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日本/地震
記事発表:2011年3月17日木曜日
最終更新:2011年3月17日木曜日
日本:ヘリコプターで水を投下し、福島第一原発を冷却する
RFI
日本当局は、福島第一原発から漏れる放射線を食い止める試みをずっと続けている。数機のヘリコプターが数万トンの水を、溶融しつつある原子炉に投下した。運営会社である東京電力は、燃料を冷却するために、電線の復旧を試みている。時を同じくして、多くの国が、日本に滞在する自国民に、できる限り遠くの地域に退避するか、日本を離れるよう求めている。日本政府は、今回の地震と津波による死者5178人、行方不明者8606人という、新たな数字を発表している。数百万の人に、水と電気が不足したままだ。8万人の自衛隊員・警察官が救助活動を続け、寒さと降雪のために遅れをとりながらも、任務を果たしている。
RFI東京駐在記者フレデリック・シャルルの報告
福島第一原発が停止してから初めて、おそらくは炉心溶融による、原子炉の加熱のために、自衛隊はチヌーク型ヘリコプターを使用して、3月17日、約3万リットルの水を、3号原子炉と4号原子炉に投下した。その目的には、発電所を冷却するための老朽化した燃料プールを満たすことも含まれる。ヘリコプターの高さから投下した水が加わって、2度の火災によって損傷した、その4号原子炉のプールが満たされる。この作戦が成功したかどうかは、誰にもわからない。
何よりも、昨日、非常に高い放射能レベルを考慮し、ヘリコプターのパイロットを離陸させることができなかった。ヘリコプターにも、放射線を防御する装備がなかった。発電所を運営する東京電力は、別の手段の実行が可能かどうかを試していた。消防車のホースを使って放水することだ。これら全てが、急拵えの作業だ。
今のところ、人々がどれだけの量の放射線を被曝したか、知るのは難しい。したがって、その人がいる場所ごとに公表される、気象情報から推測するしかない。当然のことだが、放射能は発電所の中心で最も強く、そこでは作業員たちが放射線を食い止める試みに従事している。IRSN(フランス放射線防護原子力安全研究所)の人体防護ディレクター、パトリック・グルメロン氏によれば、彼らの今後の健康へのリスクは非常に高い。
英雄か犠牲者か
放射線の最も近くで働くその作業者たちは、1986年にウクライナで発生したチェルノブイリ原発の惨事の間、事態の打開に取り組んだ人々を思い出させる。彼らの同様の英雄的な行動を思い出し、そのベテラン作業者たちのことを専門家たちは語るのだ。福島原発では100人、おそらく最大では300人が、炉心溶融を食い止めようと務めている。さもなくば、放射性の雲ができあがる。その数こそわずかだが。
時には、作業者たちは平常時の1万倍の高いレベルの放射線を浴びることがある。彼らはしばしば、原子炉が格納された部屋から避難しなければならない。作業者たちには常に、非常に危険な状況に向き合う十分な資格があるわけではない。
しかし日本では、人々は彼らを英雄とは見ていない。なぜなら、彼らは運営会社である東京電力によって犠牲者とされる作業者だからだ。東京電力は、国と結びついた大規模電力事業者の一つで、現在その権力は、おそらく菅直人首相よりも大きいだろう。
東京電力の原発には、事故の隠蔽の長い歴史がある。被曝した作業者が死亡した事態について、事故報告の改竄が一度か二度あった。そして今日、東京電力は今回もためらいなく、作業員たちを命の危険にさらすような作業状況に追い込み、犠牲者とすることにした。
チェルノブイリのトラブルシューターたちも、同じ状況にあった。生存者はいる。その時、事態を押さえ込むのに成功した、チェルノブイリのトラブルシューターたちの何人かである技術者たちは、いま日本にいて、そのネットワークと知識を日本当局に提供している。
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(投稿者より)
フランスRFIサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦ください。
作業員の方々のことを思うと、ただ、「ありがとうございます」と言うばかりです。
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