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原子炉圧力容器 注水前に十分検討を/元中央大学教授(核燃料化学) 舘野 淳さんの話〔しんぶん赤旗〕
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/659.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 3 月 24 日 08:59:51: KbIx4LOvH6Ccw
 

原子炉圧力容器 注水前に十分検討を/元中央大学教授(核燃料化学) 舘野 淳さんの話
「しんぶん赤旗」 2011年3月24日 16面

 スリーマイルでは

 冷却機能を喪失したため温度が上昇して損傷した炉心を冷やそうと、大量の水を注ぎ込んだ例に、197
9年の米・スリーマイル島原発事故があります。

 事故発生から3時間あまりと、それほど時間がたっておらず燃料棒が非常に熱くなっている段階で、露出した炉心に水を注ぐ再冠水という措置がとられました。数年後、原子炉を解体してわかったことですが、このとき大量に水素が発生していました。高温となった、燃料棒を覆っているジルコニウム合金が水と反応して水素が発生したのです。

 福島第1原発の1〜3号機では、事故発生から時間がたっていて、これまで圧力容器に海水を注入し続けてきたので可能性は低いと思いますが、同じことが起こらないとは限りません。燃料棒がどれぐらい冷えているのかわかっていないからです。燃料棒の一部は露出しているということなので、熱いままであるとも考えられます。下がっていたとしても、少しでも高いところがあれば、水を注入することで水素が発生する恐れがあります。

 壊れる可能性も

 もし被覆管の温度が1200度を超えると、もろくなって、注水することで、ガラスのコップに熱湯を注
いだときのように、ばらばらに壊れてしまう可能性があります。このことは、圧力容器内に水を注入する緊急炉心冷却装置(ECCS)の安全審査項目の一つとなっています。

 海水を注入していても、燃料棒の一部が露出しているということは、圧力容器内の圧力が高くてなかなか入っていかないのだと考えられます。その場合、水を入れるにはガスを放出しなければならず、環境を放射能で汚染することにつながります。

 中央制御室の機能が回復し、圧力容器内がどうなっているか、いまよりもわかってくる可能性があります。それらのデータなども使って安全性を十分検討したうえで判断すべきだと思います。

 

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コメント
 
01. 2011年3月24日 10:25:49: u8T2aRIP9Y
以下、舘野 淳氏のご説の誤りを指摘する。

>(スリーマイル島原発事故では)事故発生から3時間あまりと、それほど時間がたっておらず燃料棒が非常に熱くなっている段階で、露出した炉心に水を注ぐ再冠水という措置がとられました。数年後、原子炉を解体してわかったことですが、このとき大量に水素が発生していました。高温となった、燃料棒を覆っているジルコニウム合金が水と反応して水素が発生したのです。

 →この文章では、いかにも炉心への注水(再冠水)によって水素が発生したと言わんばかりだが、それは誤り。燃料棒が水から露出して高温になり、ジルカロイ被覆管が水蒸気と反応して酸化し、水素が発生した。再冠水したのはその後である。

>福島第1原発の1〜3号機では、.....同じことが起こらないとは限りません。燃料棒がどれぐらい冷えているのかわかっていないからです。燃料棒の一部は露出しているということなので、熱いままであるとも考えられます。下がっていたとしても、少しでも高いところがあれば、水を注入することで水素が発生する恐れがあります。  
 →完全な誤り。「水を注入することで水素が発生する」のではなく、水を注入しなければならないほど燃料が高温になっているのならば、既に被覆管の酸化反応は大幅に進み、水素は発生している。注水によって温度が下がれば、酸化反応は抑制される。といっても、酸化反応は早いので、もう既にほとんどの被覆管は酸化しきっていて、今更注水しても水素発生には影響しないと思われる。
 ただし、だからといって急激に注水すると、酸化してもろくなっている被覆管が壊れ、燃料棒がばらばらになって原子炉容器の下部に溜まる可能性があるので(もう既に一部の燃料棒はそういう状態になっているかもしれないが)、注水は慎重にすべきことは言うまでもない。

>もし被覆管の温度が1200度を超えると、もろくなって、注水することで、ガラスのコップに熱湯を注いだときのように、ばらばらに壊れてしまう可能性があります。このことは、圧力容器内に水を注入する緊急炉心冷却装置(ECCS)の安全審査項目の一つとなっています。
 →これも半分誤り。1200度を超えるかどうかだけが問題なのではなく、被覆管がどれだけ酸化したかが問題で、たとえば1000Cでも長時間(数十分)酸化すれば被覆管はもろくなり、注水時の急冷熱衝撃で壊れる可能性が出てくる。確かに被覆管が1200C以上の温度で酸化すると非常にもろくなるが、安全審査ではもう一つ、「被覆管の(等価)酸化量は事故発生前の被覆管の金属部厚みの15%以下でなければならない」という規定がある。つまりこれは、「酸化反応によって被覆管金属部は薄くなるが、85%は金属として残っていないともろくなってばらばらに壊れる可能性を排除できませんよ」という意味である。

>海水を注入していても、燃料棒の一部が露出しているということは、圧力容器内の圧力が高くてなかなか入っていかないのだと考えられます。その場合、水を入れるにはガスを放出しなければならず、環境を放射能で汚染することにつながります。
 →既に汚染されているのに、今頃こんなことを言う意味がどこにある?

>中央制御室の機能が回復し、圧力容器内がどうなっているか、いまよりもわかってくる可能性があります。それらのデータなども使って安全性を十分検討したうえで判断すべきだと思います。
 →こんなことは当事者はとっくにわかっているはずだ。「安全性を十分に検討する」時間を費やしているうちに炉心溶融して圧力容器が損傷したらどうする? 現場ではそういう危険性を十分踏まえて、時間と戦いながらギリギリの選択をしているはずだ。


02. 2011年3月24日 11:01:14: iuZAzOOIL2
詳しい人、いたら教えてください。

鉛の融点は、327.46 ℃
NaCl(融点801℃)は100ccにつき、36グラム溶かすことが可能。
(温度が変わっても溶ける量はあまり変らない)

今、第一原発の原子炉の温度による制御棒の状態及び
(燃料棒が露出している条件での制御棒の状態。)、
原子炉内の塩分結晶の発生の有無の可能性と、冷却ポンプの目詰まりの可能性。

大丈夫であるという信憑性を知りたい(安心したい)です。
あと、原子炉内の温度が何℃までなら大丈夫なのか。

作業をしている人達に詳しい情報を教えてください。


03. 2011年3月24日 11:31:33: GbSzVTLhq2
圧力容器の放射線による照射脆化を考える必要。
ただ、現状では大量の水を炉内に注入すること自体出来そうでないが、高圧で大量の水を注入するなら、圧力容器を割る恐れがある。

04. 2011年3月24日 15:48:37: NvGHHM8edM
24日、3号機地下で作業中3人被爆、うち協力会社作業員2名は福島県立医大に搬送。
その後、千葉の放射線医学総合研究所に転送される予定。
水につかって作業していて、両足の皮膚が汚染されたという。
3人の被曝量は、170〜180ミリ・シーベルト。



05. きゃもんず☆すとぉむ 2011年4月07日 13:27:44: G7a5AdGygRfBM : djWepTQD1M
僕は明日から高校生になる女子です。
今朝の新聞を見て疑問に思ってたところで
この記事に出会えました。
うれしいです。

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