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(回答先: 動画:サイエンスZERO「内部被ばくの実態を探る (NHK) 投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 27 日 00:58:42)
サイエンスZERO「内部被ばくの実態を探る」 (NHK)の問題点
http://www.dailymotion.com/video/xn6xx7_yyyyyzero-yyyyyyyyyyy_news?start=0#from=embediframe の9分50秒あたりから飯館村での子供の甲状腺被曝検査の経緯が述べられている。これについて僕はごまかしがされているように思う。
ネックファントムという首の部分の模型を使って甲状腺の部分へ国の被ばく量の基準100ミリシーベルトの放射性物質を入れて、ネックファントムの外側からサーベィメータ―で測った結果0.2ミリシーベルトであったので、それ以下であれば健康に影響がないはずだと判断したと言う。まずこれがおかしい。なぜなら、甲状腺に蓄積して甲状腺がんを引き起こすとされるヨウ素131は普通サーベィメータで測れるガンマ線だけではなくベータ線も出し、ベータ線のほうが健康被害が大きいとされるからだ。更に、ベータ線は生体内ではベータ線はほとんど生体外へ出てこない。生体内では数ミリも進まないで周囲の細胞に吸収されるからだ。繰り返すがサーベィメータは普通ガンマ線しか測れない。
一般にアルファ線やベータ線という放射線は原子核によって吸収される。ネックファントムのような模型よりも生体のほうが格段に質量が多いので原子核の量も多くベータ線は生体外へ出ることは少ない。だから、仮にサーベィメータがベータ線を検出できるものであった場合は0.2ミリシーベルトという値は人体に当てはめるためにはもっとずっと低い線量に換算する必要が出てくる。
なお、ヨウ素131はまずキセノン131へ崩壊する。この時ベータ線が多く放出される。そして、キセノン131がガンマ線を出して崩壊する。つまりガンマ線が多く出されるのはキセノンに崩壊した後なのだ。キセノンは希ガスだからほとんど人体内にとどまることはなく発生後するに体外へ放出されてしまう。もし、甲状腺部分からガンマ線が多少でも検出されたら、それはかなり大量のヨウ素131が蓄積されたと言う意味のはずだ。
以下にウィキペディアの「ヨウ素131」のページからベータ線に関する部分だけを引用しておく。体外から測れるガンマ線よりもベータ線の影響が大きいこと。そして高線量被曝よりも低線量被曝の影響が大きいことが明確に述べられている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨウ素131 より部分引用:
ベータ崩壊による顕著な作用として、それが突き通る細胞から最高数ミリメートル内の細胞で突然変異および細胞死を引き起こす。放射線の結果として癌の原因となる。甲状腺の組織を破壊する傾向があり、そのような理由から逆説的に、高線量の放射線は時に低線量のものよりも危険性が少ない。例として、甲状腺腫の治療に中程度の線量のヨウ素131を用いられた小児には甲状腺癌の増大が見られたが、はるかに高線量で治療を受けた小児はそうならなかった。同様にバセドウ病の治療に非常に高線量のヨウ素131を用いる多くの研究では、中程度の線量のヨウ素131吸収で甲状腺癌のリスクが直線的に増加するにもかかわらず、甲状腺癌の増加は見られない[2]。したがって、小さい線量のヨウ素131は医療用として、特に小児にはますます用いられなくなり、目的の組織を破壊する方法としてますます最大限量でのみ用いられる。これは「治療上の用法」として知られている。
以上引用終わり。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<926>>
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