11. 2011年5月29日 15:06:20: NuuyWV7uyI
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=247803農作物などから基準値以上の放射能が検出され、お気落としの農家さんが多いと心配しています。今朝から余震も続いていますので少しでも明るい話題になればと思いUPしました。 微生物や植物を使って土壌などを浄化する手法があります。 バイオレメディエーション。 特に、植物を使うものを「ファイトレメディエーション」といいます。 放射性ヨウ素なら、報道されている通り半減期8日と短いのですが(放射性物質は分解=無害化速度が濃度に比例します。 半分になるまで8日、その半分になるまでさらにもう8日・・と、新たに上から降ってこなければ最初の濃度の10%を切るまでざっくり1か月ほど、という計算になります)
放射性セシウムの半減期が30年以上と長いのが懸念されます。 (半分になるまで30年、もう半分になるまでさらにもう30年、最初の濃度の10%以下になるまで100年以上かかるという計算です) なので、セシウム&ファイトレメディエーションで検索しましたら土壌中の残存セシウムを吸収するのに、ヒマワリが有効なのだそうです。 植物の持つ驚異のパワーを探れ! リンク もうひとつ、こちらの論文は日本の学生さんが書かれたものですが、序文で日本の原発による放射能被害の懸念と、ファイトレメディエーションの有用性に関して触れられています。 イネにおけるセシウム抵抗性品種・系統の特性解析リンク 滋賀県立大・植物遺伝資源研究室リンクのHP記事です。 稲を材料に、セシウムをよりよく吸収する株を探す研究です。 ヒマワリにもいろんな種類があります。もしかしたらどの種類が有効、というのがあるかもしれません。 水田にはヒマワリが植えられないですが、セシウム高吸収性のイネを植えることが出来たら、浄化できるかも知れません。 逆に、セシウムを殆ど吸収しない株ならセシウムに汚染された水田でも問題なく育てられるのかもと思いますが・・どうでしょう。 ファイトレメディエーションにご関心おありの方は 効率的に解りやすくまとめられた記事が見つかりましたので、ご一読下さい。
[総合報告]ファイトレメディエーションによる汚染土壌修復リンク ↑の 4.1無機物汚染土壌のファイトレメディエーションの現状 によれば、「アカザ科の植物やその近縁種が、セシウムに対する吸収特性が高い」と記されてます。 今回は実際に、アカザ科植物のホウレンソウから放射能が検出されましたし最初に報道されていた「洗えば問題ない」はどうなんだろうと思いますが・・ ファイトレメディエーションにより、植物に吸収させた後は植物に吸収・蓄積させる→まとめて焼却処理、が基本のようですが放射性物質をそのように扱って後どうなるかはよく分かりません。 でも、現在収穫されているホウレンソウの処置にも関わることだと思いますので同様の処理が可能なんじゃないかと思います。 ヒマワリ畑が、放射性被害から守ってくれるかもしれない。 同様に海藻を使って、海もきれいにできたらと思います。 ヨウ素は昆布はじめ海藻類に多く含まれますし(→よく吸収する?) 貝類が海中の重金属を体内に蓄積するという話も読んだことがあります。 こういう方法もあるということで、載せてみました。 何らかのご参考になりましたら幸いです。 ファイトレメディエーションについてウィキペディアリンク より抜粋 ----------------------------------------------------------------- ファイトレメディエーション(phytoremediation)とは、植物が根から水分や養分を吸収する能力を利用して、土壌や地下水中の汚染物質を吸収、分解する技術を言う。 近年、日本では廃棄物の最終処分場の残余年数が少なくなっている。そのため従来(現在もっとも行われている)の物理的処理や化学的処理によって出される、大量の汚染廃液・汚染土壌の処分地確保が将来的に難しくなるのではないかと言われている。 ファイトレメディエーションをはじめとするバイオレメディエーション技術は、このような問題の新しい解決方法として注目を浴びている。 対象となる有害物質はカドミウム、鉛などの重金属や、NOx、SOxなどの大気汚染物質の他、セレン、トリクロロエチレン、窒素化合物、環境ホルモン、またウランをはじめとする放射性物質などであり、非常に多種多様な汚染物質を吸収することができる。 ◆メリット・デメリット 従来の機械装置に比べ低コストで低濃度・広範囲の処理が可能ということが利点となる。 欠点としては、運用期間が数カ月〜数年〜数十年と長いこと、また自然環境に左右され管理も煩わしいことが挙げられる。さらに、根系の届かない部分には対処できない。 |