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チェルノブイリからの教訓
チェルノブイリ事故での疎開基準(東京会議)は生涯線量350mSvであった。これ以下の被曝は安全であるとされた。
チェルノブイリ事故当時での欧州各国の被曝線量は年間2mSv以下であった。
事故後、ソ連軍数十万人が250mSvを限度として動員された。動員後しばらくして病気になりそれを不治の病と勘違いして自殺する人がでた。(いま、まさに250mSvが限度になった。作業従事者に心の負担をかけないようにせねばならない。)
放射線はどんなに微量でも毒であるという誤った考えは捨てないといけない。
放射性降下物による人体の被曝量
チェルノブイリ事故直後、放射性ヨウ素が最高値を示した。しかし、その半減期は8日であり2日月後にはほとんど消えた。
その後の死の灰の主役は放射性セシウムである。素人を脅かすのに「これを含む食物を食べると30年間体内が汚染される」というきまり文句が使われる。シミュレーションでは、セシウム4000ベクレル/m2 汚染された土地(ハンガリーを想定した)では、直後の体内の値は500ベクレルであり、300日後にピークである1000ベクレルになりその後徐々に減っていく。普通の生活では人の体内には常に3000ベクレルのカリウムが自然に存在している。
チェルノブイリ事故での最高測定値は150万ベクレル/m2 であった。ベクレルをSvに換算しなおすと、例えば30万ベクレル/m2 の高濃度セシウム汚染の場合体内被曝15mSv、体外被曝も15mSvとなり、合計30mSvとなる。この値では、老い先10年の人は疎開対象(生涯被曝350mSv)にはならない。
チェルノブイリ事故10年後の真相
日本では広河隆一氏の「埋葬される村々」が1998年にNHKで放送された。
子供の白血病の増加は事故後8年間は増加していない。
子供の甲状腺腫瘍の発生率は事故後5−7年の調査でベラルーシ、ウクライナ、ロシアの高濃度汚染地域でポーランド全体の10−90倍になった。事故後の患者総数652人のうち3人が死亡している。ゴメリ(31倍)とブレスト(22倍)では異常に高くなっている。しかし、ゴメリと同じ被曝線量のポーランドの発生率と比べるとゴメリの発生率は100倍高い。逆にブレストでの被曝は20−30mSvと低被曝線量であるのに発生率が高い。ゴメリとブレストは検診をする事で隠れていた甲状腺腫が見つかり、統計上の数値が上がっただけの可能性がある。そうなると、放射性ヨウ素にと甲状腺腫の増加は関係があるかどうかという疑問がのこる。スウェーデンでは甲状腺疾患の治療のため放射性ヨウ素の大量投与が行われたが、甲状腺腫瘍頻度は逆に低下している。
「埋葬される村々」に描かれたように、現地で被曝しながら暮らしている老人は、汚染地域の家屋を壊して埋めてしまわなければ、老人たちが帰ってきてみんなで楽しく住めたのにといっている。疎開してしまうより住み続けるほうが老人にとっては幸福で長生きできた筈であると。
われわれの身体は少しの放射線ではびくともしない。被曝に対する恐怖を取り除くほうがよほど大事である。
その他
胎児被曝でも20ラドまでは無害である。
以上、「人は放射線になぜ弱いか」近藤宗平 ブルーバックス 1998
の1部のまとめです。
まだ、チェルノブイリのような惨状になっていない段階で、
取り残された周辺住民の不安、被災地に物資が届かないなどの現実を、考え直す必要があるように感じます。
ガラス線量計をつかって、個人個人の被曝をモニターして、安心できる量である事を示す事が大事と思います。
250mSvに引き上げられた基準で働く作業員たちの被曝は気になる所ですが。
放射線のレベルと危険度
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