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毎日新聞 3月24日(木)2時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110324-00000007-mai-soci
東京電力福島第1原発から放出される放射性物質について、内閣府原子力安全委員会は23日、想定される拡散状況と被ばく線量を初めて公表した。地震発生の翌日の12日から12日間に、屋内退避を指示されている同原発から20〜30キロ圏で累積500ミリシーベルト、30キロ圏外でも同100ミリシーベルトになる地点があるという。
分析は、放射性ヨウ素による被ばくの影響を最も受けやすい1歳児が一日中屋外にいると仮定している。100ミリシーベルトは、甲状腺疾患予防で安定ヨウ素剤の服用を求める指標とされている。枝野幸男官房長官は23日「直ちに避難や屋内退避をする状況ではない。発電所の風下に当たる場合はできるだけ窓を閉め、密閉した屋内にとどまることを勧めたい」と語った。
試算は、国が開発した「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」を使用した。
それによると、同原発から12日間に放出された放射能の強さ(毎時400兆ベクレル)から、約50キロ離れた福島県伊達市やいわき市でも12日間で100ミリシーベルトに達する地域があった。同委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は「屋内の被ばく量は4分の1から10分の1に抑えられる」と説明した。
【山田大輔、影山哲也】
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