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「大津波やM9 想定却下」 福島原発 設計者ら証言(東京新聞)上司「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」と一笑
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/592.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 3 月 23 日 07:53:56: igsppGRN/E9PQ
 

「大津波やM9 想定却下」 福島原発 設計者ら証言
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011032390071412.html
2011年3月23日 07時14分 :東京新聞

 東日本大震災による大津波が発端となり、世界有数の原発事故を起こした東京電力福島第一原発。その設計や安全性の検証を担った東芝の元社員二人が本紙の取材に応じ、「設計時は、これほどの津波は想定していなかった」と証言した。東電の想定していた津波は最高で五・五メートル。実際には倍以上高い十四メートルを上回る大津波が押し寄せており、二人は設計に想定の甘さがあったと口をそろえる。

 取材に応じたのは、一九七〇〜八〇年ごろに同原発の安全性を検証した元技術者の男性(63)と、七一年から順次稼働した同原発1〜3号機と、5〜6号機の設計に加わった元設計者の男性(69)。

 タービンの安全性の検証に携わった元技術者は、原発の設計図の青焼きを見ながら「今回のような大津波やマグニチュード(M)9は、想像もできなかった」と振り返った。

 元技術者は事故や地震が原因でタービンが壊れて飛んで炉を直撃する可能性を想定し、安全性が保たれるかどうかを検証。M9の地震や航空機が墜落して原子炉を直撃する可能性まで想定するよう上司に進言した。

 だが上司は「千年に一度とか、そんなことを想定してどうなる」と一笑に付したという。

 元技術者は安全性を検証して報告したが、建設時にどう反映されたのか知らない。「起こる可能性の低い事故は想定からどんどん外された。計算の前提を変えれば結果はどうとでもなる」と、想定の甘さを懸念する。

 元設計者は六七年、東芝に入社。日本の原発黎明(れいめい)期に原子力機器技術部に配属され、七一年から順次稼働した福島第一原発1〜3号機と、5〜6号機の設計に参加した。原子炉周りの残留熱を除く熱交換器や、海水ポンプの設計に携わった。

 元設計者は「当時は『M8以上の地震は起きない』と言われ(十メートルを超えるような)大津波は設計条件に与えられていなかった」と証言。

 「女川や柏崎刈羽など、ほかの原発でも、非常用電源などでは同様の弱点を持つ」と指摘した。

(東京新聞)
 

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コメント
 
01. 2011年3月23日 09:34:29: v7a8Ab2mMw
 設計時の上司はどこの誰なのかね・・・・どうせなら公表したら・・・
 もっとも上司は安く作れと上層部から暗黙の指示を受けている可能性が高いが・・・・・

 ちなみにドイツの原子炉は航空機が墜落し、発電所施設を直撃する場合も想定した設計になっているそうだ。
 アメリカも空港、航空路が一定の距離にある場合はそのような設計が求められているそうで、事故を起こしたスリーマイル島原発もそのような設計になっている。

 つまり極論を言えば「日本の原発は安全です」は本当は「日本の原発は安価(手抜き、安物)です」と言うわけ。

 新興国に「安物の手抜き製品」を売りつける為にやっきになって、日本で改良した原子炉は安全などと吹聴している輩がいるようなので、注意されたし。
 
 航空機の墜落、タービンの損傷による家屋の破損は福島以外の原発で充分にあり得る話。本当に国民の安心、信頼を得るつもりがあるのなら、徹底的に再調査すべし、おそらくゴロゴロ問題が出て来るはず。

 官僚は輸出した国で大事故でも起こし「MADE IN JAPAN」の信用が失墜したらそれこそ大損だと言うことを認識されたし・・・・・・・・・・・


02. 佐助 2011年3月23日 11:40:15: YZ1JBFFO77mpI : 65HCZrQufk
あきらかに日本の原発は設計ミスですね
1000年に一度か知らないが,当時でも,民間では耐震設計基準値のクリアと冷却水冗長回路の設置は常識でしょう,放射能汚染の安全性を無視した原発は,いらない。現存の原発はダイナミック応力に耐えられる原子炉に全部一斉対策してもらわないと納得できない。私にはさっぱりわからないことが多くありますが,評価委員会やら評価議論した連中に設計者達は何を説明したのだろうか,評価下した時なにを基に評価したのだろうか,不思議でならない,当時の議事録やら残っていなてのだろうか。

その後暗視装置ロボットや防水応力ゲージ,無線式ラジコン放水装置機械や超アーム放水機などユニークな商品が開発されてきました。国内の原発は石綿の件と同じ既得権益が絡んでいると思います。石綿で吸音したりコンクリートや天井につかうのは危険なので他のものを使うべきだと申し出たところ,当時の建設省の役人は石綿で多くの企業が利権で飯食っている,だから潰すわけにはいかない,ゆっくり進めていかなければならないようなことを叫んでいたことを忘れることはない。発覚する20年も前のことですよ。

取り合えず国内原発の一斉対策してもらわなければなりません。それと並行して一例に電子コンデンサー(蓄電)発電システムと呼ぶ太陽発電・太陽電子があります。この電子蓄電発電システムならば、住宅の全電力を安価に十分まかなうことが可能と言われている。自動車の動力源としても、また、あらゆる移動体と産業の動力としても実用化でき、農業の人工光による植物工場の普及も加速することができます。蓄電式発電システムと呼ぶ太陽発電・太陽電子こそ日本を未曾有の地獄絵図から救う最新鋭第二次産業革命になるだろう。太陽から飛来する電子や電波を補足する手もある。再生可能なエネルギーの応用もあろう,24時間稼働する電子を発電でき蓄電設備もある。太陽光発電は、CO2を減らして地球温暖化を防ぎ、多くの雇用を増やす一石二鳥の国策だと考えられています。政府は実用化を急ぐことだろう。民間では出来ません,政府指導でやらなければならないのです。


03. 2011年3月23日 14:34:37: 1S64AMn7A6
ビデオニュースドットコムで見れます。マル激トーク・オン・デマンド。
第377回、2007年9月14日放送。ゲスト田中三彦氏(元原子炉製造技術者)

04. 2011年3月24日 03:57:21: CIqnTJrZA6
今までも地震(津波を含む)の想定の低さが指摘されていましたし、想定内の地震でも(今回に比べれば小さな)トラブルや設計の穴(中央制御室か非常時に対策を行う部屋の耐震性が低く、地震でドアが開かず入れなかった。)が出ていたので、起こるべきして起こった事故であり、原発の被害については完全に人災かと思います。
「大きな事故の前には 10個の小さな事故があり、100個のヒヤッとする事例がある」という話がありますが、今回も十分その兆候はあったと思います。
日本も属する環太平洋火山帯では、この60年くらいの間にマグニチュード 9.0〜9.5 の地震が 5回も起きていたようなので、このマグニチュード 9.0 というのも当然想定されているべき規模かと思います。
(チリでは、60メートル以上の津波が起きたとか聞きました。)
今までも何人も想定の低さを指摘した専門家などもいたと思いますが、そういった人の意見は聞かず、都合の良い意見だけを聞いていたのでしょう。また、東電から依頼された地震や津波の専門家が、通販の健康食品や健康器具の CM に「個人の感想であり、製品の効能ではありません。」と書かれて出てくる一般の人のように、依頼主の望む、低めの震度を東電に提出したりということもあったかもしれません。
国も東電の設計を了承していたはずですし(検証を実際に行ったのは原子力安全保安院?)、またこのような事故が起きれば広い範囲に被害が出ることは初めから分かっていたことで電力会社の判断だけでやらせて良いことではなく、国にもある程度の責任はありますが、基本的に東電が全責任を取るべきことかと思います。( その上で、それに追加して +30% ~ +50% 程度は国に責任がある。)

ただ私は、もちろん建設当時の東電や設計者も悪かったと思いますが、40年以上前の話で当時は日本の技術レベルも低かったのである意味時効かと思います。
また、最初は 30年の使用しか想定していなかったと聞いています。
それよりも悪いのは、柏崎刈羽原発の中越沖地震の後など何度も想定震度や設計の検証などがありましたが、その時に検証を行った人たち(東京電力、原子力安全保安院、(また東芝やIHIの技術者))かと思います。
(東芝やIHIが、東電から設備の設計を受注したようなので、その後の設計の検証でも東芝やIHIの技術者が関わっていると思います。)
その時であれば、日本の地震など予測技術も上がり、少なくても想定の甘さを指摘する専門家はいたと思いますがそういった意見は聞かず、また、日本人が得意の "すり合わせ" で「廃炉せずに、また低いコストで補強できる範囲の想定震度に留める。」などのことがあったのだと思います。
なお、
http://www.ustream.tv/channel/cnic-news
の中の動画のどれかで、福島第一原発 1号機などの設計に関わった東芝の技術者が、「東電と東芝の間の契約書に想定震度などが書かれていた。」と言ってますし、想定震度は基本的に発注や運転を行う関東電力(と国)が責任を持って決めるべきことで、受注した東芝やIHIが決めるものではないと思います。(それでも、できるだけ想定震度などを超えてもできるだけ致命的な状態にならないようにすることは出来たようにも思いますが。)

ただ、数日前の中日新聞(東京新聞系の新聞)に、「非常用電源装置(ディーゼルエンジン)は海側(タービン建屋内)だけでなく山側にもあり、山側の電源装置は津波でも健在だったが、その発電機の空冷のために建屋の屋上のファンを回す外部電源が必要という矛盾したシステムだった。」のように書いてありました。もしそれが本当であれば、「外部電源が止まったときのための非常用電源装置なのに外部電源が必要」という愚かな設計で、東芝やIHIにもかなり責任があるように思います。それは東電がそれらの会社に賠償請求する話で、一般の人は東電に賠償請求すれば良いと思いますが。(もちろん金銭だけで解消できるような被害ではありませんが。)

地震や津波による被害も非常に大きいですが、既に広範囲に渡り放射能汚染が広がってますし、未だに福島原発から放出されている放射性物質が減る兆候がありません。とりあえず原発から放出される放射性物質が問題ない程度の値まで減らないことには、放射能汚染の範囲や汚染の強度もどんどん広がっていき、現在のような状況では仮設住宅なども建てれないと思います。また長期間に渡って水道水などの放射能汚染が減らないと、福島県はもとより東京から人や会社が出ていくことにもなりかねないと思います。

本当に今回が 1000年に一度の規模の地震かどうか知りませんが(震度自体は大地震ではありますがそれほど高くないですし)、例え 1000年に一度だとしても、大地震が 200年に一度程度だと、そのうちの「 5回に 1回の割合で起こる程度の地震」のようにも思います。
一般の住宅や他の施設については、現状通りの耐震設計で良いようにも思いますが、原発だけは起こりうる最大の地震や津波を想定して設計し、またその上で、例え想定を超えたとしても極力致命的な状態にならないように設計しなければならないと思います。またそうしていれば、おそらく今回の地震でも、原発は正常に停止し、何も起こらなかったと思います。

なお、民主党は原発を推進していくつもりだったようですが、今までの原発の安全性などを危険と考えていたようで、原子力安全保安院もなくし(経済産業省に属していては安全は確保できないと思います。)、もっとしっかりとした原子力発電の安全管理を行う省庁を作るつもりだったようです。
もし民主党の政権が長く続き、原発の安全性を検証や各種対策(対応できないものは廃炉)をするのにも数年かかるでしょうが、もしその後にこの地震が来ていれば、この福島原発の被害はほとんど何もでなかったのかもしれません。
民主党の政権や本事故に対する対応に多くの批判があるようですが、管首相も枝野氏も原発の仕組みや現在の状況を把握する理系的な素養が十分にあり、完全に最良や最短ではないにしてもかなりしっかりとした対応をしていると思います。(民主党には理系的な人が多いと思います。) おそらく、そんじょそこらの政治家ではほとんど理解できず、対応もずっと不適切で遅かったと思います。また、(枝野氏も実際以上に安全性を強調していると思いますが、) 自民党では、長期間(数日間とか)、事故の実態が隠されていたと思います。
実際、非常用電源が稼働しない時点で、できることには限りがあると思います。(それだけ原発は危険なものです。)
また避難指示をするにしても、数が少ない外国人であれば良いですが、避難所やその人たちの食料や毛布の確保、ただでさえ被害を受けている道路の通行量など、避難できる人の数にも限度があると思います。(途中で渋滞でもしたら、家にいるより危険です。(放射線被害だけでなくいろいろな面で。))
こうなっては、民主党も原発の推進ということはできないと思いますが、日本の原子力発電を継続するのであれば、完全な再検討と対策(対応できなければ廃炉)を行って欲しいと思います。

とりあえず、できるだけ早く発電所が安定し、かつ放出する放射性物質や放射線が問題ない程度まで低下することを祈ります。
東京電力はもちろん、日本中の他の電力会社でも原発の安全性向上(または他の発電方法への代替)などで電気代などが高くなるように思いますが、仕方ないと思います。(今までは必要な対策をせずに、コストダウンしていたのかと思います。)


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