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福島第1原発:設計に弱さ GE元技術者が指摘(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/278.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 3 月 31 日 14:33:07: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110330k0000e030026000c.html
http://kwout.com/quote/uy3vhrwd
http://kwout.com/quote/mxke7gyj


福島第1原発:設計に弱さ GE元技術者が指摘

 東電によると、福島第1原発はGEが60年代に開発した「マーク1」と呼ばれる沸騰水型軽水炉を6基中5基使っている。

 ◇議論封印「売れなくなる」

 GEでマーク1の安全性を再評価する責任者だったブライデンバーさんは75年ごろ、炉内から冷却水が失われると圧力に耐えられる設計ではないことを知り、操業中の同型炉を停止させる是非の議論を始めた。

 当時、マーク1は米国で16基、福島第1原発を含め約10基が米国外で稼働中。上司は「(電力会社に)操業を続けさせなければGEの原子炉は売れなくなる」と議論を封印。ブライデンバーさんは76年、約24年間勤めたGEを退職した。

 ブライデンバーさんは退職直後、原子炉格納容器の上部が小さく、下部と結合する構造が脆弱で万一の事故の際には危険であることを米議会で証言。マーク1の設計上の問題は、米原子力規制委員会の専門家も指摘し、GEは弁を取り付けて原子炉内の減圧を可能にし、格納容器を下から支える構造物の強度も改善。GEによると、福島第1原発にも反映された。

 しかし福島第1原発の原子炉損傷の可能性が伝えられる今、ブライデンバーさんは「補強しても基本設計は同じ。水素爆発などで生じた力に耐えられる強度がなかった」とみる。また「東京電力が違法に安全を見落としたのではない」としながらも、「電気設備の一部を原子炉格納容器の地下に置くなど、複数の重大なミスも重なった」と分析した。

 ブライデンバーさんはGE退職後、カリフォルニア州政府に安全対策について助言する原発コンサルタントとして約20年間働き、現在は引退している。

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<福島第1原発>周辺の津波 14メートル以上の可能性
東日本大震災:被災地への義援金の主な受け付け窓口

毎日新聞 2011年3月30日 10時49分(最終更新 3月30日 12時32分)

 

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コメント
 
01. 佐助 2011年3月31日 17:25:04: YZ1JBFFO77mpI : 65HCZrQufk
やはり設計ミスでしょう,これを許可した霞が関(保安院)と当時の政府にも問題がある。
格納容器を下から支える構造物の強度は,逃げや遊びがないから,イオン化による共鳴振動応力が動的ダイナミックにかかるのではないか,ましてや原発の冷却にマグネシウムやナトリュウムを使う構造なので容器や配管は当然イオン化して腐敗疲労するでしょう,さらに共鳴振動増幅からクラック,ガスにより発火しているのは間違いない。容器や配管は当然,共鳴振動応力の発生しない材質材料に交換すべきと指導すべきであった。今回は巨大地震津波により問題が発覚したが,地震と津波のセイにして逃げるのだろうが,とんでもない違う明らかに安全性を無視した設計ミスだ。

次に電源なしの真水冷却水の冗長回路(追加非常用復水器など)を設けることを指導すべきだった,冷却方法は致命傷になった。さらに廃炉はいつの日かくるので,原子炉はすみやかに地下に潜る様なアメリカで開発されたマジックアームかジャバラ式構造にして。地下に自重でゆっくり潜り込む構造にするように指導すべきであったろう。また地下でも真水の冷却装置が自然にも働く構造にすべきである。(日本には自重降下式掘削出来るノウハウがある,東京に膨大な地下空洞を実際に掘っています) また配管からの大気解放や海洋へのドレン方式なんてとんでもない考えで,安全性第一を考えない設計,安全性を無視する専門学識家のモロさが出ている。


02. 2011年3月31日 18:24:24: LGvzAOffsA
コストはかかっても、津波リスクがある場合は、標高が大事だ

http://www.asahi.com/national/update/0330/TKY201103300517_01.html
なぜ女川原発は無事だった 津波の高さは福島と同程度(1/2ページ)

2011年3月31日12時52分

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写真:高さ約15メートルの高台の上に造られた、東北電力の女川原発=08年12月、朝日新聞社ヘリから拡大高さ約15メートルの高台の上に造られた、東北電力の女川原発=08年12月、朝日新聞社ヘリから

写真:東北電力女川原子力発電所=23日、宮城県女川町、朝日新聞社機から、堀英治撮影拡大東北電力女川原子力発電所=23日、宮城県女川町、朝日新聞社機から、堀英治撮影

 東日本大震災の際、東北電力の女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)も、東京電力福島第一原発と同じクラスの津波に襲われたが、福島第一のような大きな被害はなく、危機的な状況に陥ることはなかった。その違いは何だったのか。

 福島第一原発から北に約120キロ離れた太平洋岸にあり、三つの原子炉が並ぶ女川原発。福島第一原発を襲った津波は高さ14メートルを超えたが、女川町を襲った津波は17メートルクラスだったとする調査結果が出ている。津波で、女川原発の1〜3号機のうち、2号機の原子炉建屋の地下3階が浸水したが、原子炉を冷やすために不可欠な電源が失われることはなかった。

 女川原発の安全審査で想定した津波の高さは最大9.1メートル。想定を大きく上回ったのは、福島第一原発と同じだ。それにもかかわらず、被害が小さかった理由について、東北電力は「詳しい経緯は今後の調査を待たなければならないが、余裕を持った造りが大きかったと考えられる」と指摘した。

 「余裕」が最も表れているのは、原子炉建屋の海面からの高さだ。同原発の主要施設の標高は14.8メートルあり、10メートル前後だった福島第一より高い。女川原発は2号機の熱交換器室が浸水の影響で使えなくなった1系統を除き、非常用電源が正常に稼働した。施設の位置の高さが津波の被害を防いだ可能性があるという。

 また、女川原発では、福島第一原発とは違い、外部電源が失われなかったことも大きかった。東北電力によると、女川原発につながる2系統の送電幹線のうち、片方は地震の影響で止まったものの、もう一つは電気を送り続けた。同原発1号機は変圧器の故障でこの外部電源が使えなくなったが、2、3号機では維持された。福島第一原発で外部電源が喪失したことについて、東電側は「送電鉄塔が地震で倒れたため」と説明している。

 ただ、津波対策として原発を海面からより高く建設することは容易でないという。原発は大量の冷却水を必要とするため、海水面近くに造らなければならない。核燃料や運搬時に燃料を包むキャスクなど、何トンもの重量がある荷物は船で敷地内に運び込まれることが多く、建屋の標高が高くなれば、作業がそれだけ困難になるという面もある。

 宮崎慶次・大阪大名誉教授(原子炉工学)は「原発は、硬い岩盤の上に建設することが不可欠だ。国内でも、原子炉建屋の高さがまちまちなのは、適した岩盤の位置によるという事情がある」と話している。(中井大助)


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