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【放射能漏れ】
これからどうなる福島第1原発 専門家「とにかく冷却を」「核暴走はあり得ない」
2011.3.17 01:18 :産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110317/dst11031701190005-n1.htm
海水注入による冷却が続けられている福島第1原発は今後どうなるのか。大震災の影響で、緊急炉心冷却装置(ECCS)が機能していないという「想定外」の事態に、専門家は「冷やすためにとにかく海水を入れ続けるしかない」と指摘。熱が一定程度まで下がるのに時間がかかる可能性はあるが、「核分裂反応は止まっており、チェルノブイリ原発事故(1986年)のような核暴走はありえない」としている。
福島第1原発では、地震で外部からの送電とポンプで水をくみあげるための非常用発電機が停止し、十分に熱を冷やせなくなった。
東電は1〜3号機へ「最後の手段」である海水注入に踏み切ったが、核燃料が冷却水から露出した可能性に加え、3号機の原子炉格納容器が一部破損した疑いも指摘され、「スリーマイル島原発事故(79年)を上回る大事故」(フランス原子力安全局)との厳しい見方が強まっている。
だが、大阪大学の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)は「福島第1原発は核分裂反応を抑える制御棒が挿入され、自動停止した点がチェルノブイリと大きく異なる」と指摘。「核分裂の連鎖反応は止まっており、チェルノブイリのような核暴走の心配はない」と話す。
一方、プールに保管中の使用済み核燃料の過熱によるとみられる放射性物質の拡散が観測された4号機については、燃料棒を覆っているジルコニウム合金製の被覆管が水蒸気と反応して発生した水素により損傷し、放射性ガスを放出。さらに、今後最悪のシナリオを想定した場合、燃料が溶け出し、外部に大量の放射性物質が放出されるおそれもあるという。
それだけに、宮崎名誉教授は「なるべく早く、海水でもいいから水を注入して冷やさないといけない」と、冷却の必要性を強調。注水が遅れると水蒸気爆発のおそれもあるとして「現場の職員は大変だろうが、一時も早く事故を収束させてほしい」と期待する。
使用済み核燃料が発する熱で蒸発した水を補うため継続的な注水が必要で、温度が下がってもしばらくは燃料を水の中に入れておかねばならない。宮崎名誉教授は「温度が一定程度下がるまでには長期間かかるかもしれない」とみる。
では、温度を安定冷却できた後はどうするのか。
IAEA(国際原子力機関)元事務次長の町末男氏は、「海水は不純物や塩分が混じった“汚い水”で、(再稼働には)全部洗い流さないといけない。再稼働させるには相当な経費が必要になるうえ、地元の理解も得られにくいのではないか。現実的には廃炉になる可能性が高い」と話す。
チェルノブイリ原発では、事故を起こした原子炉を「石棺」と呼ばれたコンクリートで密封し、放射能ごと閉じこめた。だが、宮崎名誉教授は「もともとチェルノブイリ原発には原子炉格納容器もなかった。福島第1原発の(圧力)容器は損傷しておらず、『石棺』は必要ない」という。
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