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私はこの町に残る 陸の孤島 深まる苦悩 :東京新聞 2011年3月22日 朝刊
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/639.html
投稿者 青木 日時 2011 年 3 月 23 日 22:02:42: GVRpWDlZpBQ6A
 

被ばくを恐れて大半の住民が自主避難、支援のトラックも近づきたがらず「陸の孤島」と化した福島県南相馬市。この地に、あえてとどまる決断をした家族がいる。同市原町地区に住む元大学教授佐々木孝さん(71)。その思いをブログにつづっている。 (佐藤直子)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011032202000018.html

以下、ブログの一部を投稿者が転載する。


★愚かしい限りの病人搬送(19日夜11時半) 
 いまNHKテレビは、南相馬市の病院や老人介護施設が次々と県外そして圏外(つまり原発より30キロの外)への病人や高齢者の搬送を始めていることを報道している。屋内退避指示ゾーンが示されているにもかかわらず、県など地方行政機関が次々とこのような指示を出しているわけだ。しかし現段階にあって、ベストの選択は、圏内に留まって、国や県に対して、医師やスタッフ、さらに薬品や食料を早急に補給するよう強く求めることなのだ。
 
 住み慣れた施設、使いなれた器材を使って従来どおりのサービスが受けられるよう国に求めるべきなのに、県や市町村は国の施策に対する不信のあまり、次々と「自主避難」の道を選んでいる。つまり国は、そうした県知事や市町村長に対して、早急に人的・物的援助を行なうから、当該地域の病院や老人介護施設は避難することなくそのまま留まるよう強く説得すべきなのだ。
 
 だれも言わないのではっきり言おう。いま各地の避難所にいる避難民(!)のうち、おそらく一割は、例えば南相馬市からの避難者のように、家屋も損壊せず電気や水道も通っている我が家を見捨てて過酷な避難所生活に入っているのである。もっとはっきり言えば無用な避難生活を選んでしまった人たちなのだ。差し障りがあるので、そして非難するつもりもないので具体的な話はしないが、私の知っている或る人は、この無用の生活を選んでしまった。高齢で病身であるにも拘らず、そして家屋損壊もなく、電気・水道が通っている我が家を離れて、たとえば30キロ圏外をわずか逸れた町の体育館で不便きわまりない避難生活をしている。
 
 あの三重のサークル(!)の魔術にひっかかってしまったのだ。つまりその人が避難生活を送っている場所は、この南相馬市より放射線の測定値が六倍もある場所なのに。笑うに笑えないケース。似たような事例は、私の周囲で数多く起こっている。
 
 確かに食料や生活必需品が底をつくのでは、という現実は恐怖心を煽る。しかし親鳥が餌を運んでくれることを信じて、精一杯口を開いて鳴く小鳥たちの図を思い浮かべて欲しい。一羽より二羽、多ければ多いほど声が遠くに届く。なのに巣から次々と逃れ出ていく小鳥たち。
 
 いやいやもっとはっきり言おう。私は今回の事故が最悪の局面を迎えたら、あるいはそこまで行かないとしても、放射線被害は東京を含めた東日本全体に及ぶと考えている。つまりその事実に対する覚悟を決め、次いでそこから逆算をすればいいわけだ。気持ちがずっと落ち着く。言い方を換えれば腹が据わる。つまり危険度がそう大して違わないちっぽけな範囲を右往左往するの愚を犯さない。
 
 太平洋戦争のあの戦禍を体験した日本人なのに、どうしてこれほどやわな精神の持ち主、付和雷同の民に成り下がってしまったのか。実に情けない! 
 
 半ば冗談に思っているのは、私の一家が県や市の行政組織から見放された場合、このブログを読んで下さっている方々に、自衛隊などのヘリコプターを派遣するようぜひ働きかけてもらいたい。南相馬市の佐々木一家が救いを求めているから至急救援ヘリを飛ばして欲しい、と。
 
 そのとき、つまり救助の自衛隊員が来たとき、98歳の老母はともかく、まだ体力が残っているこの私も、まるで瀕死の病人のようにぐったりした姿で(これ演技です)、たくましい自衛隊員の背におぶさって、貸切のヘリ(そういえばまだ乗ったことが無かった、これはいい機会!)で救出されるつもりだ。今まで貢いだ税金の還付金と思って大威張りでさ。
 
 いやいや冗談じゃなくそのときは皆さん、よろしくお頼み申します!

 

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コメント
 
01. 2011年3月23日 22:30:50: Opev5wMx0g
70,80の爺さんバーサンならイザ知らず若い方々は外国にでも逃がしてあげるべきである。子供孫とその保護者は、避難すべきで放射線には勝てない。経団連の住友化学の社長じゃあるまいし、原発張子の虎論ではいけませんぞ。

02. 2011年3月24日 00:16:58: mHY843J0vA
あまりSpeedyではないですが
SPEEDIの結果を、やっと公表しましたね

直接の被曝による健康被害はともかく、水・食料汚染などによる
内部被曝やインフラ・経済破綻の効果を、見積もるシステムも必要でしょう

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011032301083&j4
退避圏外も100ミリシーベルト超=「範囲拡大必要なし」−原子力安全委が試算公表

 東京電力福島第1原発の事故で、国の原子力安全委員会は23日、放射性物質の拡散を予測するシステムの試算結果を公表した。「事故発生後の12日以降、屋外に居続ける」という条件を仮定した場合、同原発から半径30キロの屋内退避対象地域の外でも、健康に影響があるとされる100ミリシーベルトを超える内部被ばくの可能性があった。
 記者会見した班目春樹委員長は、屋内退避範囲の拡大について「非常に厳しい条件で計算しており、現段階でその必要はない。ただ念のため、この範囲の人は福島原発方向から風が来る時は外出を控えてほしい」と述べた。試算は、原発事故などの際、気象条件や地形データなどから放射性物質の拡散を予測する「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」を使用。福島第1原発から放出された放射性物質がどのように広がり、人体に影響を及ぼすかをシミュレーションした。
 放射性ヨウ素が予想される最大量放出され、地震翌日の12日午前6時から24日午前0時まで連続して屋外で過ごしたという最悪の条件を仮定。放射性ヨウ素による甲状腺への内部被ばく量について地域ごとの被ばく量を求めたところ、原発の北西と南側を中心に、30キロを超える範囲でも、100ミリシーベルト以上となる地域があることが分かった。屋内の場合、被ばく量は4分の1〜10分の1に減る。班目委員長は「試算で示した範囲は非常に厳しい条件を基に出したもので、この範囲内だからといって、甲状腺疾患など健康への影響はない。安定ヨウ素剤の服用などは政府の指示に従ってほしい」とした。
 「拡散予測の公表が遅いのでは」との質問に班目委員長は「放出量の把握が非常に困難で、実際には予測でなはく、観測結果から放出量を逆算した」とした上で「正確な予測には、観測地点をさらに増やすしかない」と強調した。(2011/03/23-23:58)


03. 2011年3月24日 02:48:55: OG1k4lZbfw
今の政治のトップからして自分のためにトップにいる。
国民を信頼していない。国民の一人一人の気持ちを考えていない。
特に管は今だけの点数稼ぎしかしてないので点数にならないことは云わないで隠す。
だから、管を信頼していない。けれど、いまは政府をある程度動かせるの管しかいない。管さん、国民を信頼しなかった総理という名で歴史に残したくなければ、いまからでも、遅くない、あなたに反対している近くの人の意見を聞いて実行して下さい。

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