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小出裕章がガレキ受け入れに警鐘「排気系統の<現場で>テストをしない限りやってはいけない」ーーテストせず焼却した東京に抗議 12/28
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65782793.html
2011年12月29日11:48 ざまあみやがれい!
2011年12月28日(水)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。大阪府がガレキ受け入れの基準値を発表したことについて、言及。フィルターを付けた上で、<現場で>排気系統のテストをしなければいけないと警鐘を鳴らしました。
▼20111228 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Iefc47Z8ANw&feature=uploademail
※初稿です。誤字脱字は随時修正していきます。
=====(文字おこし、ここまで)
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺います。小出さん、こんばんはー」
小出「こんばんは」
水野「今日もよろしくおねがいしますー」
小出「こちらこそお願いします」
水野「そして近藤さんです」
近藤「こんばんは。よろしく、どうもー」
小出「近藤さん、こんばんは」
水野「え、まずですね。大阪府が発表しましたガレキの受け入れについての指針について伺います」
小出「はい」
水野「えー…、被災地、の、ガレキ、汚染されたガレキをですね、どうするかという問題なんですが。大阪府は1キロあたり100ベクレルまで、の、ガレキについては受け入れると、これ放射性セシウム値ですね、1キロあたり100ベクレルまで、のガレキを受け入れるということを発表しました。」
小出「はい」
水野「そしてガレキを燃やしたあとの出てくる灰ですね。この灰を管理する際の基準…も…国の基準より厳しいんですが、1キロあたり2000ベクレルと、いう方針を盛り込んだんです。」
小出「はい」
水野「そこで、ラジオネームひがしおおさかのおっさーんさんがですね、これで本当に大丈夫なんでしょうか、これらのガレキ処理、灰を埋めても今後我々に何の影響も及ぼさないんでしょうか、教えてください、といただきました。いかがでしょう」
小出「え…私はもうなんーどもこの番組でも言ってきましたけれども。」
水野「はい」
小出「放射能に関する限り、大丈夫なんて言葉を使ってはいけません。」
水野「すいません。」
小出「はい」
水野「いつもすいません」
小出「必ず危険がある、のです。1キログラムあたり100ベクレルだって危険なわけですし。え…焼却灰1キログラムあたり2000ベクレルを地面に埋めるとすれば、またそれも危険、です。え……いったい私たちが現在の時点で何を受け入れることができるかという、え、一人ひとりの価値判断によっていると、私は思い、ます。ただし大阪府が基準を決めたのは…」
水野「はい」
小出「受け入れの、まず、濃度を決めたのだと思いますが。」
水野「ええ」
小出「住民から見て問題なのは放射性物質が環境に飛び出してきてしまうかどうかという、まずそのことなんですね」
水野「そこです」
小出「はい。えーですから、焼却炉で仮に焼いたときにどれだけの放射性物質が出てきてしまうのかと、そこに、まず、何よりもの関門をつくらなければいけないと、いうことだと思います」
水野「はぁ……。あの、焼却するときにですね」
小出「はい」
水野「一般の廃棄物の焼却施設であっても特殊なフィルターを付ければ」
小出「はい」
水野「大分除去されると」
小出「はい」
水野「いうお話を小出先生おっしゃったことありましたよね」
小出「私はそうずうっと主張しています。」
水野「ええ」
小出「今現在の焼却炉で燃やすというようなことをやってはいけませんので、えー、排気系統に専用のフィルターを取り付けて現場で放射性物質がきちっと取れてるかどうかということを確認…しない限りは燃やしてはいけないと、いうのが私の主張です。」
水野「あの。環境省によるとね」
小出「はい」
水野「そのフィルターを付けたら放射性物質は、99.99%除去できるとか、いうんですけど」
小出「はい」
水野「そんな夢のようなフィルターがあるんやったらそれで全部の原発おおってくれたらいいじゃないですか」
小出「んあ、もちろんそうですね。あの、ただ、原子力発電所の場合にはですね、排気系統に高性能フィルターというものがついてまして、そのフィルターによる放射能の除去試験というのを毎年の定期検査でやることになって、います」
水野「はぉー」
小出「え…そして基本的には高性能フィルターが設置されているのであれば、99.99%採れると私は思います」
水野「ほぉ」
小出「ですから……焼却施設にも高性能フィルター」
水野「それをつけると」
小出「はい。匹敵するようなフィルター。高性能フィルターは、あの、温度に弱い、熱に弱いもんですから」
水野「ええーっ…?」
小出「焼却炉の排気系にそのままではつかないと私は思います」
水野「はい」
小出「その場合にはセラミックフィルターとか別のフィルターがありますので。いずれにしてもそれをつけて、(強調)現場でテストをしなければいけません」
水野「はい」
小出「あの……、ん……、環境省等がそうなっているという、なるはずだという、そんなことでやってはいけなくて」
水野「机上の話ではなくて」
小出「そうです」
水野「現場で本当に、とれるのかどうか、99.99%」
小出「はい。はい」
水野「はあそういう、実際にじゃあそれがつけてどうなるのかという事を抜きに」
小出「はい」
水野「受け入れの基準の数値だけ決めても」
小出「駄目だと……」
水野「これは住民の方々の不安を払拭することはできそうにないってことになりますね」
小出「そうです。」
水野「んで、もう1つね」
小出「はい」
水野「あの、小出先生、これ致し方ないから、焼却は各地でやるしかないんだというご意見だと思うんですが」
小出「はい」
水野「反対論の方々もいらっしゃるわけで」
小出「もちろん、たくさんおられます」
水野「そうですね」
小出「はい」
水野「例えば神戸大学の山内和也先生」
小出「はい」
水野「この番組でもお話くださいましたけれども」
小出「はい」
水野「試算をなさいました」
小出「はい」
水野「例え99.99%除去できたとしても、も、余りにも多くの量のガレキを処理しなきゃいけないんだと」
小出「はい」
水野「そうすると1日120トンのペースで、計算したら、1年間、焼却を続けるとおよそ44万ベクレルが大気中に放出されると」
小出「はい」
水野「焼却を続けるってことは放出量も増加するんだというこういうご意見なんです」
小出「ええ。山内さんの試算……ま、44万ベクレルとおっしゃったんですか?」
水野「はい」
小出「え…もしそうだとすればですね、1つの焼却炉から1年間に44万ベクレルのセシウム137が大気中に出ていくよということですね」
水野「はい」
小出「それは大気中に出れば、え……空気に乗って流れていって、あちこちに汚染を広めるわけですね」
水野「ええ」
小出「ただし、みなさんに考えて欲しいのですけれども。福島第一原子力原子力発電所の周辺、には1平方メートルあたり、何百万ベクレルというすでに汚染があるのです」
水野「1平方メートルあたり何百万ベクレル」
小出「そうです。飯舘村にしてもそうです。1平方メートルあたり何十万ベクレルという汚染があるのであって。え、仮にどこかの焼却炉で焼却して1年間に44万ベクレルが空気中に出てきたと、しても、住み、言葉が大変悪いと思うけれどもそれがいったいど、なんなんだというふうに言いたくなってしまうのです、私は」
水野「それぐらいもう福島近辺はものすごい」
小出「猛烈に汚れているのです」
水野「汚れ方だということですか」
小出「そうです。それで子どもも含めて被曝を今しているのです。」
水野「んー………。そこは本当にあの、あたし自身も悩んで、小出先生の言葉でも受け入れにくい所なんです」
小出「はい(苦笑)」
水野「どうしたらいいのかわからないっていうのが私の今の答えなんですね」
小出「はい」
水野「あのー……でまた、大阪の悩みの1つとして、これ、灰を海へ埋め立てる」
小出「埋めてはいけません。もともと……」
水野「いう話になりそうなんですよね……」
小出「はい。あの、1キログラムあたりう8000だろうが2000だろうが海に埋めるなんてことはやってはいけなくて。え、これも私はなんどもこの番組でも聞いていただいたけれども、それはもともと東京電力の所有物なんですから、各地の自治体が引き受けるのではなくて、東京電力に返すべきものだと思います」
近藤「あのー先生」
水野「はい小出さん。ごめんなさい、近藤さん」
近藤「あのーなんていうんでしょう。海へ埋めるということはおかしい。そして焼却する場合も相当な設備が要ると」
小出「はい」
近藤「しかしですね。その、こういうふうに自治体が、あ、遠くからから声を上げて引き受けるっていう、ことの意味はね。」
小出「はい」
近藤「あのー、それになりにーなんちゅうんでしょう。先生は理解はできるわけでしょう。つまり、あの、福島にそのまま頬っておいていいっていうわけではないですよね」
小出「私はそう思うのです。はい」
近藤「んで。それで東京がまず引き受けるっちゅうてやったわけですよね」
小出「はい」
近藤「すっとー、他に次々声があがってれば問題ないんだけど、ないから大阪がやると、こういう、今の流れでしょう」
小出「はい」
近藤「そうすると、その……、それ自体は、あの、先生、1つの方向性としてはOKなわけですか」
小出「えーと、東京がですね、排気系統のテストもしないまま燃やしているということに私は抗議したいと思っている……」
近藤「ああー、そういう問題があるわけですよね」
小出「はい。ですから住民をきちっと守れるということがわからない限りはやってはいけないことなのであって。」
近藤「ああそうか。そうすると」
小出「とうていもうやってはいけないし」
近藤「なるほど。手を挙げても…」
小出「はい」
近藤「私のとこは引き受けますと手を挙げても住民を守れるという前提がないとダメだって言うことですね」
小出「そうです。はい。ですから排気系統の現場でテストをしない限りはやってはいけないと私は言っています」
水野「ああそうか……。だから放射性物質の数値だけ、で、受け入れるか受け入れないかということを今まで論じ続けてるところが多いわけですけれども」
小出「はい」
水野「現場で本当に守れるのかどうか。で、具体的なそのフィルターというもの、あるわけですから」
小出「はい」
水野「やるべきことはあるということですね」
小出「そうです。」
水野「はい。それをやるかどうかが非常に大切だというのが小出先生のご意見」
小出「はい」
水野「のようです。先程私神戸大学の山内先生のお名前、間違ってお伝えいたしました。大変失礼しました。神戸大学教授の山内知也(ともや)先生の試算をご紹介いたしました」
小出「はい」
水野「京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生どうもありがとうございました」
近藤「どうも」
小出「ありがとうございました」
=====(文字おこし、ここまで)
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