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防護服の意味 自衛隊が防護服を着て、原発現場で作業をすればいいと言う意見がある。しかし、防護服は放射線に対して、何ら遮蔽効果を持たない。放射線を防げないのになぜ防護服を着るかと言ったら、放射性微粒子が皮ふに付いたり、体のいろいろな部分から体内へ取り込むことを防ぐためだ。つまり、防護服を着て、もしガスマスクをしなかったり、耳を大気中に出していたりしていたら、呼吸で放射性物質を肺に取り込んでしまうし、耳から放射性物質が体内へ取り込まれてしまう。だから、放射能汚染のひどい地域では、頭の先からつま先まで、まったく大気へ露出することがないようなガスマスク一体型防護服を着ることになる。 あまり汚染がひどくない場合は、皮ふに付くのは後で除染(シャワーを浴びたりする)することで済まし、呼吸で肺の内部へ取り込んだり、食物や飲み物として胃の内部へ取り込んだりしないようにする。この場合は同じ防護服でも顔などは覆わないことが多い。もちろんこの場合もガスマスクをつける。 X線を防ぐには、X線技師が身に着けるような鉛製の覆いを使うしかない。X線撮影の時はX線の出てくるところが一か所しかないし、その場所がはっきりわかっている。しかし、原発事故のような場合は、環境中のどこでもが放射能汚染されているから、それこそ体中を鉛でおおわなければいけない。もちろんこんなことは不可能だ。それに、X線だけが出るわけではない。一度ひどい放射能汚染されたら、自然にその場所の放射能が弱まるまでその場所へは誰も立ち入ることが出来なくなる。 放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線、そして中性子線、陽子線、X線などがある。透過性の最も強いものは中性子線で、これを防ぐことは原則としてできない。水やコンクリートの厚い壁に含まれる水素原子によってやっと遮蔽できる。つまり、水やコンクリートの層が数メートルないと遮蔽できないのだ。 使用済み燃料プールに水が張ってあるのは冷却のためだけではなく、中性子が燃料から漏れ出るのを防ぎ、人が近づいて様子を観察することが出来るようにすると言う意味もある。もちろん、水が張ってあるから、燃料から出る中性子が減少し、核分裂反応が弱められ、熱の発生が抑えられると言う意味もある。 中性子が多く出ている燃料が入ったプールの水が無くなった場合、そこへ近づくことは不可能だ。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<411>>
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