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予測できた水素爆発/政府機関の原発事故シナリオ入手/日本4年前、米20年以上前に“警告”(しんぶん赤旗・日曜版)
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/648.html
投稿者 gataro 日時 2011 年 12 月 27 日 10:11:13: KbIx4LOvH6Ccw
 

(回答先: 予測できた水素爆発 政府機関の原発事故シナリオ入手、日本4年前、米20年以上前に 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 12 月 26 日 22:52:04)

予測できた水素爆発/政府機関の原発事故シナリオ入手/日本4年前、米20年以上前に“警告”
「しんぶん赤旗・日曜版」 2011.12.25 11面

 水素爆発で放射能汚染を広げた福島第1原発事故。実は過酷事故で原発建屋に水素が漏れ出すことは、政府機関も“想定”していたのに対策はとられていませんでした。事故が人災であることをあらためて示すものです。    三浦 誠記者

 東京電力の社内事故調査委員会が公表した中間報告書(2日)。ここでは初めて水素の漏えい場所に言及しました。原子炉格納容器のふたなどから水素が漏れた可能性がある、というのです。

  事故原発と同型

 これを予測したようなビデオとシナリオを編集部は入手しました。タイトルは「防災用事故シナリオ理解のための教材(BWRマークT改良型編)」。独立行政法人・原子力安全基盤機構が今から4年前の2007年12月にまとめたものです。BWRとは沸騰水型原子炉のことで事故をおこした福島第1原発と同型です。

 シナリオには、全電源喪失を想定した過酷事故(シビアアクシデント)の進展予測も記されています。

 −13時間後に原子炉圧力容器内の炉心が溶融(メルトダウン)し、水素が発生。

 −17時間後に高圧で圧力容器が破損する。

 東電は中間報告で、津波から約14時間後に圧力容器から漏えいが始まったと解析しており、このシナリオとほぼ一致します。

 シナリオを元に作製したビデオでは、炉心溶融後に水素が建屋に漏れ出すシミュレーション映像も紹介されています。

 シナリオを作成した機構防災対策部の斉藤実審議役は説明します。

 「事故対策の中心となるオフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)に集まるメンバーの研修用に作成した。この教材で原子力防災専門官、自治体職員、電力会社社員を研修している。炉心溶融は想像以上に早いということを知ってもらいたかった」

 防災専門官は国の職員で、事故の初動時には現地対策本部の指揮をとります。

 しかし、この“警告”は国や電力会社の防災対策に生かされることはありませんでした。

 東電が作成した過酷事故の手順書には水素爆発対策は書かれていません。対策を検討した際に、格納容器から建屋に水素は漏えいしないという前提を置いたからです。

 国や原子力安全委員会も、東電のこの判断を追認。事故直後には、班目(まだらめ)春樹・原子力安全委員長も菅直人首相(当時)に「水素爆発はない」と進言していました。

 原子力安全委員経験者の一人は「水素爆発は、米国のスリーマイル原発事故の教訓だ。対策をとっていないのは信じられない」と指摘します。

  全電源喪失では

 事実、1980年代後半に米原子力規制委員会(NRC)が出した報告書には、過酷事故では建屋で水素爆発が起こる場合があると記載されています。

 日本では89年に原子力安全研究協会が「シビアアクシデントのリスク:5基の米国原子力発電プラントに対する評価」と題し邦訳しています。

 NRCの報告書では、福島第1原発と同じ米GE社のマーク1型原子炉のピーチボトム原発を例に挙げて検証。地震で全電源が喪失するケースでは…。
 
 ―約10〜13時間で炉心溶融に至る。

 ―炉心溶融をすると格納容器のふたから、水素などのガスが漏れる。

 ―ガスの漏れ方によっては、建屋で水素爆発が起こり得る

 まさに今回の原発事故とそっくりの事態が、20年以上前に“警告”されていたのです。

 この報告書を訳した責任者は、近藤駿介・原子力委員長(当時、東大教授)。メンバーには東電など原発を持つ9電力の原子力部門幹部、東芝、日立、三菱重エの原子炉メーカー技術者が加わっています。

 “警告”を知りながら原発の「安全神話」に固執し、全電源喪失や水素爆発への備えをしてこなかった原発利益共同体の責任は重大です。

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吉井衆院議員 警告軽視の根源に「安全神話」

 東電、.政府は建屋に水素がたまるのは想定外だったと説明しています。しかし、核燃料を覆う金属が高温になると水と反応し水素が発生するのは常識です。水素が空気と混合すれば静電気程度でも着火します。

 水素は空気より軽いので、建屋上部を開くか排気塔から逃がす仕組みをつくるのは難しくない。それをしていないのは、そもそもの設計の問題です。

 水素爆発を軽視した根源にあるのは、過酷事故は隕石(いんせき)衝突と同じぐらいの確率だからコストはかけられないと考える根深い「安全神話」があるからです。


 

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コメント
 
01. ジャック・どんどん 2011年12月27日 18:11:05 : V/iHBd5bUIubc : A4GQ7o9O02
gataroさん、フォローありがとうございます。
吉井議員の記事は、こちらで打ち込んだものですが、その他の本文記事もネットでは見つからないためあきらめておりました。

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