http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/639.html
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被ばくを恐れて大半の住民が自主避難、支援のトラックも近づきたがらず「陸の孤島」と化した福島県南相馬市。この地に、あえてとどまる決断をした家族がいる。同市原町地区に住む元大学教授佐々木孝さん(71)。その思いをブログにつづっている。 (佐藤直子)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011032202000018.html
以下、ブログの一部を投稿者が転載する。
★愚かしい限りの病人搬送(19日夜11時半)
いまNHKテレビは、南相馬市の病院や老人介護施設が次々と県外そして圏外(つまり原発より30キロの外)への病人や高齢者の搬送を始めていることを報道している。屋内退避指示ゾーンが示されているにもかかわらず、県など地方行政機関が次々とこのような指示を出しているわけだ。しかし現段階にあって、ベストの選択は、圏内に留まって、国や県に対して、医師やスタッフ、さらに薬品や食料を早急に補給するよう強く求めることなのだ。
住み慣れた施設、使いなれた器材を使って従来どおりのサービスが受けられるよう国に求めるべきなのに、県や市町村は国の施策に対する不信のあまり、次々と「自主避難」の道を選んでいる。つまり国は、そうした県知事や市町村長に対して、早急に人的・物的援助を行なうから、当該地域の病院や老人介護施設は避難することなくそのまま留まるよう強く説得すべきなのだ。
だれも言わないのではっきり言おう。いま各地の避難所にいる避難民(!)のうち、おそらく一割は、例えば南相馬市からの避難者のように、家屋も損壊せず電気や水道も通っている我が家を見捨てて過酷な避難所生活に入っているのである。もっとはっきり言えば無用な避難生活を選んでしまった人たちなのだ。差し障りがあるので、そして非難するつもりもないので具体的な話はしないが、私の知っている或る人は、この無用の生活を選んでしまった。高齢で病身であるにも拘らず、そして家屋損壊もなく、電気・水道が通っている我が家を離れて、たとえば30キロ圏外をわずか逸れた町の体育館で不便きわまりない避難生活をしている。
あの三重のサークル(!)の魔術にひっかかってしまったのだ。つまりその人が避難生活を送っている場所は、この南相馬市より放射線の測定値が六倍もある場所なのに。笑うに笑えないケース。似たような事例は、私の周囲で数多く起こっている。
確かに食料や生活必需品が底をつくのでは、という現実は恐怖心を煽る。しかし親鳥が餌を運んでくれることを信じて、精一杯口を開いて鳴く小鳥たちの図を思い浮かべて欲しい。一羽より二羽、多ければ多いほど声が遠くに届く。なのに巣から次々と逃れ出ていく小鳥たち。
いやいやもっとはっきり言おう。私は今回の事故が最悪の局面を迎えたら、あるいはそこまで行かないとしても、放射線被害は東京を含めた東日本全体に及ぶと考えている。つまりその事実に対する覚悟を決め、次いでそこから逆算をすればいいわけだ。気持ちがずっと落ち着く。言い方を換えれば腹が据わる。つまり危険度がそう大して違わないちっぽけな範囲を右往左往するの愚を犯さない。
太平洋戦争のあの戦禍を体験した日本人なのに、どうしてこれほどやわな精神の持ち主、付和雷同の民に成り下がってしまったのか。実に情けない!
半ば冗談に思っているのは、私の一家が県や市の行政組織から見放された場合、このブログを読んで下さっている方々に、自衛隊などのヘリコプターを派遣するようぜひ働きかけてもらいたい。南相馬市の佐々木一家が救いを求めているから至急救援ヘリを飛ばして欲しい、と。
そのとき、つまり救助の自衛隊員が来たとき、98歳の老母はともかく、まだ体力が残っているこの私も、まるで瀕死の病人のようにぐったりした姿で(これ演技です)、たくましい自衛隊員の背におぶさって、貸切のヘリ(そういえばまだ乗ったことが無かった、これはいい機会!)で救出されるつもりだ。今まで貢いだ税金の還付金と思って大威張りでさ。
いやいや冗談じゃなくそのときは皆さん、よろしくお頼み申します!
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