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【ワシントン時事】東日本大震災では、米国防総省は米軍の総力を挙げて救難活動を展開している。福島第1原子力発電所事故では、日本側の要請を受け、15日(日本時間)に横田基地と横須賀基地所属の消防車計2台を東京電力に提供した。
放射能漏れの事態悪化に対しては、放射能汚染対策に通じた米軍のNBC(核・生物・化学)テロ対策部隊などの支援が重要な役割を果たすと期待されている。外務省を通じて要請を受けた在日米軍は建物を冷やす強力な放水力を持つポンプ車を提供したという。
米軍は核兵器を保有し、原子力空母を保有しているため、核に関係する不測の事態への装備は自衛隊を格段に上回る。震災支援では、在日米軍は「トモダチ作戦」と名付け活動。国務省の前日本部長の問題発言などで揺らいだ日米関係だが、支援活動は日米の関係修復とともに、同盟の真価が試されることになる。
オバマ大統領は米東部時間14日、ワシントン近郊での演説で、「困難な日々が待ち受ける日本の人々を支える」と述べ、支援に全力を挙げることを改めて強調した。
米海軍は現在、空母「ロナルド・レーガン」など8隻を宮城県沖などに投入。今後さらに6隻を派遣する。揚陸艦「トーテュガ」は北海道経由で陸上自衛隊300人と車両90台を青森県に輸送する。
ただ、支援活動をめぐっては、空母艦載ヘリ搭乗員から低放射能が検知されたため、空母は福島原発の風下から退避。被ばく対策に細心の注意を払いながらの困難な任務を強いられている。国防総省のモレル報道官は14日、「空母は支援活動を再開した」と述べた。(2011/03/15-19:15)
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