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牧野の公開用日誌
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/677.html
投稿者 梵天 日時 2011 年 3 月 24 日 15:35:12: 5Wg35UoGiwUNk
 

(回答先: 東大 牧野純一郎氏の福島原発事故についての解説についての紹介 投稿者 梵天 日時 2011 年 3 月 24 日 14:06:46)

日誌の内容がすばらしいので、紹介します。とりあえず18日以降のものを転載します。是非通読されることを・・・・・


出典 http://jun-makino.sakura.ne.jp/Journal/journal.html


 牧野の公開用日誌


2011/3/24
ヨウ素が煮沸すると蒸発する、というのが何故デマかというと、これは塩素と同じくハロゲンなので、イオンの格好になっていれば水に大量に溶けるからでございます。原発の一次冷却水とかの中では原子の数としてはずっと多いセシウム(ナトリウムと同じアルカリ金属)があるので、これとの化合物の格好で環境にでていく、というのが何度も紹介した原子力安全機構のシミュレーション結果(リンクはこのページのどっかにあったはず)

今は海水いれてるから、食塩(塩化ナトリウム)とか他の色々なイオンが ものすごく大量にある水になってるわけで、単純にヨウ化セシウムになる、ってことはないと思いますが、単体のヨウ素に戻るということはないはず。

中国では塩にヨウ素が添加されてるそうで。これが被曝を防ぐ、というのは本当にデマなのかしら?計算すると1グラムのヨウ素入り食塩には ヨウが20ナノグラム、300ベクレルのヨウ素は 12 アト(10^-15) グラムなので、 100万倍くらい多い。

もちろん、相対的に多くても、両方全部甲状腺にたまっては同じ。 これによるとミリグラム単位でとる必要があるようなので、ナノグラムでは多分駄目。

炉心への海水注入は、津波による被害の判明直後に決断した。誰が決断してたのかしら?東電もしてたの?
なんか、東電といい、弁解モードになってるような、、、

team_nakagawa ちゃんと実験もして修正したとのこと。大変偉い。
その結果、水道水を煮沸すればするほど水蒸気だけが飛んで、I-131が濃縮されました。もし、煮沸しようとされている方がいれば、直ちにやめるようお伝え願います。

6時の予報による今日から明日。12-18時は南風、それから時計回りに風向きが変わって明日6時くらいまで西風、12時くらいまで南、15時には南東今日の夕方は宮城で雨。

2011/3/23
明日の風も基本的に東京にはこない。今日の夜は千葉、茨城、明日昼前後から福島東北部、宮城県は要注意。

お出かけ前のお天気チェック。関東は今日は平穏。東海第二とかも今朝まで何事もなし。

2011/3/23 領域5シンポジウム --- 中止
2011/3/23 10 拡大防災委員会@大会議室or第二会議室
防災委員長だけど、次期の人におまかせする。

中性子線検出、12〜14日に13回
中性子は、(核燃料の)ウランなど重金属から発生した可能性がある。現在は測定限界以下で、ただちにリスクはない。監視を強化したい
測定器の検出感度が何故か1桁さがったら、それは限界以下になるだろうと思うけどさ、、、

福島第一原発1号機…炉内は400度以上
まあ、 1uSV/h = 7E5Bq/m^2 なんだから、水の汚染が 1リットル 200Bq というのはえらく少ない気がするけど、(1ミリの雨にのって1uSV/h になったとしたら1リットル 7E5Bq)、0.1uSv/h としてその1/10。

まあ、だから、まだすごく薄められている、と。

気体だから煮沸したら飛ぶ、とかいうデマを書いている人が沢山いるが、量としてははるかに多いセシウムと結合するんだからそんなことがあるはずがないと思う。

被ばく線量、30キロ圏外でも100ミリシーベルト以上の試算。甲状腺だから体内 被曝。空間中とかにある分を呼吸で取り込む分が主体だと思う。まあ、外部被曝で180 uSv/h とかの値がでてるんだから、それほど不思議ではない気も。

会議では天文台の計画停電対策。結局、計算機とか真空装置とかは完全に止めるか、計画停電域の外に移動するしかない。というわけで、いきなり計算機の全引っ越しが現実化。こんな時に異動ですみません、、、

山内正敏氏「放射能漏れに対する個人対策」を読む際に考慮すべき点とはを読む際に考慮すべき点とは:
  「今、仮に大規模な放射性物質放出が持続的に起こるとしたら、それは再臨界が起こってかつ圧力容器、格納容器の健全性が損なわれている場合であろうと思います。」と3/22 になってもまだ書いていて、現実の放射性物質の放出がどれくらいであったか全く評価できていない人であること
  「チェルノブイリとの類比で述べられている説明は危険の過大評価になっています。」と3/22 になってもまだ書いていて、現実の放射性物質の放出がどれくらいであったか全く評価できていない人であること

要するに、現実を見ることなく自分の頭の中の原発はこうだといっているように見える。

ま、こういう人は一杯いたんだけど、今でもそういうことをいうのかなあ?
 え、team_nakagawa もデマ書くんだ。
 水に含まれたヨウ素131は煮沸させることで幾分取り除くことができます。

 こんなときこそ科学的判断を。そうですね。科学的判断を。


2011/3/22
 今日の風。6時くらいまでは茨城から千葉に抜けるパターン。そのあと は原発では南西からの風で福島県北東部に。千葉当りにきたものが20時くら いまで東京にいるかも。明日はあまり東京にはこないかも。
雨は弱いのがふったりやんだり。最悪。

三鷹にきたら富阪さんがいないとかで幹事会議に。某Mさんから、「君の計算チェックしたら間違ってないよ」と言われる。
永山先生退職か。

Generic procedure for Assesment and Response during Radiological Emergency
これは IAEA の文書。
この98ページから、 mSv/h と kBq/m^2 の換算が同位体の種類毎に全部書いてある。

131I (I-131 と書くほうがいいのかな?)は 99ページ、 1.3E-6 (mSv/h)/(kBq/m^2)
これは 1.3E-12 (Sv/h)/(Bq/m^2)なので、1Sv = 7.7E11Bq/m^2 = 21Ci/km^2
計算が倍しか(その精度しかない計算なので)間違ってなくて安心、というより、このとてつもない量が、、、、という、、、

風予報から東京にくるのがわかるかどうかというと、新宿のデータだと本当に20時頃まで上がってる、、、割合わかると。
風は今晩から明日は関東にはふかない。 今晩は南東から。

文部科学省、上水(蛇口水)、定時降下物のモニタリング 3/22採取の新宿の、1平方キロ当り 3万2千メガベクレル、つまり、、、 1Ci。昨日の24時間で 1Ci/km^2 ふったということ。

で、新宿での放射線レベルの上昇は大体 0.1uSv/h. 20日までは 0.05 くらいだったのが 0.15 まで上がった。 なので、 0.1uSv/h=1Ci/km^2。
ということで、やはりそれくらい。

昨日の16時で、文部科学省のデータを使うと 水戸 0.378 前橋 0.148 宇都宮 0.110 さいたま 0.114 市原 0.106 新宿 0.136 茅ヶ崎 0.093
これらの平均は 0.155。元々のレベルが平均 0.05 だとすると、関東 1都6県全域で平均 0.1 uSv/h、 1Ci/km^2、昨日の段階での I-131 の量として

2011/3/21
茨城県モニタリングデータが気が遠くなるようなことに、、、

今朝 4-5時に大量に何かきたのと同時に雨に。で、ピークで 3 uSv/h、 3時間たっても 0.5-1.3 と自然レベルの 10-30倍のまま。
こんな感じまあ、これは高いほうだけど、随分南。

「人体にただちに危険がある」レベルではもちろんない。但し、農作物には影響がでる。

新宿モニタリングデータ。百人町って、東京都健康安全研究センターがあるのか。

東大モニタリングデータ。いつから公開?

事務本館北データは 131Iがメインというのと矛盾がない程度で特に今日の午前中に何かあった気配はない。

茨城県東部 放射線モニターデータ解析。理研仁科センターの板橋さんによるもの。

今日明日の風はもうなんだかわからない。6時発表だと 6ー8:原発から海を回って茨城に上陸、ほぼそこに止まる。9時:茨城から南に。10時:東京東部から神奈川まで。11時:原発からでたものは茨城北部を通って栃木へ。一部東京方面へ。13ー18ほぼ栃木方面。19ー24なんだかわからないがあまり遠くに広がらないかも。1茨城、2ー8そっちから千葉にも、

雨は 21日終日関東全域、22日 1時くらいから北西から段々はれる。

この事態になっても、予測を出そうともしない官庁と国の研究所、気象関係の研究者は、、、間違ったのを出すのが問題、というなら、10種類くらいだしてこのどれかが本当かも、とかいっておけば?何もないよりも、予報でも目に見える何かがあったほうが一般人は安心できると思う。


アエラに(この辺の話について)有用な情報がのっている、というのが某所で専門家から流れてる。なんとも。

さくらのサーバ、 ssh ではいって ruby でなんかして ImageMagick で画像処理、というのが普通にできる。なんだか素晴らしい。cron も使えるみたい。
「最悪シナリオ」はどこまで最悪か?環境エネルギー政策研究所、飯田哲也 という人。

現在どれだけの量の放射性物質がでたか見積もったことあるんだろうか?30kmー50km のあちこちで 10uSv/h が当たり前、150km 離れた茨城県鉾田市でも平均で 0.7uSv/h とかいう数字になっている時に、、、0.7uSv/h は大体 10Ci/kmsqのはず。

セシウムは現在の時点では最低でも この 1/10 くらいだと思う(3号機や4号機の使用済核燃料の分がまざってるともっと多い)。つまり、セシウムで 1Ci/kmsq 以上。 ここにあるチェルノブイリの周りのセシウム汚染状況では、150km では殆どの方向は1Ci/kmsq 以下なので、茨城県の測定データより小さい。

つまり、茨城県の汚染はキエフ並ということになる。

どっかで私の計算が100倍くらい大きいほうに間違ってると嬉しいんだけど、、、
検算テスト。10Ci/km^2 は 1km 当り1秒 4e11回のβ崩壊。エネルギーは 400keVで、1eV は 1.6e-19 J、1時間は3600秒。
人間の断面積を 0.5msq とする。と、これら全部かけて人体が受けるエ ネルギーは 4e11*0.5e-6*4e5*1.6e-19*3600=4.608e-05J。体重50kg とすると 1e-6J なので、 1uSV/h。うーん、、、

あ、 ここ に詳しく書いてある。
1cm線量当量とは、透過性放射線(γ・X線)のエネルギーの違いにかかわらず、主要臓器の受ける線量を一義的に表すためのものである。この定数は、線源との距離が1mの時、放射能1MBq当たりの線量率(μSv/h)を表し
なので、まあ、そういう値。
131I で 1MBq = 0.0648uSv/h なので、1uSv/h= 417Ci/kmsq、、、えええ?

 ちょっと心を落ち着けて、と。

 こないだあってる気がしたのは、、、 5倍違うのを逆にかけてる、、、えーと、あまりに信じ難い値だったので逆に補正したんだな、、、

えーと、1uSv/h が15MBq/msq = 4e-4Ci/msq だからやっぱり400か。

 私の前の見積もりは、γ線のエネルギーが全部人体に吸収されるとしているので、かなり違っていてもいけないとはいいがたい。

 吸収される量は光学的厚さからは 1/4 程度だし、また、γ線はもちろん等方的にでるのに、でたものが全部人体に吸収されるとしているので。
 点源だと立体角の効果は 10くらい。
 逆に、無限平面の場合、でたもののうち半分は吸収されるとしてよい。
 また、斜めからくる分は良く吸収されるので、1/4 しか吸収されないわけではない。
 なので、線源の場合とは10倍くらい違うはず。ふう。

とはいえ、やはり私の 131I の放出量推定は数倍「過小」である可能性があると、、、頭痛い、、、

メモチェルノブイリ30kmマップ
 チェルノブイリの場合、30km圏境界での最大値がセシウムで 100Ci/kmsq 程度。
 131I で先週なら多めにみて 40倍にして、 4000Ci/kmsq。
 福島の30km圏境界では最大値が 180uSV/h で、これは少ないめの換算で 2000Ci/kmsq。
 つまり、倍しか違わない。

 100km になると、チェルノブイリの最大値は7Ci/msq とかぐらい。
 40かけると 280Ci/kmsq。広い範囲で1前後。40かけると40。原発から100km というと日立市あたりだけど、若干遠いめだけど茨城県のデータを使うと現在只今 0.7uSv/h で、 7Ci/kmsq。
これが典型的な値だと思うと、まだ数倍小さい。

 但し、I/Cs 比は10日たって 2.5倍程度変わっている(Iが減っている)し、もしも使用済燃料棒起源があると I はないのでさらに比が変わる。なので、あまり変わらない、と考えるべきかもしれない。

 つまりは、放出された量がどれだけかはともかく、30km とか 100km 離れたところの汚染はチェルノブイリとオーダーでは変わらない可能性が高い、ということ。
 もう、なるようにしかならないような気がする。
 ただ、やっぱり幸運だったのは、少なくとも昨日まで殆ど西風だったことだな。
 今日みたいなな風と雨が毎日続いていたら、一体どうなったことか。

2011/3/20
東電のモニタリングデータ。あ、こっちにまとめられてるのか。
風予報。もう一度リンク。

昨日と同じ時刻の予報がちょっと違うような気がする。後でちゃんとアーカイブとるスクリプトかいておこう。
20日 6-8 時の予報だと、一旦海にでたものが北茨城中心に時計回りにぐるっと回って海外から茨城に上陸している。同時に同じ渦の影響で原発近辺は南風に変化。

15時くらいまでにはこの渦の中心が太平洋の中に移動、福島県の東半分で南ないし南南東の風。これが宮城県境あたりで東風に変化。

17時くらいには県境で一部東北方向くらい。そのあと数時間、福島から宮城にかけて殆ど無風。

20日24時くらいには、間にまた原発から海にでて時計回りに戻る渦が発生。渦巻の中心が南に降りる感じで、茨城県内をゆっくり移動

21日5時には茨城全域で東風。これが千葉と東京の境くらいを中心とする渦巻になって埼玉、東京に回ってくる。但し、この辺の風は海からきてて、原発からでたのはもうちょっと局所的に回っていそう。

明日の朝からずっと関東、福島くらいまで雨。
これ、スライド14に致命的な間違いがある。
野尻さんのブログにコメントしたがここにも書く。

スライド14の1Svをうけた時の発がん率が2桁近く間違っているのは極めて重大です。
例えば原子力安全基盤機構の レポートhttp://www.jnes.go.jp/content/000017127.pdf の表2-17を御覧下さい。
1Svの生涯リスクは 8% です。
フランスのどっかの137Csの拡散シミュレーション 仮定はなんだろう?特に放出量。
あと、大気中にどれだけかよりどこにどれだけ落ちるかが問題なの、、、

やっと昨日からたまってたメイル処理終了。
でも、先週たまった書類書きや計算機運用関係何かは全くできてないぞ、、、
確かに知識は欠けているが、どっち側に?というのが「欠如モデル」批判。

もっとわかりやすく書け、というリクエストが、、、
それはちょっと後回し。
格納容器について。格納容器は1mくらいのコンクリートで固められていると思う(図とかではそうなっている)ので、熱伝達率は 2W/(m*K) の程度。
だいたい半径10m くらいの球+首なので、表面積は 500msq。熱伝導で 5MW (9日たった現時点でのちょっと少ないめの見積もり) を流すには 10^4K/msq で 5000度。
 中がプルトニウムまで全部蒸気になるレベル。

つまり、もしも格納容器が壊れていないとして、発熱量が1/20 程度になる 10年後くらいまでは水とかを中にいれて冷やす必要あり、ということ。

再臨界について、非常に具合の悪いメカニズムがありえるのかもしれない。
燃料棒には相当量の 239Pu が生成されていて、これは高速中性子でも核分裂する。
また、3号炉の燃料棒の 1/3 は MOX 燃料というもので、これは初めから 239Pu を 4% (資料によっては9%と書いてあるけどこれはちょっと考えにくい)ほど含んでいる。

燃料の融解が起こると比重が違うのでプルトニウムとウランが分離し、主にプルトニウムが下にたまる可能性がある。
そうなると、上にウランの重い蓋があって、その下でプルトニウムの臨界が起こることになり、ある程度の規模の爆発が可能になる。
これは準周期的に繰り返すものになりえる。

3/14日までの測定データでは、中性子が検出されたのは正門。
3/13: 5:30-50, 6:30-40, 7:10, 8:00, 9:30, 10:40
3/14: 21:00 (別ファイル) この辺まで 0.001-002 uSv/h
3/15: 1:30 0.02uSv/h, 1:40 0.01uSv/h

この後は 0.01 単位なので、 3/13, 14 にあったような程度の中性子放出があったかどうか不明。
高速中性子が1MeVとして、これはどれくらいの数の分裂反応か、というのが問題。
オーダー評価なので、 距離を 1km とする。人間が吸収したエネルギーは、10分続いたとして 3/15 の大きいほうで0.002uSv のオーダー。体重50 kg として 0.1uJ = 10^-7J.
中性子は1Mev = 1.6x10^-13 J なので、大体 10^6 個がきたことになる。

人体の炉心からみた立体角が 大体 10^-7 なので、 炉心では10^13 個
ならいいんだけど、散乱・吸収を考えないと。
空気中では平均自由行程が 220m、問題は建屋とか格納容器(にはいってるとして)の遮蔽効果と、ウラン自体か、、、ウランは0.3mm、軽水は 2mm。これらは吸収するわけじゃないのでもっとややこしいけど、数桁は簡単に変わる。
というか、熱中性子になるとどんどん吸収する。水の吸収断面積は 1バーン (1バーンは 10^-24cmsq)だそうな。
散乱断面積は 2mm だとすると、、、えーと、水は1モル18グラムなので0.2cm は 1/100 モル、 6e21 個の分子。なので、散乱断面積はこの逆数で 100バーンくらい。

げろげろ、吸収がある拡散方程式を解け、と?
100回散乱されると半分吸収される。えーと、とにかくめちゃくちゃ吸収されることに。
10cm 進むには2500回散乱、25回吸収で7桁強度が落ちる。
ほんまかいな?1m だとさらに100倍、250回吸収。70桁。
まあ、燃料棒の間の隙間をミリ単位にしているということから、吸収がそのオーダーで無視できないとわかるわけでそんなものか。桁がファクターで間違っているかも。

つまり、水の層があるとするとそれを正確に見積もらないと、中性子線の強度から何かを見積もるとのは無理であると。

なので、 1J より数桁から数十桁大きいエネルギー放出をする核分裂反応がおきたかもしれない、ということ。
TENNET に投げると意外なところから反応がある。
大抵まともなんだけど、学会によっては、「お前ら勝手には発言するんじゃねえ」的な回状が回ってたりする、というのも。

物理学会や天文学会ではそんなのは予算獲得の時だけだ、と思いたいな。

2011/3/19
毎時約200万キロカロリー。
4号機のプールの発熱。私が適当に見積もった値と同じなんだけど、本当にそうなのね。

花粉情報。これができるなら放射性物質情報もできそうな気が、、、やることは同じであろう。

ここが元データもってると。
福島原発の事故書いた。
今日は一日中西風だった模様。夜の12時前後に弱い南風に変化。それからまた西風に戻るが、20日9時前後から南東の風。複雑な風向きだが21時ころまで福島第一の位置には海から風が吹く。

14時には福島県の北側(宮城県、新潟県)で雨。16時くらいには福島県北西部、18時には原発のあたりから南の一部を除いた全域で雨。
2号機とか手がついてないんだよね?

福島各地のデータをグラフにしたもの。南相馬市で今日も正午くらいに上がっている。8時頃に西問ででているのと対応?微妙な南風が、、、
昨日のも西門で(データ欠落あるけど)上がってるのの3時間後くらいなのか。

気象庁提供データアーカイブプロジェクト(jmadata)。ほお。
電脳倶楽部とても偉い。情報提供ありがとうございます。

あれ、東電のリリース、今日のモニタ結果がない?
福島県発表だと川俣町。これは文部科学省測定だと 5uSv/h くらい。で、牛乳中の値は規制値の3倍。
ちなみに、ウィンズケールの時のイギリスの規制値は今回の暫定規制値の1桁上。
文部科学省の測定ポイントになってるところだと全部ひっかかる計算になる。

1000Bq/kg と 5uSv/h に関係はつくか、というと、5uSv/h = 60Ci/kmsq = 2e12Bq/kmsq = 2e6Bq/msq。10平方センチ分?計算あってる感じだなあ、、、
今回の検出は 1000Bq/l レベルで、 ウィンズケール事故の時の規制値と同じオーダー。

わずかな放射能なんていっちゃ駄目だと思う。
ホウレンソウのほうは 15000Bq/kg とのこと。

2011/3/18
これのP39 では、 10MBq/m^2 が大体 3uSv/h だそうである。

そうすると、1Ci=3.7e10 なので、 1Ci/m^2 は上の3700倍、10mSv/h なので、 1Sv/h は 100Ci/msq となる。
この換算が正しいとすると私は今まで 12Ci/msq = 1Sv/h を使っていたので、これは1桁間違っていて、放射性物質の放出された量は10倍多い、という大変
アレな結論がでてくる。

但し、この換算は 60Co の場合で、γ線のエネルギーが131I の 3 倍くらい大きい。
大雑把にいって、 0.3-1Mev の領域では吸収係数がエネルギーに反比例するらしいので、10倍は違わない。
ふう。でも、3倍くらい「過小に」見積もっているかも。

ここに131I の場合の換算(但し、内部被曝を含む)がある。
500MBq=30uSv/h だそうなので、60Co の 1/5。なので、私の今までの計算は倍は違っていない。

大変有用な 原子力安全基盤機構原子力システム安全部の報告書リスト
特に 地震時レベル2PSA 手法の整備(PWR)、地震時レベル2PSAの解析(BWR)
こっちには「高速増殖炉レベル2PSA評価−炉心損傷事象の評価レベルの整理−」これには崩壊熱の時間変化がある。

FBR なのでそのまま使っていいわけではないかもしれないけど。

東北地方太平洋沖地震による影響などについて アレな話
(1号機)非常用補機冷却系*の温度が上昇傾向にあるため、3月15日午後3時 20分残留熱除去系(B)を停止して調査。非常用補機冷却系のポンプの電源に故障が確認されたため、電源を交換し、3月15日午後4時25分に当該ポンプおよび残留熱除去系(B)を再起動。

電源ってなんだろう?外部電源はまだきてないし、自家発電もできてないわけで。電源車?
福島各地のデータをグラフにしたもの。
南相馬市で今日の午後から (心配するレベルではないが)上がっている。昨日書いた通り。
つまり、(量はともかく)今日も継続的な何かの放出は続いていて、風向き次第でいろんなところにやってくる、ということと思われる。

本当はどっちにふいたか、というのはアメダスにはこの辺のデータ今ないんだった、、、

19日午前中に牡鹿半島の先あたり。女川原発で見えるかもしれない。
Yahoo だと 20日9時には東南東、15時には南東からの風。
21日9時は北東からになるかもしれない風。
あ、、、昨日ので「北風」と書いたのは「北向きの風」のつもりだったと思われる。
南相馬市のほうに、というつもりだったので。
うーむ。


Q2-11. 冷却水の循環が止まった結果沸騰して水蒸気になった可能性はあるのでしょうか。正しそうな回答になっている。
今日の保安院発表だと
2号機関係:原子炉建屋ブローアウトパネルから白煙吐出継続。
3号機関係:白煙吐出継続。

白煙(水蒸気?)はでています。3号機はまあその公式発表では使用済核燃料プールから。
2号機は一体どこの何?

レベル5 冗談としか思えない。

6と7の間くらいというのが現在の海外の機関の平均的見解であろう。
というか、どう計算したって 10万キュリー以下にはならないと思う、、、
拡大防災委員会の開始案内がきた。

Why is it (probably) not as bad as Chernobyl? (probably) がなんとも。

スライド24 では Cs, I, Tc がでてないように書いてあるが、これは全く正しくない。

現在各地で測定にかかっている放射性物質は基本的に 131I である。
つまり、福島第一の状況はスライド24とは全然違う何かである。

スライド28、この人は時間積分ということを知らないのか?0.1秒の間1のものがあるのと、10^6秒の間 0.01 のものがあるのでどちらが危ないか?

あ、本当だ。ありがとうございます>2ちゃんねるのどなたか。これはよろしくないので修正します。

福島県の 県内7方部 環境放射能測定結果(第2報)(暫定値)
3/18 18:00 の南相馬市は 7.3uSv/h まで上がっている。
この時の風向き (予報だけど)は福島第一から一旦海にでて南相馬市あたりにきそうな感じ。
45km 北の相馬市でも 18日午後は 2.4-7.5 (文部科学省データ)但し、 3/17 も最大4くらいはあった。
戦略の作文を筑波に送る。こんな時にお疲れさまです。

放射線量は減、保安院「放水効果まだわからず」って、ヨウ素131の半減期が8日だから1日に10%弱減ってるんだと思うが、、、西門とか 1km 離れているんだから、建屋付近からのγ線は(でてる範囲が100mあるとしても)4桁近く落ちる。

なので、測定してるものは西門近くの地面にある放射性物質の量であって、建屋付近とは無関係。

もちろん、建屋からさらに放射性物質が飛んでくるのがあまりなかった、ということはあるが、これは多分西風のせいで放水とは関係ないと思われる。

研究室のウェブサーバについては、省電力化+停電対応ということで最低限必要なファイルサーバその他をノートPCか何かに置き換え、というのをテストする予定。バッテリ駆動時間3時間とか書いてあるけど、、、

あー、スライド26にもトンデモなことが書いてあるのか。最初の爆発でかなりバラバラになったから、再臨界なんかないと思う。
通常の理解は、最初の爆発の後は崩壊熱と黒鉛が燃えた分というもの。
この辺黒鉛減速のウィンズケールと同じ。
でもって、そもそも原子炉の構造の理解が間違っている。
スリーマイルは PWR だから格納容器と建屋はほぼ一体だけど、福島第一は BWR で格納容器と建屋は別構造。
なので、格納容器が壊れてもスライド24のように液体が環境にでていくわけではない。

The Telegraph の記事
こうはっきり書かれるとなかなかきついものが。
As Japan resorted to increasingly desperate measures - including dumping water on the site from helicopters - there were accusations that the situation was now "out of control".
 

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コメント
 
01. 2011年3月25日 03:11:05: KHiatHwbCg
牧野さんは信用できる東大教授の一人だよ。

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