http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/628.html
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先の投稿で東電が福島第一原発の構内で放射線量をモニタリングした数値を
公表しているサイトを紹介した。
http://www.tepco.co.jp/nu/monitoring/index-j.html
この測定はモニタリング車で構内巡回して行われているらしいが、
昨日(3/22)の2号機、3号機の発煙事故の頃から、一番値の低かった「正門」位置での
測定値のみ公開されている。他の場所の測定値がないと状況の推移が判らない。
他の場所での計測が危険な状態になったからなのか?理由は発表されてない。
単に数値を公開しろというから公開したとでもいうような態度は止めて、このような
緊急時こそ、その測定値の由来など、関連情報を公開し、広く対策案を募るべきである。
さて、一昨日あたりから農作物の放射能汚染が公表され、いままでの「シーベルト」という
単位の他に「ベクレル」単位の数値が氾濫するようになった。
ベクレルとシーベルトとの関係はうんちとおならの関係という分かり易い例えを
がけっぷち社長がブログで紹介してくれている。
http://kagiwo.blog18.fc2.com/blog-entry-603.html
もう少し、詳しくいうと、放射能(放射線を発する物質)がうんちで、そのうんちが発する
臭いの強さが放射線強度(シーベルト単位)ということになる。
このうんちには、直ぐに臭いの消えてしまうもの(ヨウ素131等)から、いつまでも強烈な
臭いが残る猛毒のもの(セシウム137,ストロンチウム90,プルトニウム239)まで色々ある。
これらの数値について、まずシーベルトは線量強度計があればその数値を読みとるだけなので
測定は簡単。線量強度として表すときは、Sv/hとし、一時間あたりの吸収線量として表す。
またSvは単位が大きいので、ミリ(千分の1)とかマイクロ(百万分の1)をつけて表示する。
これに比べ、ベクレルはサンプリングしたものを処理し、特殊な分析装置を用いて
うんちの種類(核種という)ごとに分析しなければならないから大がかりで時間もかかる。
ここで、放射能はサンプリングした瞬間から他の核種に変わってゆくので、サンプリングの場所
時間、試料の状態が判らなければ数値は使い物にならない。
つまり、空気なら上空で採ったのか、地上なのか、雨のなかで採ったのかとか色々な情報に
加え、分母(1ccあたりとか、1リットルあたりとか)を明示しないと無意味。
土壌なら1平方米あたりとか、水なら1リットルあたり、
野菜なら何グラムあたりとかがついてないと何か判らない。
そして、ベクレルの場合は猛毒のうんち、つまりセシウム137,ストロンチウム90,
プルトニウム239等の核種の定量測定の公表が必要である。
ともかく、体内に取り込まれやすくて、半減期の長いものの値をみないと危険性は判らない。
中でもプルトニウム239は中性子線、α線を発しながら核分裂し、半減期は24000年なので
体内に入ると、吸収線量は減るどころかどんどん増えてゆく。
一連の爆発等で、燃料の飛散が心配されているのであるから、プルトニウムの分析は是非
実施すべきである。
今日になって原子力安全基盤機構(原子力安全・保安院の外郭団体、つまり天下り機関)から
燃料棒が水から露出すると、発熱し、800℃ぐらいで燃料をジルコニウム合金の被覆缶が
触媒となって水を分解し水素を発生するという事象を把握していたことが判った。
判った時点で安全対策に盛り込んでおけば現在の事態には至らなかったと思うと残念でならない。
そして、今まで出された対策は、被災者や国民にしわ寄せするものばかり。突然の
計画停電とか、20Km範囲の緊急避難とか、事前準備もなければ、実施後のフォローもない。
上記のベクレル値を公表しているのも、原発を所管している経産省ではなく、厚生労働省や文武省等
であり、官邸の統制は日に日に劣化している。
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