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全国54原発の監視システム、トラブルで使えず 保安院1日以上公表せず「年末で気のゆるみ」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/111231/scn11123119110001-n1.htm
2011.12.31 19:35 産経新聞
経済産業省原子力安全・保安院は31日、全国54原発すべての原子炉の温度などを監視するシステムに不具合が起き、24時間以上にわたってデータを表示できなくなるトラブルがあったと発表した。すでに復旧しているが、保安院は1日以上、公表していなかった。
保安院によると、トラブルがあったのは、原子炉格納容器の温度や圧力、周辺の放射線量などのデータをリアルタイムで監視する「ERSS」と呼ばれるシステム。事故の進展の予測や放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI」などにもデータが使われる。
30日午後0時半ごろ、志賀原発(石川県志賀町)の保安検査官が、システム端末の画面にデータが表示されていないことに気付いた。その後、すべての原発で同様のトラブルがあることが判明した。
保安院とERSSを管理する原子力安全基盤機構(JNES)が原因を調べたところ、原発からデータを集めて管理し、画面に表示するソフトウエアに不具合があったという。システムは31日午後2時半ごろ、復旧した。保安院は1日以上にわたって公表が遅れたことについて「原発施設のトラブルではなかったので、復旧を優先した。年末で気のゆるみがあった」と釈明している。
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