http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/867.html
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電力会社と安全保安院はズブズブの関係??? 保安院の開示資料から見る過去の深刻な事故歴・・・結局これは大事故の前兆だったのか・・・(梵天)
安全と法令への抵触の有無について当局が評価した内容が原子力保安院のホームページにありました。
その内容は驚愕するに充分なものです。
ここに転載します。なお、評価は悪い順にI〜Wに区分されており、ここでは最も悪いT「法令に抵触し安全が損なわれた又は損なわれたおそれのある」事例を紹介します。
しかし・・・この内容は・・・何コレ・・・
かなり古い事例が入っていますが、これだけ深刻な事故が沢山あると、隠蔽体質としか言いようがありませんね。
今回福島で事故を起こした原発が過去に「制御棒の駆動」に関係する事故を起こしていた事にはびっくりです。
制御棒が引抜けての「臨界事故」とかが点検中に起きて・・・・・それも臨界になっていて気がついてないなんての・・・・
ブラックとしか言いようがありません。
それに点検中って、原子炉のフタ開けてませんか・・・・
大震災が無くとも、いつか大事故になるようものがゴロゴロと言ったら、過ぎるでしょうか。
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出典 「発電設備の総点検に関する評価と今後の対応について(概要)平成1 9 年4 月」
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70529a02j.pdf
からの抜粋
原子力において区分Tと評価した11事案の一覧
北陸電力
志賀 原子力発電所 1号機----「区分T」
平成11年6月
○原子炉停止中に発生した臨界事故(定期検査期間中)
定期検査期間中に、水圧制御ユニットの隔離作業の不手際により、3本の制御棒が引き抜けたため臨界事故が発生した。
本件について運転日誌等を改ざんし、法令で求められる国への報告も行わなかった。
さらに、原因究明と再発防止対策も講じなかった。
※転載者注---臨界事故が起きても知らんふり・・・
東京電力
福島第一 原子力発電所 3号機----「区分T」
昭和53年11月
○制御棒引き抜けに伴う原子炉臨界と運転日誌等の改ざん
定期検査期間中に、水圧制御ユニットの隔離作業の不手際により、5本の制御棒が引き抜け、臨界状態に至った。
その時の当直は臨界発生の認識がなく特段の対応をとらなかったため、7時間半にわたり臨界状態が継続した。
また、運転日誌を改ざんし、事実を隠した。
※転載者注---臨界事故が起きても知らんふり・・・
福島第二
原子力発電所 4号機----「区分T」
昭和63年10月〜平成2年1月
○制御棒駆動機構の工事計画及び使用前検査の不正
制御棒駆動機構(CRD)の単体でのスクラム試験において、CRD1体に不具合が生じたため、当該のCRD の取替工事を行うこととしたが、工事計画届出を行わなかった。
その後、CRD の使用前検査を模造品で受検する等の不正も行われた。
※転載者注---模造品で検査を受験・・・・・ゴマカシは確信犯なんですか。
柏崎刈羽 原子力発電所 1号機----「区分T」
平成4年5月
○残留熱除去冷却中間ポンプ(A)起動の不正表示
残留熱除去冷却中間(RHIW)ポンプ(A)の電動機が故障していたにもかかわらず、中央制御室の表示灯には起動しているよう不正表示して、非常用ディーゼル発電機等の検査を受けた。
その後、保安規定で要求されている他系統の健全性を確認することなく、原子炉を起動させた。
※転載者注---「残留熱除去冷却中間(RHIW)ポンプ(A)」って、もしかして、炉心の冷却関連の装置では???
壊れているのに動いているように見せるとは・・・・「要求させている他系統の健全性を確認することなく、原子炉を起動・・・」って、これはカミカゼ運転ではないのかしら・・・???
島根 原子力発電所 2号機----「区分T」
平成10年5月
○ディーゼル機関冷却水漏れの補修に際しての他系列作動の未確認
定格出力運転中、非常用ディーゼル発電機1系列が使用不能であったにもかかわらず、運転を継続する上で保安規定で要求されている他系列についての試験を行ったことの記録を確認できなかった。
※転載者注---「他系列についての試験を行ったことの記録を確認できなかった。」・・・これって、やってないと言う意味ですか???
中国電力 島根 原子力発電所 1号機----「区分T」
平成13年6月
○高圧注水系主塞止弁(HPCI MSV)開不良時の補修に際しての他系列作動の未確認
定格出力運転中、主塞止弁が開不良であったため補修が行われたが、運転を継続する上で保安規定で要求されている代替の非常用炉心冷却系が動作可能であることの確認を行ったことの記録を確認できなかった。
※転載者注---「非常用炉心冷却系が動作可能であることの確認を行ったことの記録を確認できなかった。」・・・これって、緊急炉心冷却装置の動作確認をしていないという意味ですか????
敦賀発電所 2号機----「区分T」
平成6年1月
○非常用ディーゼル発電機の気密性を持たせるための部品(ガスケット)交換工事に際しての他系統作動の未確認
非常用ディーゼル発電機の冷却水系統に漏水が発生したが、他系統の健全性を確認せずに運転を継続した。
敦賀発電所 1号機----「区分T」
平成7年9月〜平成12年3月
○復水貯蔵タンクの外面腐食事象の隠ぺい
タンク下部の腐食により板厚が工事計画認可申請書に記載されている必要最小肉厚を下回ったが、必要な強度の確認をすることなく、タンク水位を下げてそのまま継続して使用した。
敦賀発電所 2号機----「区分T」
平成8年4月〜12月
○一次冷却材の微少漏えい事象発生時期の隠ぺい
格納容器内の配管に漏えいを発見した際に、運転を停止して補修すべきところ、その事実を隠ぺいし、約8 ヶ月間程度、その状態で運転を継続した。
敦賀発電所 2号機----「区分T」
平成9年7月
○格納容器漏えい率検査における均圧弁に係る不正操作
原子炉格納容器漏えい率検査の実施に当たり、漏えいが特定された通常用エアロックの内側均圧弁の出口に、適切な社内手続きを経ずに閉止板を取り付け検査を受検した。
その後、均圧弁を取り替えて原子炉を起動したが、事前に局部漏えい率試験を行わなかった。
日本原電----「区分T」
東海第二 発電所
平成13年以前
○原子炉建屋ガス処理系機能検査における流量データの改ざん
非常用ガス処理系の機能検査において、風量が規定流量を満足しなかったため、計器調整で規定流量を満足しているようデータ改ざんを行った。
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別の比較的最近の例では、五号機と六号機を間違えて改修したなんていう凄いのもあります。
http://www.meti.go.jp/press/20101129005/20101129005.pdf
平成22年11月29日
原子力安全・保安院
東京電力株式会社福島第一原子力発電所第5号機原子炉隔離時冷却系の機能喪失における保安規定違反事象の根本原因究明及び再発防止対策の報告について
1.経緯
○定格熱出力一定運転中の東京電力株式会社福島第一原子力発電所5号機において、平成22年9月2日に原子炉隔離時冷却系の定期試験を実施し、原子力安全・保安院は、東京電力株式会社福島第一原子力発電所第5号機において、原子炉隔離時冷却系※1の機能が一定期間維持できなかったことについて、福島第一原子力発電所原子炉施設保安規定(以下「保安規定」という。)の違反があったことを確認したことから、平成22年9月27日、同社に対し根本原因究明及び再発防止対策を策定し、その結果を当院に報告するよう指示しました。
これを受けて、本日、同社から根本原因究明及び再発防止対策に係る報告書の提出がありました。
同報告書では、本来6号機に行うべき作業を誤って5号機に行ったために、原子炉隔離時冷却系が機能喪失したとしており、安全処置の実施・復旧のために必要な文書(CP(クリアランスパッケージ))※2の作成・審査・承認段階及び安全処置実施段階において問題があったとしています。
直接原因は、CP作成時において、5、6号機の図面が類似しており号機の違いの識別が困難であったこと、正しい図面を用いているか確認する仕組みが不十分であったことや安全処置実施段階において、安全処置が実施される中央制御室への連絡方法が不明確だったこと等としています。
また、根本原因は、WP(ワークパッケージ)※3・CPプロセス(以下「当該プロセス」という。)に、適切な安全処置の実施を阻害する結果をもたらすリスクが内在していることを検出できる検証の仕組みが不十分であったことを挙げています。
以下省略----------------------
[コメント]
電力会社が過去にここまで不正に走っていた理由が私には分からない。
どこかのアウトサイダーの先生が言うように監督する官庁の無責任体質が根底にあるように感じる・・・・
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