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(回答先: 経産省3/11夜 3時間以内の「炉心溶融」を予測、半日遅れのベント 投稿者 派遣Usher 日時 2011 年 3 月 28 日 09:01:55)
福島第一原発3号機の黒煙は何? 仏原子力研究機関は、プルトニウム/ウラン混合MOX燃料と溶けた金属の溶融物が外壁・基礎コンクリートと化学反応している可能性を懸念している。
原発とは、こんなに恐怖なものですか。
http://www.francemedianews.com/article-3-70205881.html
Vendredi 25 mars 2011 5 25 /03 /Mars /2011 17:01 仏原子力研究機関見解「福島3号機の原子炉圧縮容器は密閉状態にない」 3月25日 14時14分(日本時間26日0時14分)
25日仏ル・モンド紙の報道によれば、福島で最悪のシナリオである「原子炉溶融」が起きようとしている。
東京電力は同日未明「第3号機の燃料棒を搭載している圧縮容器が破損している可能性がある」と発表し、「放射性物質が遠方に放出された」と日本の原子力安全・保安院は報告している。
仏放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のティエリ・シャルル事務局長は「原子炉の圧縮容器に穴が開いていることが予想される。今後我々はその仮説シナリオに基づいて分析を続ける」と語る。IRSNの危機管理局は、数日前から3号機から発生していた黒煙と原子炉隔離外壁がすでに気密性を失っていることから、「燃料と溶けた金属が混ざり合いコリウムが生成され外壁のコンクリートと化学反応を起こし、原子炉圧縮容器に亀裂が入っている可能性」を懸念しているという。
もしそれが現実だとすると、放射能汚染の環境に対する影響は悲劇的な結果になる。過去に例のない事故になるだろう。1979年の米スリーマイル原発事故の際炉心は45%まで溶融したが、溶けた炉心は燃料を格納した鉛の容器の中に留まっていた。福島原発では「その境界線を超えてしまった」とル・モンド紙は分析する。
フランスの原子力研究を司る行政機関である原子力庁(CEA)のクリストフ・べアー局長は、「ジルコニウム*が使用されている燃料棒集合体の金属部分が正常に冷やされないと、酸化して劣化していく。この劣化は1200度で始まり、1400度から急激に加速し始める」という見解を示しているが、必ずしもこれが現実に起きているかどうかは断言はしていない。燃料と溶解金属の「マグマ」が発生し、その温度は2200〜2500度まで上昇する。それでも冷却作業が行われなければ、結果的に「原子炉容器に穴が空き、溶融生成物であるコリウムが漏れだすだろう」と同紙は述べる。
しかし、まだ最後の「壁」が残っている。原子炉の土台となっているコンクリートの隔離外壁である。CSAのべアー局長は「原子炉の真下にある土台は約8メートルの厚みがあるが、それ以外の部分はもっと薄い可能性がある」と述べ、「コリウムとコンクリートの化学反応はそれぞれの構成物質によって変化するが、「マグマ」が落ちる床表面が広いほどマグマの温度は下がる」と予測する。また同紙は最も悲観的な仮説として、「コリウムはコンクリートを貫通する危険性があり、その場合は地中と地下水脈内に放射性物質が漏れだす」可能性も指摘している。
現在までの放射能汚染は大気中に気体として放出される分裂生成物(ヨウ素、セシウム、テルルなど)だったが、このまま圧縮容器の損傷が進めば、ストロンチウム**やルテニウムといった半気体だけでなく、燃料に含まれているウランやプルトニウムも原発周辺に放出される危険性もあり得る。中でもプルトニウムは人体に対して最も有害で、体内に入るとヒ素***と同様の症状を起こす。さらに、アルファ線を放出する放射性物質でもあるため、人間の体内で癌を引き起こす。
IRSNのシャルル局長によれば、「もしコンクリート外壁がコリウムによって貫通されれば、ウランとプルトニウムが海中に流れ出す危険性がある」と指摘するが、ウランとプルトニウムは金属類のため広範囲には広がらないと見ている。同院の予測では、「最悪のシナリオが起きた場合、放出される放射線量はチェルノブイリと同レベルに及ぶが、放射能による汚染範囲はより局地的になる」としている。
また、3号機にはウランとプルトニウムの混合燃料であるMOX燃料が搭載されている。同機の514の燃料集合体のうち32がMOX燃料のようだが、専門家によれば通常のウラン燃料棒も燃焼する際にプルトニウムを発生させるため、その危険性と汚染被害は通常の燃料棒と変わらない。
福島第一の原子炉6機のうち5機が燃料棒を搭載したままである。5号機と6号機は正常にコントロールされているようだが、1号機と2号機については炉心に損傷が起きて部分的に溶融していると見られる。東電の発表によれば、冷却システム復旧にはあと1ヶ月以上かかる見込みだ。
(補足)
*ジルコニウム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
**ストロンチウム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0
***ヒ素
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E7%B4%A0
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