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ウラン、プルトニウムは環境中に排出されていないか? 海中からヨウ素131などがかなりの濃度で検出されたと言う。原子炉への海水注入をしているが、これは、炉心を冷やすために行われているのだから、燃料棒を冷やしているわけで、燃料棒と接して流れているはずだ。また、燃料棒はかなり腐食していて、だから、そこから揮発性の放射性物質が放散される。具体的にはヨウ素131、セシウムなどだ。セシウムは融点が28度ほどで常温で液体、沸点は641度だから、燃料棒のジルコニウム被覆が溶けるような高温だと燃料棒の内部から蒸発して外部へ放散される。ヨウ素は言うまでもなく、もっと低い融点、沸点を持ち、常温で気体の物質だ。 もし、炉心の水位が低下して燃料棒が水面上へ露出し、高温になって水蒸気と反応、その結果ヨウ素131とかセシウムが発生したのなら、それは空気中へ放散したのだから、基本的には循環している海水にはあまり溶け込まないはずだ。そもそも、海水注入した時にベントをして、原子炉内の気圧を下げたのだから、その時にこういった形で出てきたヨウ素やセシウムは大気中へ拡散している。 つまり、海中からヨウ素131が通常の126倍の濃度で見つかるためには、ヨウ素が空気中に放出されてそれが海に溶け込んだと言うのでは無理があると言うことなのだ。 既に劣化した燃料棒が詰まっている炉心へ海水を注入しているのだから、その海水には燃料棒から放出される揮発性の放射線物質が溶け込んでいるはずだ。燃料棒の内部では穏やかにではあるが核分裂も崩壊も起こっているので、ヨウ素131は常に生産される。 問題は、既に燃料棒がかなり傷んでいて、ウランやプルトニウム自体が、ぼろぼろと崩れて落ちている可能性だ。燃料管がどのように劣化していくのか、それを自分は知らない。しかし、もし、ジルコニウムの被覆がはがれおちているなら、ウランやプルトニウムが海水へ直接接しているはずで、混入する可能性は否定できないのではと思う。 これが、注入した海水がどう処理されているか、まったく明らかになっていない理由ではないだろうか?上空を飛行禁止にしたのもこれが理由なら合点がいく。そして、もし、ウランなどが原子炉外へ出ているとしたら、かなりの放射線量が観測されているはずだ。中性子線も出ている可能性がある。 http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032201000116.html 東日本大震災による福島第1原発の事故で、原発排水口近くの海水から法定の濃度限度を上回る放射性物質が検出されたのを受け、東京電力は22日、同じ場所や第2原発周辺など、南北約10キロの4カ所で海水の調査を始めた。 濃度限度は、仮に海水を毎日飲んだ場合、1年間で被ばく線量限度の1ミリシーベルトに達する値。21日に0・5リットルの海水を採取し、含まれる放射性物質の量を分析。ヨウ素131(限度の126・7倍)やセシウム134(24・8倍)、セシウム137(16・5倍)に加え、微量のコバルト58も検出した。 東電は福島県と経済産業省原子力安全・保安院に21日に連絡。原発事故に伴う放射性物質による汚染は、大気から陸、海にまで広がった。 一方、3号機の原子炉建屋から黒煙が上がったため中断した外部電源の復旧作業の再開に向け、東電は2号機から約1キロ離れた正門付近の放射線量を計測。煙が出た後の21日夕に一時1900マイクロシーベルトを超えた値がその後は低下し、22日朝には300マイクロシーベルトを下回った。22日中に2号機の中央制御室などへの通電を目指す。 22日には4号機の使用済み燃料プールに向け、長いアームを備えた生コン圧送機で放水する予定。3号機には東京消防庁が放水を検討しているが、海から放射性物質が検出されたことでこうした作業に影響する可能性もある。 2011/03/22 08:40 【共同通信】 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<437>>
福島原発、排水口周辺海水も調査 放射性物質の検出受け
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