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被災(天災・人災両面での)当事者としては「東電憎し」で毎日は生きられない。これ以上深刻な事態にならないことをひたすら祈るだけだ。東電に知り合いはいない私だから言える。「社員は現場で頑張っている」と。副社長も頭を下げまわっているじゃないか。嘘など報じている場合ではないことを東電も心から思い知った。無能な政府も一応走り回っているようだし。米軍はようやく重い腰を上げ・・・。前原は外国籍だったが、まさか東電幹部は日本人だろう。家族も日本人だろう。瀕死の日本を何とかしようと官僚・政府・東電と今や三位一体だろう。
放射線量の数値がアレコレ取り沙汰されて「犯人糾弾」が過激化しているが、被害者の凡人には頭上で飛び交っている議論のように遠く虚しい。
さて今日3月27日避難所で音楽会が催された。避難所になっている「埼玉新都心ビジネス交流プラザ」の5Fとゆかりのあるクラシック音楽のトリオ「クレール」が私たちの寝泊りしている4Fの廊下で40分ほど演奏した。
尺八・チェロ・電子オルガンのトリオ。3人とも正装している。スーツに蝶ネクタイの尺八演奏者は若くてハンサムな男性。CMにも出ているとか。チェロの若い女性(美人)の装いも本格的だ。光沢のある青いドレス。チャーミングな電子オルガン奏者(本来ならピアノだろうが場所が場所だけに)はサーモンピンクのドレス。
一曲目はバッハの何とかという曲。聞いたことはあるが・・・。名前は聞いた先から忘れた。私たち難民は職員の方々が急遽ダンボールを潰して作ったクッションを(?)茣蓙代わりに敷いて・・・。はじめのうちはなかなかしっくりとこなかったが。
アベ・マリア。学校で歌わされた曲だ。無宗教の日本人の心にも何故かスーッと入ってきた。リベルタンゴ。TVからよく流れる曲だ。ノリのいいリズム。深い深い哀しみに満ちた調べだ。哀しみはこの先もずっとずっと続く。しかし何故か力強い力がどん底の私たちを引っ張りあげようとする。遠いはるかな未来を求め続けようとする勇気が心の底から静かに力強く沸いてくる。
リベルタンゴか、いいなあ。もしも生活がどこぞに落ち着いたら、部屋のBGMに採用決定だ。
ラスト。日本の童謡。日本の四季のメロディーだって。一曲目「ふるさと」。うさぎ追いしかの山、小舟釣りしかの川・・・、という昔懐かしい童謡。
これにはやられたね。みんな涙が止まらなかった。だってその故郷にはもう戻れないわけだから。もう思い出の中にしか存在しなくなるわけだから。私もじ〜んと涙ぐんでしまったが、もっと年配の人たちは、じっちゃんやばっちゃんたちはホントは大声上げて泣き出したいのかもね。ニコニコ顔でいい顔して聞き入っているけど。
ホント。実感だ。もうすぐ町中の桜が咲き始めるころなのになあ。県外からも観光客がいっぱい訪れる「桜の町」だったのになあ。秋は鮭が上ってくる富岡川だったよ。
ホントにもう住めなくなるのかねえ。信じられない。
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