http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/720.html
Tweet |
(ざっと訳しました)
東電曰く任務完了。政府は東京湾への放射性ガレキ投棄を許可。
http://fairewinds.com/
http://fairewinds.com/content/tepco-believes-mission-accomplished-regulators-allow-radioactive-dumping-tokyo-bay
今回は、今後の見通しについて。
三つの話題、福一の状況、住民の被曝、放射性ガレキについて話します。
野田総理は、
「福島原発は冷温停止状態になった。収束したと考えられる」
と表明した。
IAEAは、
「冷温停止し安定状態になったことを喜ばしく思う。
日本の関係省庁を通して公式な情報筋から最新情報を得ている」
と言っている。
米国政府は、
「我々政府はこのニュースをうれしく思う。日本政府は復興に向かい正しい選択をした」
と述べている。
ジョージ・ブッシュの任務は達成された、という空母での演説に似ている。
全くのウソで福島は長期戦であり、収束には程遠い状態だ。
福島原発は安定状態にない。
横にしたカップのてっぺんにあるのが動的平衡状態。転がり落ちる可能性がある。
カップ内の底にあるのが静的平衡状態で安定している。これが冷温停止に当たる。
福一は動的平衡状態にある。
第一の問題は余震だ。大きな地震によりパイプが破断し40時間でメルトダウンに戻ると
東電は言っているが、これでは安定状態とは言えない。
冷却に使われているパイプは間に合わせのものだ。
第二の問題は4号機。爆発と火災によりダメージを受け、また地震が来れば
燃料プールが損傷する危険がある。
もう一つの問題は作業員の被曝。国際基準、日本の基準よりもはるかに高い。
発ガンの可能性が劇的に上がる。賞賛すべき勇敢な人たちだが非常な危険に晒されている。
次は一般民の被曝について。
事故直後1、2週間の被曝は測定していない。測定値も外部被曝だけだ。
ホット・パーティクルを吸い込むことを全く考慮していない。
事故直後、大量の放射性ガスが放出された。
日本政府は、放出された放射性ガスは1立方メートル当たり1300ベクレルと発表。
内部被曝が計算にはいっていない。
マルコ・カルトフェン氏が示した福島の車のエア・フィルタの写真を覚えていると思うが、
彼は人間の肺も同様に汚れていると話している。
これはホットパーティクルが肺にダメージを与えているの写真。たった一つの微粒子だ。
福島近辺の人たちはこれをたくさん吸い込んでいる。
スティーブ・ウィング博士のデータは、スリーマイル・アイランドでは事故後数年間で、
肺がんが1割増えたことを示している。
日本政府はなんと安全基準を緩めてしまった。
20ミリシーベルト未満の被曝なので避難地域で安全に生活できると言っている。
米国原子力施設作業員の平均被曝量は年間1.8ミリシーベルトで、
彼らは給料をもらっている。
日本では福島住民は10倍もの被曝をさせられて、しかも無給だ。
3つめの話題は放射性ガレキをどうするか。
福島原発は、歴史上もっとも多い汚染水を海に垂れ流している。
が、福祉県とその周辺の放射性ガレキの問題を考えよう。
福島県だけでも、少なくともニューオーリンズ・スーパー・ドーム33杯分に相当する。
膨大なゴミをどうするのか。
東京郊外の学校で、芝生のシートに9万ベクレル/kgの汚染が見つかった。
3、4月には広げてあったものだ。
環境庁は、なんと1キロの汚染シートを1トンのゴミと混ぜて焼却すれば、
放射性セシウムは十分薄まると言っている。
日本の解決策は世界のどことも違う。米国なら300年間地下に埋めて管理する。
放射性物質は焼却炉の煙突から放出され、また灰にも残る。
焼却灰は東京湾に投棄する計画である。
他国なら放射性廃棄物として管理されるべき焼却灰が東京湾の埋め立てに使われる。
これは実は合法だ。グリーンピースが推進しているロンドン海洋投棄規制条約は、
放射性廃棄物の海洋投棄を禁止している。
これに違反はしないが、もちろんその意図には反する。
来年、グリーンピースなどが日本各地の焼却炉から広がる汚染や
太平洋に流れ込む汚染水を調査するだろう。
これらの放射性ゴミの投棄を、IAEAは大目に見ている。
最後の問題だが、誰がこれら住民の被曝や放射性ゴミの投棄を監視しているか。
東電はIAEAに監視下にある。IAEAは放射能の許容レベルを決定する。
20ミリシーベルトという値はIAEAが容認している。
IAEAと契約した27カ国が海洋汚染をモニタしている。
IAEAのトップは天野之弥、かつて日本で原子力を規制する立場にあった人物だ
IAEAの憲章第2条は次の通り。
「IAEAは、世界の平和と健康、繁栄のため、
原子力による貢献を広げ加速することに努める」
つまり本来原子力を規制すべき人間が実は推進しているのだ。
IAEAは国連の番犬組織だというが違う。
原子力を推進する国々により設立された組織であり、規制をしているわけではない。
IAEAではなく我々市民がコントロールすべきだ。根本の問題がここにある。
汚染水は海へ垂れ流し状態、東京湾へのガレキの投棄と待ったなしの状況だ。
何とかやめさせなければならない。
日本政府は東電が財務破綻するのを救うため、住民に被曝をさせた。
とてもフェアなトレードオフとは言えない。
日本を含め全世界に人たちが、インターネットを使って国際機関を正しく導くべきだ。
東電のためにではなく、日本の市民のために。
たくさんの寄付とボランティアに感謝します。
よいお年をお迎え下さい。
----ここまで。以下コメント----------------------------
ガンダーセン氏は決して語気を荒げたりしませんが、
日本政府の非常識な対応にあきれ果てている様子がよく分かります。
1トンのゴミと混ぜれば放射性セシウムは十分「薄まる」とは、
全く放射能を知らないド素人の発言としか思えません。
放射性ゴミの焼却と埋め立ては何としても阻止しないといけません。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素19掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。