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福島第1原発:海水から4385倍のヨウ素 南放水口近く
2011年3月31日 11時36分 更新3月31日 13時6分
東京電力は31日、福島第1原発の南放水口(1〜4号機用)から南330メートル地点で30日午後に採取した海水から、法令限度の4385倍の濃度の放射性ヨウ素131を検出したと発表した。29日に同地点で採取された3355倍を超え、これまでの最高値。また、北放水口(5〜6号機用)の北約30メートル付近の海水からも、30日午前、1425倍の濃度の放射性ヨウ素が検出された。上昇傾向が続いていることから、経済産業省原子力安全・保安院は31日、海水や地下水の監視を強化することを明らかにした。
保安院の西山英彦審議官は会見で、「数値は段々と増えているが、原発から20キロ以内は避難区域に指定され、漁業は行われておらず、周辺住民にただちに影響はない。放射性物質は潮流に流され、拡散によって薄まる」との見解を重ねて示した。
海水の分析は、現在東電が福島第1、第2原発の放水口付近4カ所で実施。文部科学省が沖合30キロで実施しているが、新たに両原発から沖合15キロの地点など3カ所を追加する。
また、東電は海の汚染を調査するため、海藻のホンダワラなど海の生物のサンプル調査をすることも明らかにした。【足立旬子、日野行介】
(毎日jp)
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