http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/848.html
Tweet |
福島第一原発作業員、「中間搾取がひどい」
「世界」別冊no.826は「破局の後を生きる」と言う特集だ。そこに「作業員に聞く・福島第一原発の現場から」という記事が載っている。
その一つに日当の話がある。溶接工で日当3万5千円であったという。東電から10万円は出ていたと言う話で、「元請けと二次会社による搾取が一番えぐい」とのことだ。
「ヤクザと原発 福島第一潜入記」の著者である鈴木智彦氏が「311前と同じ単価を東電は払っている」という話をされていたので、東電は普段から溶接工日当に10万円以上を払っていたことになる。元請けとは東芝、日立、三菱重工などのメーカーを意味する。これらのメーカーがどの程度取っているのかは不明だが、二次会社による搾取は単に利益を取ると言うだけではなくて、原発に関連した世論操作、スキャンダル隠し、放射線による被害隠しにも使われてきているはずだ。
作業員の方の被ばくの程度を管理するための放射線管理手帳もそれを主管するのは財団法人の放射線従事者中央登録センターで放射線影響協会傘下の組織だ。福島原発事故当初の作業員の方でその後の行方が分からない方が100人規模になっていると言う話だが、放射線管理手帳がきちんと管理されているなら行方不明はあり得ない。
線量が増えた結果、原発での労働が不可能になるので身元を変えて別の放射線管理手帳取得をやらせているはずであり、その背景には作業員の方の健康を犠牲にする原発の実情がある。
そして、そういった工作が可能になっているのはひとえに東電から払われる日当からの中間搾取があるからだ。東電を含めて全ての原子力事業者は作業員日当として払っている単価を公表したらどうか。このままではいずれ原発震災が起こり、日本全体が破たんする。それを食い止めるためには不当な世論コントロールの原資の一つになっている作業員日当の透明化が必要だ。日本全土が居住不可能になれば原子力事業者も何もすべてが破滅する。
上で触れた記事以外に世界の別冊no.826は読みごたえのある記事が多い。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<640>>
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素19掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。