http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/353.html
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最大180人、線量計持たずに作業 福島第一原発 (朝日ドットコム 2011年4月1日1時43分)
http://www.asahi.com/national/update/0401/TKY201103310668.html?ref=goo
東京電力福島事務所は31日、福島第一原発で作業員が受ける放射線量を測る携帯線量計の数が足りず、多い日で180人が線量計を持たずに作業していたと発表した。内規を改めてグループに1台で作業を進めてきたが、作業員が不安を訴え、他の原発から線量計を集めて全員に持たせることにした。
発表によると、線量計は地震前に5千台あったが、津波や建屋の倒壊で320台しか使えなくなった。このため、1人に1台持たせる内規を変更し、一定の条件下でグループで1台だけ持たせ、全員が同じ線量を受けたと見なしていた。
・・・・・・
厚生労働省の担当者は「事実とすれば、重要な問題。原発事故が起きた現場で、作業員の健康管理をチェックできる状態だったのかどうか、今後調べたい」と話した。
(引用おわり)
>「このため、・・・内規を変更」した、とは。勝手も勝手、たしかにひどい話です。
しかし、>「厚生労働省の担当者は『事実とすれば、重要な問題。・・・今後調べたい」、ということですが、自ら言う資格まったくなし。政府自身もルール変更、後出しジャンケンは常習犯です。
1.居住・生活関係
まず、最近の報道。汚染地域だから住めないはずを、住んでもよい、と変更。
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◇被ばく上限見直し検討 (東京新聞 2011年4月1日朝刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011040102000049.html
原子力安全委員会の代谷(しろや)誠治委員は三十一日の記者会見で、福島第一原発の事故が収束した後、放射能汚染が残った地域に住民が住み続ける場合に限って、一般人の被ばく線量限度を引き上げるよう検討を始めることを明らかにした。現在の上限は年間一ミリシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)は二〇〇七年の勧告で、事故からの復興期は一〜二〇ミリシーベルトが妥当と設定している。
以前は、こんなのもありました(避難の方がたの移動、避難先への受け入れに関連して)。
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◇除染が必要な被曝レベル、福島県が基準引き上げ (朝日ドットコム 2011年3月14日13時7分)
http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY201103140212.html
福島第一原子力発電所の影響で被曝(ひばく)が確認された問題で、福島県は14日、除染が必要となる被曝の基準を引き上げる。13日まで除染の対象だった人が対象外になる場合がある。国が派遣した放射線専門家の意見を聞いて決めた。県は「低い基準だと対応しきれないから、ではない」と説明している。
もっとも、自分らの立てた基準については、「柔軟」なばかりでなく、ひとから言われても変えない、妙に頑固なところもあります。
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◇枝野長官、飯舘村への避難勧告には否定的 (読売新聞 2011年3月31日13時13分)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110331-OYT1T00556.htm
IAEAが、高濃度の放射性物質が土壌から検出された福島県飯舘村の住民に対し、避難勧告を検討するよう促したことについて、31日午前、記者会見した枝野官房長官は、現状では健康被害が起きる状況ではないとして、「直ちにそういった(避難地域を拡大する)性質のものではない」と語った。
2.作業・労働関係
民間の労働者について。
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◇作業員の被曝量引き上げ、福島原発事故で厚労省 (産経新聞 2011.3.15 23:05)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110315/plc11031523070047-n1.htm
厚生労働省は15日、東日本大震災での福島第1原発事故で応急対策にあたる作業員に関し、放射線の被曝(ひばく)線量限度を100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げる規則の特例を定めたと発表した。経済産業省などの要請に基づくもので、250ミリシーベルトへの引き上げは初めて。これにより1回あたり15分程度だった作業時間が30分程度に増えるという。
自衛隊・警察・消防の方々にも。数値は同じです。
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◇公務員の被ばく上限引き上げ (NHKニュース 2011-03-17)
www3.nhk.or.jp/news/html/20110317/t10014736351000.html
政府は、福島第一原子力発電所の周辺で自衛隊や警察が十分に冷却作業に当たる必要があるとして、今回の地震の対応に限り、公務員が許される被ばく量の上限を今の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げました。
次のものは少し違って、補償が厚くなるという逆方向への後出しです。
これを読むと、国民のため危険を冒してくださる自衛隊の方々へあらためて感謝の思いを深くするとともに、また同時に、このような補償とは無縁のまま現地で懸命の作業をされている民間の方々の危険と苦労を思わされます。
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◇原発事故処理の自衛隊員 障害や死亡時の補償引き上げ (朝日ドットコム 2011年3月25日10時36分)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103250127.html
防衛省は、原子力災害に対処する自衛隊員について、死亡したり、障害が残ったりした場合に支払う「賞恤金(しょうじゅつきん)」を通常の1.5倍に引き上げた。死亡時の最高額が6千万円から9千万円に、障害が残ったときの最高額は5040万円から7560万円になる。
改正は恒久的な措置で、今後、東京電力福島第一原子力発電所以外への原子力災害派遣にも適用される。
防衛相が定める訓令を24日に改正し、即日施行した。原子力災害派遣命令が出た11日までさかのぼって適用される。
3.食品・水道水関係
これについては多すぎて、もう何がなにやら、フォローし切れません。不足していたら補ってください。
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◇食品の放射線量、暫定基準を策定 厚労省 (日経新聞 2011/3/17 19:41)
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E5E2E1968DE3E5E2E1E0E2E3E39191E3E2E2E2;at=DGXZZO0195164008122009000000
厚生労働省は17日、食品の販売や加工などを禁止する放射線量の暫定的な基準値を初めて策定した。・・・同省は「周辺の農作物などが汚染されたという報告はないが、基準値がないと出荷の是非などの判断ができない」と説明している。
しかも、自ら定めた基準を守らなくてもよい。きわめて柔軟。
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◇放射性物質基準超えても飲用可 厚労省が見解通知(北海道新聞 03/19 22:08)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/279663.html
厚生労働省は19日、水道水に含まれる放射性物質の量が基準値を超えた場合について「飲用は控えるべきだが、代わりがない場合は飲んでも健康には差し支えない」とする見解をまとめ、各都道府県に通知した。
・・・厚労省は「基準値ちょうどの放射性物質を含んだ水を1リットル飲んだ場合でも、東京からニューヨークに飛行機で移動した場合に浴びる放射線の影響よりはるかに少ない」と説明している。
それでもまだ追いつかなくて、急きょ設定した「暫定」基準値をさらに見直し。
まずは、内閣府・食品安全委員会。
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◇放射性物質:暫定規制値の見直しを検討…食品安全委 (毎日新聞 2011年3月23日21時00分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110324k0000m010102000c.html
内閣府の食品安全委員会は23日、福島県産の原乳などから放射性物質が検出されたことを受け、政府が急きょ設定した放射性ヨウ素と放射性セシウムの暫定規制値の評価作業を始めた。食品衛生法は放射性物質に関する基準がないため、福島第1原発の事故後、厚生労働省が暫定規制値を公表している。同委は、暫定規制値が妥当かどうかを検討し、月内に結論を出す方針だ。
岡田も玄葉も大合唱。
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◇放射性物質の基準「厳格さ求めすぎ」 民主・岡田幹事長 (朝日ドットコム 2011年3月27日19時25分)
http://www.asahi.com/politics/update/0327/TKY201103270127.html
民主党の岡田克也幹事長は27日、農産物の出荷停止や摂取制限の目安となる放射性物質の基準値について、「少し厳格さを求めすぎている」と述べ、風評被害を招かないためにも見直しが必要との認識を示した。青森県八戸市で記者団に語った。
・・・岡田氏は「心配ないものは心配ないときちっと言えることが必要だ。科学的な厳格さを求めすぎれば風評被害になる」と指摘した。
◇食品衛生法の放射線規制値「見直し必要」 戦略相が見解 (朝日ドットコム2011年3月29日12時22分
http://www.asahi.com/politics/update/0329/TKY201103290222.html
玄葉光一郎国家戦略相兼民主党政調会長は29日午前の閣議後の閣僚懇談会で、農産物の出荷停止や摂取制限の目安となる食品衛生法の放射性物質の暫定規制値について「国際比較でも厳しすぎる。このままだと何も食べられなくなってしまう」と述べ、見直しが必要との認識を示した。
玄葉氏は、原発事故の影響で農畜産品の出荷停止や摂取制限が相次いでいる福島県の選出。閣僚懇では「規制値が安全に勝りすぎている」と述べ、政治判断で緩和するべきだと訴えた。民主党の岡田克也幹事長も同様に見直しを主張しているほか、食品安全委員会も議論を始めている。
(コメント)
>科学的な厳格さを求めすぎている、とか、「政治判断で緩和」すべきだ、などというのなら、始めから「健康」も「安全」もいわなければよい。
これで、「ただちに健康に害はない」と信じよ、などとどうして言えるのだろう。基準も定まらないというのに。
非常時だからやむを得ない面は多々あると思います。避難を余儀なくされている方々、また農家の方々のことを思えば、刻々とかわる状況に政治は最善の努力、対応をしてほしいと望みます。
だから、後出しジャンケンだけを責めるのではありません。(まあ、卑怯はひきょうだが)。
そうではなくて、この危機を乗り越えたらあらためて、たとえば厚労省や食品安全委員会がこれまで平時に国民のためいかなる仕事をきちんと積み上げてきたか、が問い直されるべきなのです。
かりに、これまでの基準の誤りをより正しく改めたというなら、これまでの必ずしも正しくなかった基準を設定し放置してきた責任をとれ。
そうでなく、従来の基準は正しかったが非常時につきやむを得ず安全を犠牲にしてゆるめるというなら、いかなる点に耐え忍ばなければならぬ危険があるのか、客観的に説明せよ。
それをせず、基準はゆるめる、ゆるめた基準は間違っていないから安心しろ、というのでは(民間の仕事だったら)通用しない。誰も納得しまい。
少し違うが、原子力安全委や安全保安院などについても、耐震基準の設定がどうだったかとか、津波にたいするまともな基準があったかなど、これから後出しの言い訳が予想されます。用心が必要です。
しかしまあ、後出しというと、昨年9月代表選での菅の「私にも夢がある」が思い出されます。
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