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作業員の個人線量計が不足 東電福島第1原発
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110401/dst11040100180000-n1.htm
2011.4.1 00:14 :産経新聞
東京電力福島事務所は31日、福島第1原発でアラーム付きの個人線量計が不足し、作業員全員が線量計を持てない状況であると明らかにした。線量計が足りない時は、作業グループの代表者が携帯して、全員の被曝線量を管理していた。
だが、作業員の中に不安を訴える人もいたため、同社は今後、全員が線量計を持つように改めた。
同社によると、津波の影響で当初あった5000個の線量計の多くが使用できなくなり、現在使える線量計は320個。同原発内では多いときには1日の作業員が延べ800人に上り、全員が持てる状況ではなくなった。
同社の放射線被曝管理のマニュアルでは管理区域で作業する際は、全員が線量計を携帯することを義務付けていたが改訂し、一定の条件を満たせば全員が線量計を持たなくても代表者が持てば作業ができるようにしていた。
◇
一部作業員の被ばく量量れず
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110331/t10015024581000.html
3月31日 19時8分 :NHK
深刻な状態が続く福島第一原子力発電所の復旧作業現場で、放射線の量を量る「線量計」が地震で壊れて不足し、一部の作業員の被ばく量の管理ができていないことが分かりました。厚生労働省は「作業員を大量の被ばくから守るうえで問題だ」として、東京電力の安全管理の在り方を調べることにしています。
福島第一原発では、水素爆発などが相次いで広い範囲に放射性物質が飛び散り、場所によって高いレベルの放射線が検出されています。しかし、東京電力では、被ばく量を量るのに必要な線量計の多くが地震で壊れたとして、一部の作業グループでは代表者にしか持たせず、作業員一人一人の被ばく量の管理ができていないことが分かりました。国の規則では、被ばくを伴う作業を行う場合、作業員全員に線量計を持たせるよう事業者に義務づけていて、福島第一原発で電源復旧に当たった作業員の男性は「被ばく量は作業によって一人一人変わるはずで、自分がどのぐらいの放射線を浴びたか分からない」と不安を訴えています。東京電力では「放射線量が高くない場所に限った運用で、安全管理はできている」と説明していますが、厚生労働省では「原発事故の現場ではいつどこで大量の放射線を浴びるか分からず、事実なら作業員を被ばくから守るうえで重大な問題だ」として、東京電力の安全管理の在り方を調べることにしています。
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