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先週23日水曜日、東京都水道局が金町浄水場の水道水から、乳児の飲用水に関する国の暫定基準*の約2倍に当たる1キログラム当たり210ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。この発表直後、僅か数十分の内に都内のスーパー、コンビニなどのミネラルウォーターが売り切れたそうだ。都内だけではなく、筆者が住む横浜市でもこれに似た現象が起こったようだ。
現在我が家には、1歳9ヶ月の乳幼児と母親(娘)の二人の震災難民が居る。娘は、2〜3日に500ccペットボトル入り乳幼児用の水を1本消費している。テレビでこのニュースを知った娘は慌てた。23日夕刻、近くのスーパー、コンビニ、ドラッグストアーなど、軒並みに車で探し回ったが、前日まであった乳幼児用の水は店頭から姿を消していた。だが、まだ所謂ミネラルウォーターはあったそうだ。
次の24日は、朝から娘とワイフは行きつけのスーパーに行った。筆者も、半分野次馬、半分成算を胸に同伴した。開店後1時間経ったスーパーの飲料水売り場には、オレンジ味の水(500cc)が4本残っていた。この4本のうち何本を買うか。一家族2本までと張り紙がされている。一応二家族である。4本とも買える。だが、香料の入った水である。乳幼児に良い訳がない。結局、買わないことにした。
今回の放射性ヨードの汚染水騒動で、「長期間飲み続けなければ、健康への影響は直ちにはない。代替水が確保できなければ飲んでもいい」とアナウンスされた。だが、そういうことは軽々しく言うべきではない。まず、「長期間飲み続けなければ」と言うが、この状態が何時まで続くのか、全く不明である。今回は、幸いにも2日後に、基準値を下回ったがゼロではない。また、今後何時、増えるかも分からない。
次に、「健康への影響は直ちにはない」と言うことは、裏返せば「いずれ健康への影響が出る」と云うことである。この「健康への影響は直ちにはない」とは、放射線傷害の症状が直ちに現れないと言うだけで、放射線量の蓄積による傷害が皆無ということではない。このような定性的、情緒的な発表ではなく、もっと定量的に数字の裏づけをした発表をすべきなのである。
例えば、この水を1年間、毎日○○cc飲んだ場合、乳幼児10万人につき何人に、どのような症状が現れる。飲まない場合に比較し、確率的に何倍高くなる。そのように発表すべきだ。そうすれば1週間なら大丈夫、1ヶ月間なら我慢しようと親は考えるのと違うか。一方、大人はその程度のことなら、何もミネラルウォーターを飲むことはないと考えるはずだ。
東京に続いて茨城、栃木、埼玉などの上水道からも放射性ヨードが検出された。今まで全く検出されなかったものが、検出されたのだ。今までゼロだった。それが検出された。それだけでパニックだろう。そして、なぜ101以上はNOで、99ならOKになるのだろうとの疑問を持つ。だから、57とか70との数値を知ると、ミネラルウォーターを買い漁ることになる。数値の意味が分からないからの行動だと言える。
横浜市には3つの浄水場がある。筆者の住むエリアは、山梨県道志川系の水である。そして横浜市水道局のホームページには、浄水場ごとの水質検査が報告されている。筆者は、ここの処、その水質検査報告を毎日チェックしている。だから東京・金町浄水場の水道水から放射性ヨードが検出されたとしても慌てることはない。筆者は、娘に水道水のデーターと水源地山梨県の大気中の放射線量(毎日新聞掲載)を示した。
神奈川県の大気中の放射線量は15日から、通常値の5割以上増えている。だが、山梨県は平常値である。横浜市水道局の放射性ヨード値も「検出せず」である。これなら何も心配することはない。このようにデーターを示すことが、安心を与え、信頼を得るのだと思う。裏づけのない「健康への影響は直ちにはない」との言葉を軽々しく発するから、ミネラルウォーターだけでなく、信頼まで無くなるのだ。
http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=106262
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