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(平成23年3月31日 午前8時)
3月30日、千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から幼児の暫定基準(1キログラム当たり放射性ヨウ素100ベクレル)を越える370ベクレルが検出されていたという報道があり、ことが「水道」なのでできるだけ早く情報を伝える必要があり、昨日、ブログに書いた.
北千葉浄水場でも336ベクレルだった。
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その後の調査で、この事実の発表は30日ではなく、すでに23日か24日に水道局のホームページで市民に知らされている(通知の日付を確認できなかった)ことが判った。
その後、放射性ヨウ素は減少している. 従って、幼児の場合、22日に暫定基準の4倍の放射性ヨウ素を摂取したことになるので、その後、最低でも3日は放射性ヨウ素を含まない水を飲まなければならない。
なお、十分なデータがないので、次の点が不明である。
1) 22日の370ベクレルの水道水が現実に八千代市の住宅に供給されたのか?
2) 23日以後の放射性ヨウ素の濃度はどのぐらいだったのか?
3) 現実に、この水道を使っている幼児のいる家庭では、何日になると「平均して」幼児の暫定基準を下回るのか?
を計算して、何らかの情報を提供したいのだが、いずれも公表されているデータが少なく、正確な計算ができないので、「八千代市の幼児は当面、ペットボトルを飲ませる」ことをお勧めする.
(説明)
放射性物質の基準は、「平均して」だから、一日だけ370ベクレルの水道水を幼児が飲んだ場合で、その次の日が100,次が60、次が40と少しずつ減っていった場合、
(370+100+60+40)/4=143
だから、4日後でも、まだ幼児の暫定基準を下回らない。
つまり幼児の立場から言えば、22日に基準を超える放射性ヨウ素が体に入り、その後も、薄まっているものの放射性ヨウ素がゼロにはならないので、1週間ぐらいは注意が必要である.
(千葉県の発表が「誠意があったか?」を考えてみたい)
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この事件は「名古屋市民を原発事故からどのように守るか」ということをこれから取り組もうとしている私にとってはよい参考になった.
1) 浄水場で「放射性物質」を測るためにサンプルを採り、その結果が出るまで1日とすると、浄水場は「民家に水道水を供給してしまってから、「供給するべきではなかった」ことが判るのか?」。そうすると「市民に安全な水を供給する」ということが原理的にできないことになる。
2) 浄水場の上流水源を監視しているのか、もしくは監視できるのか? 上流水源を監視できれば、「供給してしまってから、供給するべきではないことが判る」という奇妙なことは防ぐことができるが可能なのか。
3) 汚染された水道水を飲んだ家庭を特定できるのか?
4) ネットやテレビなどを通じて、個別の地域に対して、いつまで経ったら幼児の基準を下回るのかの情報を提供できるのか?
この1)から4)まで、今回の千葉県の事故からは判らなかった。また
5) 水道局は「いついつの時点で、何ベクレルだった」という結果を発表するだけで行政サービスは完結するのか(しないように思う)、それとも、どのぐらいの汚染水を供給したか地域ごとに示し、各家庭が自分で計算できるようにして初めてサービスといえるのか?
も考えてみたい。
いずれにしても、汚染水道水を飲んでしまった幼児がおられたとしたら、今回はおそらく大丈夫と思うが、今後のことも考えて、対策を練っておいた方が良いだろう.
私も情報が入り次第、また水道水のことを書きたい。
また「地震で倒れない」と言っていた原発は実は「震度6で倒れる」という事だったと同じように、「安全な水道水を供給する」というのは実は「供給してから安全かどうか判る」ということなのかも調べて見たい.
(平成23年3月31日 午前8時 執筆)
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