03. 2011年3月14日 11:32:55: HjI2DsFUTA
緊急事態!冷却機能失われ福島第1原発3号機も爆発危機…東日本大震災 東日本大震災の原発への影響で、東京電力は13日、福島第1原発3号機でも冷却機能が失われたとして「緊急事態」の通報を国などに行った。枝野幸男官房長官は会見で、3号機建屋に水素がたまっている可能性に触れ、前日、建屋の外壁が崩壊した1号機に続き、同様に爆発する可能性があることを明らかにした。原子力安全・保安院によると、水素を抜くことは難しいという。また、炉心は一部溶融している可能性もある。 1号機に続き、3号機にも地震によるトラブルが発生した。原子力安全・保安院によると、11日の震災で3号機は自動停止。冷却の給水装置も止まり、東電は真水、海水を順次、注入した。だが、ポンプ不調などで注水不足となり、燃料の上部が最大で3メートル弱、露出した。弁の不調があり、13日夜までに水位計は上昇を示していないという。 枝野長官は、露出により「炉心の一部が変形する可能性は否定できない」としたが、全体が大規模な炉心溶融(メルトダウン)にいたる状況にはない、と強調した。ただ、経産省の西山英彦大臣官房審議官は、「燃料棒自体の損傷は免れていないと考えている」と、部分的に溶融しているとの見方を示した。同機ではプルトニウム・ウラン混合化合物によるプルサーマル発電を実施していた。 また、炉心露出により水素が発生し、それが原子炉格納容器の外側にある建屋の上部に大量に蓄積されている可能性もある。前日、1号機も同じように水素が蓄積され、爆発し、建屋外壁が吹き飛んだ。枝野長官は、3号機についても「爆発の可能性がある」とした。1号機爆発では、炉心格納容器自体に破損はなかったとしている。保安院によると「水素を抜くのは容易ではなく、発生量の監視も難しい」という。長官は「爆発的なことが生じても、避難している皆さんに影響を及ぼすことはない」と述べた。 炉心溶融した1号機への海水注入も続いており、枝野長官は、3号機とともに「将来の復旧は著しく困難」とし、廃炉の可能性を指摘した。 第1原発の周辺の放射線量は、この日午後1時52分に、これまでで最も多い1時間当たり1557・5マイクロシーベルトを観測した。基準値は1時間当たり500マイクロシーベルト。同2時42分に、184・1マイクロシーベルトにまで低下したという。 また、福島県は同日、第1原発の3キロ圏内から避難した19人が被ばくしていたと発表した。12日の3人と合わせ、22人に拡大。枝野長官によると「健康に害を及ぼす可能性は低い」という。保安院のまとめでは、住民ら160人に被ばくの可能性がある。さらに新潟県は13日、支援で派遣した職員2人が被ばくしたと発表した。原発に向かい、20キロ圏内に入った後、渋滞のため引き返したが、被ばくが確認された。微量で健康への影響はないという。 http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110314-OHT1T00059.htm |