原子力発電推進の旗振り役とみられるかもしれない。しかし、私の場合そのいずれでもない。
事故を起こした原発から100マイル(約160キロ)の圏内にある首都圏に住む私は、家族が直面している健康リスクについて知ろうと努めてきた。
調べれば調べるほど、東京や横浜の居住者などがさらされるリスクについての海外の反応は理性を欠いているという気がしてくる。とうわけで、福島産のホウレンソウがもしかしたら数カ月内に八百屋の店先に戻ってきて、完璧に安全であるにもかかわらず、消費者の用心深さのおかげで値段は安くなる日を、私は待ち望む。
ヨード剤
理性を欠いた最初の行動は、外資系銀行などの企業の日本で働く従業員の大脱出、そして米西海岸でのヨード剤の需要急増だった。これらは比較的実害がないが、気になるのは過敏な反応が日本の復興の妨げになりかねない兆候だ。汚染のイメージが日本と世界経済との融合を止めてしまうか、あるいは反転さえてしまうかもしれない。
例えば、世界4位の海運会社であるハパグロイドが先週、同社船舶の東京湾内への航行を停止した。これに追随した海運会社はほとんどなかったものの、日本からの船舶は外国の港湾で追加検査のための作業遅延に直面している。これはコスト面で負担が大きいことから、より多くの船舶が東京への寄港を避けることにつながる可能性があると一部の専門家は指摘する。そうなれば、日本に出入りする物流が滞ることになる。
「疑心暗鬼」という言葉があるが、「疑い深い心の闇に住む鬼」というこの言葉は、不合理な行動に人々を駆り立てる不安感をよく表している。問題が放射線となると、われわれのほとんどは本能的に疑心暗鬼症候群に陥ってしまう。私も福島第一原発の事故のニュースを聞いたときはそうだった。命に関わる有害物質が我が家に入り込んでくるのが目に見えるようで、私は日本人である妻に、窓に目張りをする粘着テープをどこに行ったら買えるだろうと相談した。
NHK
しかし何日かがたち、NHKのニュースを見ているうちに、私たちの不安は薄れた。原発問題に対して日本人が比較的冷静でいられるのに理由があるとすれば、NHKのニュースがその最大のものかもしれない。
有名大学の教授らがほぼ毎晩NHKの番組に登場し、大気や土壌、水に含まれる可能性のある放射性物質の危険の度合いを説明してくれる。彼らの結論は一貫している。問題の原発から相当離れたところに住んでいる人間がひどく心配しなければならない根拠はないというものだ。
東京都が乳児の水道水の摂取を控えるよう要請した日の夜、NHKニュースには広島大学の放射線生物医科学研究所長が出演し、水道水で検出された放射性物質は微量で、摂取していた乳児に悪影響が出ることはないと親切に説明した。乳児の摂取制限はその後、検出量がさらに低下したため解除された。
チェルノブイリにはならない
別の夜には原子力工学の権威が福島原発の状況について説明し、起こり得る最悪の事態になったとしても、1986年のチェルノブイリの事故のような悲惨な結果にはならないと、数多くの理由を挙げて解説した。福島原発は地震発生後すぐに停止したため、チェルノブイリのような大爆発を起こすことはあり得ないというのが大きな理由の一つだった。
これらが全て、パニックを防ぐための恐ろしい陰謀だというのか。そんなありそうもない説を信じる人たちは、英語のウェブサイトや報道の内容をどう説明するのか。専門家たちはNHKの番組と同じ結論を出し、信頼ある権威がない人たちは逆のことを言っている。
ホウレンソウは好例だ。チェルノブイリ周辺で何千人もの子供たちを甲状腺がんにかからせた放射性ヨウ素が、福島産のホウレンソウに基準値を上回る水準で含まれていることが発見された。
しかし日本は幸運なことに、国民のことを気にしない旧ソ連の当局とは異なり、健康被害を避けるための比較的簡単な措置を講じることができる。例えば、危険がなくなるまでは汚染された作物を市場に出さなければいい。ヨウ素の放射性は2、3カ月後には完全に下がる。
理性
福島周辺に飛散した他のアイソトープ(同位元素)はこれよりもはるかに長く放射性を維持するものの、それほど心配しなくてもよい2つの理由がある。1つには、これらの放射性物質の発がん性は高くないことが科学的に証明されている。第2に、地表の土壌を十分に取り除けばこれらの物質も一緒に除去できると考えられる。
「できると考えられる」はもちろん、「必ずできる」と同じではないので、安全を保障し国民の信頼を回復させるためには細心の注意を払った監視が必要だ。そうではあるが、放射性物質の漏出について、幾分かの理性を持って考えることが適切だろう。
ニューヨーク州トロイにあるレンセラー工科大学の保健物理学者、ピーター・カラカッパ氏によれば、検出された放射性物質のレベルが最高だったホウレンソウを摂取して生涯のがんリスクが4%高まるためには820ポンド(約370キログラム)を食べる必要がある。だから、私は現時点では福島産ホウレンソウを食べることはしないが、一口か二口食べることについて恐怖に震え上がることもない。
喜んで
被災地である東北地方の人々は、平均的な日本人よりもさらに、感情を表に出さず利己的でなく、共同体意識が強いことで知られている。もちろん、そのような人々を称賛し今回の不幸に同情しているからと言って、外国人が自らの健康を危険にさらさなければならないということにはならない。私の子供に危険が及ぶと思えば、私だって東京から退避する。
しかし、根拠のない「疑心暗鬼」は東北と日本の人々に対して失礼だ。喜んで、ありがたい気持ちで、彼らのホウレンソウを食べさせていただきたい。(ポール・ブルスタイン)
(ポール・ブルスタイン氏は、元ワシントン・ポストの記者で著述家、ブルッキングス研究所と国際公共政策研究センターに所属する研究者です。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
更新日時: 2011/04/01 10:59 JST
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