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http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110316ddm003040077000c.html
東京電力福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールで15日に発生した爆発では、1時間あたり400ミリシーベルトの高い放射線量が計測され、日本の原発事故史上、最も深刻な事態を招いた。経済産業省原子力安全・保安院や東電は原因不明としている。使用済み核燃料は放射能が強く、発熱量も多い。プールの水が蒸発した後、水素爆発した可能性が指摘されている。【山田大輔、八田浩輔、大島秀利、日野行介】
プールの水面は原子炉建屋の5階で原子炉の外にあり、建屋の鉄筋コンクリートの壁によって外部と隔てられている。15日午前6時ごろに爆発し、同9時38分に火災が起きた。建屋の壁は失われ、大量の放射性物質が排出されたと考えられている。3、4階の壁も一部崩れた。
4号機は11日の地震当時、定期点検で炉内構造物を交換するため、すべての燃料集合体を原子炉内から抜き出し、プールに貯蔵していた。
このため、燃料の崩壊熱が他号機より高く、地震で電源が喪失しプールの水が冷却できなくなっていた。東電によると、通常約25度の水温は14日午前4時ごろ、84度と異常高温になり、その後、沸騰したとみられる。
小山英之・元大阪府立大講師は「水が蒸発して、使用済み核燃料が露出、燃料を覆うジルコニウムが溶けだし、水素が発生、火災になった」と推測する。火災が起きるとジルコニウムがボロボロになり、燃料自体から放射性物質のセシウムなどが放出される。この現象を米原子力規制委員会(NRC)は「ジルコニウム・ファイア(火災)」と紹介し警告する。
冷却には注水が必要だ。しかし、海水をくみ上げるポンプが津波の被害で使えない。通常の水補給用の配管もポンプの電源がなく、有効な冷却方法は見つかっていない。
小出裕章・京都大原子炉実験所助教(原子核工学)は「高い位置にあり、どう水を入れるのか問題だ」と指摘する。保安院は「冷却に万全を期さなければならない」としている。
米国ではターキーポイント原発が92年にハリケーンに襲われた際、外部電源を喪失。近くの病院などから燃料を集めてディーゼル発電機を長期間動かし、プールの冷却を続けた。
東電によると、5、6号機も15日午後4時現在、プールの水温がそれぞれ57・3度、66・0度と通常より上昇している。東電は「冷却機能が復旧していない。4号機より緩やかだが、温度上昇が続けば4号機と同様に高温状態になる」と説明、予断を許さない状況という。
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■使用済み燃料プールにある燃料体数
1号機 292 (900)
2号機 587 (1240)
3号機 514 (1220)
4号機 783 (1590)
5号機 946 (1590)
6号機 876 (1770)
※カッコ内は貯蔵能力
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