http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/581.html
Tweet |
昨日、友へ電話をした。福島県南相馬市に在住する。自宅は福島第一原発から約30qの地点に位置する。震災発生後、4度目の電話だ。
建設リース会社に勤務しているが、現在は、会社の所在地が立ち入り禁止区域に設定されている為、母と共に、自宅退避している。妻と娘は猪苗代へ避難中だ。
友人宅は、震災による被害は、屋根が一部破損し、家具類が倒れただけで、津波による被害は受けなかった。
周囲の居住者は、放射能被害を回避する為、殆どが、方々の避難所又は親類宅へ身を寄せたそうだ。その際、犬や猫は、共に連れて行く事が出来ずに置き去りにされ、飼い主を失い、友人宅の周りで路頭に迷っている。震災前は一緒に生活をし、癒してくれた家族の一員であった筈だが、疎開先へは同行出来なかったのだ。諸般の事情からだろう。
物流は、放射能汚染を危惧する事情からストップしている為、家から車で1時間程の、川俣町と云う所へ買い出しに行くそうだが、品数制限の為、思うようには物が手に入らない。
帰路に、飯館村にある母の実家へ伯父を訪ねるが、やはり、村民は殆どが避難していたそうだ。友の伯父は高齢と云う事もあるが、長年飼育してきた、牛が可哀そうで、その地を離れないそうだ。車外に出れば、放射能のせいか、肌がピリピリするとの事。
電話の声には、空元気はあるが、活力がなく、掛ける言葉に難しさを感じた。
一刻も早く、友へ、汚染のない生活環境を差し上げたいが、神頼みに近いものがある。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素7掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。