http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/272.html
Tweet |
[原子力発電所の事故確率は(40年で)10万分の1は真っ赤なウソの直感的説明]------(ミスター第二分類)
かつて日米のどこかの御用学者が原子力発電所が重大な事故(シビア・アクシデント)に陥る可能性は10万年に一度程度と計算されるとの「真っ赤な嘘」を唱えていたが、この事故確率がサブプライム証券のウソと同じような間違った前提・仮定で計算されていることに気がついた。
過去の投稿(「地震による原発事故発生の「確率」について、[CNIC OURNAL]://www.asyura2.com/0502/jisin12/msg/133.html)で「原子力安全基盤機構が試算」した結果を踏まえたレポートには、驚くような数字が出されている。
[引用開始」
「原発の寿命を仮に40年とした場合、その運転期間中にそうした事故が起こる確率は、福島第一で10万分の1・71、大飯では10万分の449、浜岡では10万分の2370としています。地震の規模、地盤の硬度、機器の信頼性の差が最終的な事故確率の差となって表れています。」
[終わり]
問題はこれをどのように計算したかだが・・・・・・・・・・・「原子力資料情報室」のビデオを見ていて驚愕した。
原子力発電所が重大事故(シビアアクシデント)に陥る可能性の計算はサブプライム証券のペテンのテクニックと全く同じと思われたからだ。
つまり「数学的に完全に独立した事象でないもの」をあたかも独立した事象のように取り扱っているインチキだ。
これはサイコロを振るこ行為を使って説明すると分かり易い。
サイコロは振って目を出すが、1回目と2回目の「目をだす行為」には何の関係もない。(当然の前提)
1回目の行為で1の目が出たからいって、2回目でもう1以外の目が必ず出る訳でないし、1がもう一度出てもおかしくない。(確率は少ないが)
つまり1回目の行為と2回目の行為には「何の関係もない」ことになる。
ここが大事で、逆に言えばそれの行為か相互に「何の関連もない」場合にのみ確率論は正しいといえる。
つまりこういう意味だ。 もし・・・・・、1回目の行為が2回目以降の行為や行動に影響が出るようなら、それは確率論が適用できない「何らかの因果関係」があるということになる(相関関係がある)。
サブプライムローン証券がインチキに思えるのは、ローンを払う借主の支払い能力は、借主を分散し証券を混ぜてミックスすることで米国の景気や不動産市況に大きく影響される形になると言うこと。
いくら借主を増やし、融資債権をスライスしてミックスしてみたところで、全体の景気が悪くなり、市況が悪くなったらダメになるということ。
結局、デフォルト確率を融資先や業種を分散し、見かけ上改善しても、より大きな(見えない)マクロの景気や市況の変動との相関・連動関係は消えない。
いやそれどころか、そういった事象との連動はより強くなる。
つまり「計算対象外」の「マクロ景気」や「バブル化した不動産市況」との関係を「抜いて」証券の信用は計算されることになる。
これって・・・・・サブ・プライムローンのデフォルト率の計算方式と同じでは????
「原子力資料情報室」でかつて設計に当った技術者の方の説明からシビア・アクシデントの発生確率の計算方法を聞いてひっくり返りました。
そのやり方はサブ・プライムローンのデフォルト率の計算とほぼ同じと察しがついたからです。
原子力の安全実際の安全確率を計算する際に用いた装置などの事象と対象が分からないので、以下の記載は誤解を恐れない「誇張した」内容かもしれないが・・・・・・・・
計算方法
安全に関係する重要な安全装置を想定し、それらの装置の故障や人的なミスの同時発生によりシビア・アクシデントに至るケースの割合を想定。
例えば(原子力は素人なので、ここら辺はあくまで例として聞いてください)
緊急炉心冷却装置が故障する確率。
オペレーターが操作ミスする確率。
給水ポンプが故障する確率。
発電機が故障する確率。
予備の発電機が故障する確率。
発電機の燃料が無くなる確率。
圧力容器が故障する確率。
配管パイプが壊れる確率。
もしかすると
建物設備が故障する確率
給水系のパイプが故障する確率 なんてのも想定する。
これらが、全部「独立した事象(行為)であるとの前提」でシビア・アクシデントに至る確率なんてのを「計算」する。
緊急時にパニックにならずに適切な操作ができる高度な判断力を持った人間が何人いるでしょうか。
建物家屋が水素爆発で吹き飛んでも給水ポンプ系は独立しているから正常に動作すると計算されているのでしょうか・・・・・・
津波で建物が押し流されても電気配線は独立しているから正常動作すると計算されているのでは???
堤防の決壊により設備が同時に冠水しても独立系だから故障しない前提なんでしょう。
ひとつひとつは独立しているため、全部が一度に起きることは少ないとの前提での計算になります。
ところが、現実には、これらは原子力発電というひとつの「システムのなかで一体」になっている。
近接した原子力発電所の中の敷地内という「相関関係」は入っていません。
発生確率が低くなるのは当然ですよね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もうお分かりでしょう。これがインチキであることが・・・・・・・・・
つまり、同じ場所に同じ条件で存在するという「相関関係」が計算に入っていない事は明確です。
相関関係を計算にいれたら40年で10万分の1なんて数字になる訳は無いんだから・・・・・・・・・・
いや計算すらできないのでは??????????
1000年に1度も同じようなものだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 引用文のアドレスが変になってました。 ミスター第二分類 2011/3/31 12:57:22
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素8掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。