http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/192.html
Tweet |
“原発SOS”最後の砦も…チェルノブ寸前! 米軍出動の非常事態
2011.03.15 :夕刊フジ
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110315/dms1103151608015-n1.htm
東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発をめぐり、菅直人首相(64)は15日午前の記者会見で、新たに原発20キロから30キロ圏内の住民に屋内待避を指示した。政府の発表などによれば、2号機で「最後の砦」である原子炉格納容器が損傷した可能性があるほか、4号機では火災が発生。周囲の放射線量は大幅に増加。東京でも微量の放射性物質を検出した。米スリーマイル島原発の事故を超え、史上最悪とされる旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年)に匹敵する事故の恐れがある。この異常事態に米軍も出動した。
「従来と単位がひとつ違う。人体に影響を及ぼす数値であることは間違いない」
枝野幸男官房長官は15日午前の記者会見で、第1原発の10時22分時点の放射線量は、2号機と3号機の間で30ミリシーベルト、3号機付近で400ミリシーベルト、4号機で100ミリシーベルトだったことを明らかにし、こう語った。
従来報道されていたマイクロシーベルトでいうと、それぞれ3万、40万、10万。10万マイクロシーベルトを超える放射線を浴びると発がんの危険性が高まると言われているが、その4倍もの数値だ。
これに先立ち、菅首相は4号機で火災が発生し、「周囲に漏洩している放射能の濃度がかなり高くなっている。今後、さらなる放射性物質の漏洩の危険が高まっている」として、第1原発から20キロ圏内から避難し、20キロから30キロ圏内では屋内待避するよう指示した。
東京電力によると、4号機では使用済み燃料プールから燃料がむき出しの状態になり、水素が発生して水素爆発した可能性があるという。
2号機では15日早朝、原子炉格納容器付近で大きな爆発音があった。原子炉建屋の損傷が確認され、上部から蒸気が出ているのが確認された。放射性物質を閉じ込める「最後の砦」である原子炉格納容器が損傷し、放射性物質が大量にまき散らされた可能性が高い。
原発付近では北からの風が吹いており、風下の茨城県内でも放射線量が最大で通常の100倍程度に達した。日本原発史上最悪の事態なのか。東京電力は、社員や作業員の一部を避難させた。
これまで楽観論を述べてきた政府だが、今朝になって、菅首相は「一体どうなっているんだ!」と、東京電力の対応を厳しく批判したという。一方で、海外からは以前から厳しい指摘が突き付けられていた。
原子力大国であるフランスの核安全局(ASN)のラコスト局長は、2号機で爆発音がする前の記者会見(14日)で、福島第1原発の事故について、「日本の関係者と話した」としたうえで、「レベル5を上回り恐らくレベル6(=大事故)に当たる感覚だ」と述べていた。
事故の深刻さを示す国際原子力事故評価尺度(INES)のレベルで、史上最悪とされるチェルノブイリ原発事故は最も重い「レベル7=深刻な事故」、米スリーマイル島原発事故(79年)は「レベル5=施設外へのリスクを伴う事故」と分類されている。
つまり、海外専門家は、昨日の時点で「チェルノブイリ寸前」とみていたわけで、今回の2号機、4号機の事故で、事態はさらに重大かつ深刻になったといえそうだ。チェルノブイリ原発事故では、放射性物質の飛散範囲は数百キロに及んでいる。第1原発と約250キロ離れた首都・東京も決して安全ではない。
在日フランス大使館はすでに、首都圏にいるフランス人に対し、滞在すべき特段の理由がない場合は、関東を離れるよう同大使館のウェブサイトで勧告している。
菅内閣の危機管理を問われる事態に、海外も動き出している。
米原子力規制委員会(NRC)のジャッコ委員長は14日の記者会見で、日本政府から機材提供の要請を受けたことを明らかにした。NRCはすでに沸騰水型原子炉の専門家2人を東京に派遣しているが、15日朝には米軍横田基地と横須賀基地から計2台のポンプ車も出動。先の4号機の火災の消火活動は、自衛隊は参加せず米軍のみで行ったという。
もはや日本だけでは対処できない事態ということだ。
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長も14日、加盟国向けに声明を発表し、福島第1原発の事故で、日本政府から専門家チームの派遣要請を同日受けたことを明らかにした。フランスの放射能スペシャルチームも近く、事故対応に加わる予定だ。
地震を上回るかもしれない最悪の事態が迫っている。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素7掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。