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【こちら特報部】「オノ・ヨーコさん〜脱原発のココロ」 2012/01/01(東京新聞)
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11123857434.html
2012-01-01 17:54:24 平和ボケの産物の大友涼介です。
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の後、豊かな暮らしとは何かと問い直した人も多いだろう。だが、あれから9ヶ月以上経って、再び利便性や効率を追及する暮らしに戻っていないだろうか。一方、世界には「脱原発」の旗を掲げ、夢や理想を語り、いつの日にか平和を実現しようとドry区している人たちがいる。彼らの「ココロ」に迫った。
※デスクメモ この国に生まれ。自由を享受している。先人が多くの犠牲を払って築いてくれた自由。だからこそ、今を生きる私たちは思うことを主張し、行動しなければならない。黙っていてはいけないのだ。それが先人への恩返しではないか。権力にへつらわず、言うべきことを言い、未来に繋がる歌を歌おう。(立記者)
■オノ・ヨーコさん
母国の日本を襲った東日本大震災。津波被害だけでなく、それに続く福島第一原発事故の悲劇は、オノ・ヨーコ(78)にとって大きな衝撃だった。「もう本当に大変なことだと思ったわね。3・11の時にショックを受けたけど、その後も、どんどん続いているでしょ、もっとすごいことが起きてるでしょ。それがもうつらい」
昨年十二月八日、桑田佳祐、奥田民生ら国内のそうそうたるミュージシャンが出演して東京・日本武道館で行われたチャリティーイベントの「ドリーム・パワー ジョン・レノン スーパー・ライブ」。オープニングで、ステージ両側の大スクリーンにはジョンの生涯を紹介する映像が流れた。奥田らによる最初の曲「ギミ・サム・トゥルース」(邦題「真実が欲しい」)が始まると、原発事故を伝えるニュース写真が次々と大写しになる。頭を下げる幹部たち、「うそつき」と書いた横断幕を掲げて行進する脱原発デモ、避難所で新聞に見入る被災者、骨組みだけになった原子炉建屋・・・。ステージ上に投影されたジョンの映像が「真実をくれ!」と歌う姿とともに、一万二千人の観客の心に強固なメッセージとなって突き刺さった。
■真実求めて立ち上がる
事故に関するさまざまな情報が隠され、嘘が罷り通ったことへの憤りが込められた、この演出。ヨーコが選曲し、スタッフとの協議を重ねて決まった。
日本の人々は原発事故で不安におののいている、と感じている。「一般の国民にはなにがなんだかわからない。わからないから、真実を教えろと怒っているわけですよね。わからない理由は二通りあるわけですよね。一つは政府でも科学者でもみなわかってないことがある。もう一つはわかっているけども民衆が(パニックなど)トラブルになるといけないから教えていないということもある。両方でもって民衆はなにも知らされていない」
自らもステージで「勇気を持って、怒りを持って、立ち上がろう」と絶叫するパフォーマンスを披露。終演後には、観客に向かって「みんなもそうだったかもしれないけれど、私も陰鬱だったんです」と心情を明かした。締めくくりには聴衆にこう語りかけた。
「一人で見る夢はただの夢。みんなで見る夢は現実になります」
短文投稿サイト「ツイッター」を通して寄せられたファンからの原発に関する質問に、ヨーコはこんな答えを返した。
「日本が犠牲になった危険性をよく考えないと、地球は私たち人間にも、また、他の動物にも住めない星になってしまうと思います」
「どこの国でも国民に半分危険性を隠しながら使っていたのだと思います。もう、そういうことはできないでしょう。できなくしなくてはなりません」
事故原因の検証も終わっていない。事故の防止対策も確立していない。今、原発を再稼働させたり、新たに建設することには反対だ。「原子力という非常に危険なものを使っていたわけですから、悪いことが起きるのは当たり前だと皆思ってますよね。それでこんな悲惨なことが起きたんだから、原子力はすぐにやめなきゃいけない。この段階では絶対やめなければいけないと思う」
いまだに原発を強引に推進しようとする勢力はある。「それでもまだやるというんでしょ。それはよくない。きちんと対策ができてからやるならわかるけど、そういう時じゃないですからね。金銭問題かなんか絡んでいるんじゃないであうか」
一九六九年にジョンと結婚。ともに平和イベントや反戦キャンペーンに積極的に参加して、七〇年代の反戦平和運動のシンボル的存在になった。ジョンの死後も核拡散防止条約(NPT)再検討会議で核兵器廃絶を訴えるスピーチを行うなど「愛と平和」のメッセージを発信し続けてきた。
こうした活動が評価され、広島市などが主催する「ヒロシマ賞」を昨年受賞した。原爆と原発事故と、二度も核の惨禍に見舞われた日本。授賞式出席のため、昨年七月に広島市を訪れたヨーコは、「二度も(原子力の悲劇が)起きたのは日本だけ。悔しい」と呻いた。
「こんなことが起きた国は一つもないんですから。歴史に残る大きなことでしょ。それをどうやって私たちが解決するかということをね、世界中が見ていると思うの。これは世界中に影響すること。私たちだけの、日本だけの問題ではないわけです」
昨年十二月六日、ヨーコは福島市の市立佐原小学校にいた。全校児童数五十八人。うち三十人は原発事故で南相馬市から避難した子どもたちだ。「悲しみ、辛さを乗り越えようと頑張るみんなを世界が思っている」と語りかけ、児童一人一人を抱きしめて励ました。児童全員で「翼をください」を合唱すると、ヨーコはダンスを踊りだした。「世界の愛があなたたちに届くように」。児童たちには笑顔が広がった。
■ジョンなら福島に行く
福島の人々、特に子どもたちが差別などで苦しんでいるという報道に心を痛めていた。「彼(ジョン)だったらどうしたか。同じようなことを言うんじゃないですか。福島にも行ってくれたと思う。子どもたちが汚染されているんじゃないかということで、他の子どもがタッチしてくれないとか、ひどいことですよね。それ(差別)を被るために(ジョンも)福島に行ってくれたと思います。
ヨーコは日本の一人一人が前向きに立ち上がることを呼び掛ける。「何も知らされていないから、何もできないと考えないで。ただ否定的な考えだけにはならないで、それを肯定的に変えていかないといけない。その力を自分の中で育てていかないと。一人一人がね」
日本は震災と原発で大きな被害を受けたが、必ず復活すると信じている。それも以前より高らかに。「何でもいったん落とされたものは、飛躍するんです。今、すごい落とされ方があったわけでしょ。逆にこれは飛躍の前提だと思ってください。こういうときは科学者なんかが大きな発見をして大きく飛躍するんじゃないですかね。私たちはポジティブ。私たち人類はすごい力を持っているんです」(文中敬称略 小国智宏・鈴木泰彦記者)
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