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隠されている原発の地震被害5点 マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が原発に与えた被害が隠されている。東京電力の福島第1・第2原発で、メルトダウンが起こりそうだと言う危機のみが報道されているが、それ以前に多くの情報が隠されているのだ。主なものとして次の5点を述べる。 1.福島第1・第2原発が地震で受けた地震加速度。これは、例えば、2007年7月の中越沖地震の時、柏崎刈羽原発では最大加速度660ガルを記録している。2009年8月の駿河湾地震で浜岡原発5号機は最大加速度488ガルを記録し、これは設計時想定していた設計用最強地震を上回っていた。 2.福島第1・第2原発内部の地震後の写真。上空からの写真はTBSで3月15日午前6時10分ぐらいに報道された。これを見ると、敷地のコンクリートはほとんど破壊され、敷地内の各種施設は壊れているようだ。第1原発の1・3号炉原子炉建屋は水素爆発のため外側のコンクリートが吹きとんでいるが、内部はよく見えんかった。今回の地震津波で、オイルタンクが流出したりしたというから、津波被害もかなりなものになっているはずで、原発敷地内の写真の公開が原発の安全性を考えるうえでどうしても必要だ。 3.海水取水施設の被害。日本の全原発は海辺に立地し、二次冷却水に海水を使っている。地震津波の時に海水取水設備が壊れると言う指摘がされていて、今回も壊れたと言う。どのような被害を受けたのか、その情報公開が必要。海水取水ができなければ、原子炉の冷却ができず、メルトダウンに至る。 4.原子炉建屋内にある使用済み燃料保管プールの被害。地震のたびに、このプールの水が揺れてプールの縁を超えて施設内に漏れ出したと騒がれてきた。しかし、今回は、プール自体が壊れている可能性がある。保管プールは原子炉建屋の4階とか5階にあり、地震の揺れだけでなく水素爆発の時にかなりの被害を受けている可能性がある。特に第1原発3号機は水素爆発の時、真上に吹き飛んだ原子炉建屋の屋根のコンクリートが落下して直撃した可能性がある。使用済み燃料の容器自体が壊れているかも知れない。使用済み燃料も継続した冷却の必要があり、もしプールの水が抜けたままなら危険だ。 5.福島第1・第2原発の施設内で事故対応にあたっている方の人数及び身分。そして、被曝の状況と仕事のやり方。危惧するのは、いわゆる下請けの下請けの方、つまり、出稼ぎの方などが半分騙されて危険な現場で働かされているのではということ。今回、電力会社の本社役員や安全保安院の係官は事故現場に行っていない様子だ。このこと自体が原発が安全ではないと言う証しであり、もし、原発の存続、または、新規建設を今後も主張されるのなら、ぜひ、今すぐ、事故現場へ行き陣頭指揮を執るべきだ。それをしないのなら、原発の存続など主張する資格がない。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<402>>
なぜこれが問題になるかというと、原発の建物だけでなく、各設備自体も原子炉の各部分を初めとして、それぞれの耐震性が決められていて、どの程度の加速度までは耐えられるとその限界加速度があるからだ。これを超えた加速度を持つ地震が起こると、それぞれの部品は壊れたり、または外見壊れていなくても、金属に目に見えない程度のひずみが起こり、耐震性が一気に低下する。
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