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28日からマスコミは地下配管からの高濃度の放射線を含む水のことばかり報道している。もちろんこれも大きな問題なのだが、もっと重大な問題が発生していることを殆ど伝えていない。
原子力資料情報室の28日夜間の会見で驚くべき事態が明らかになった。28日午前3時の会見で東電は圧力容器の底部破損を事実上認める説明をした。
これは京大原子力実験所小出裕章氏の「チェルノブイリで起ったこと」を見ていただければ圧力容器の破損がいかに重大であるか、その影響・今後起こるであろう事態がどうなるのかが分かるはずだ。
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まず、原子力資料情報室の会見内容から解説する。圧力容器は燃料棒を反応させ熱を大量に発生させる原子炉の心臓部なのだ。16cm厚のステンレス鋼でできている。---と云えば滅多に壊れる物でないと思うだろう。しかしこれには弱点がある。一つは上の方にあるタービンに行く配管をはじめとする各種配管だ、もう一つは底部にある制御棒を操作するパイプだ。溶接部があり16cmの筐体に相応しくない弱い部分なのだ。後藤政志氏(元東芝設計者)は今回の破損部分は底部の溶接部だと判断している。根拠は水位が一向に上がらないことから上部の配管からの漏れではないと云っている。田中三彦氏(元日立バブコック技術者)も冷却剤喪失が疑われた時点で既に同様の推定をしている。
圧力容器破損について新聞・TVはどう報道しているか調べてみた私の見た範囲では東京新聞がこの事実を2面で報道している以外は殆どスルーしている。もっぱら漏水の問題ばかりに集中して報道しているようだ。
原子力安全保安院も原子力安全委員会もこの重大事について全くコメントしていない。どうやらオフレコになっているようだ。
原子力資料情報室の発表を裏付けるため東京新聞28日朝刊の報道を紹介する。
「高温で底の穴に異常」「圧力容器破損の疑い」との見出しで次のような記事が書かれている。
東京電力は燃料棒が入った1〜3号機の圧力容器の現状について「上には漏れ出るような割れがない。でも下の方にパス(通り道)があるのでは」と説明。圧力容器から格納容器に放射性物質が流れていることを事実上認めている。
今後冷却水を入れても漏れがある以上水位を保つのは困難となる。炉心溶融は時間の問題と云う危機的状況なのだ。
政府は12日の時点で東電にベントを指示していたと云う報道がある。これが事実とすれば政府は格納容器の破損も想定していたことになり。この事実を隠ぺいしたことになる。
原発推進派は性懲りもなくこの期に及んで原発増設を予定通りやると云っている(中部電力・関西電力の発表)。
ドイツでは原発反対25万人のデモが起こっている。せめて東京で一万人デモをやらなければ世界の恥だ。
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