http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/619.html
Tweet |
アメリカ合衆国エネルギー省(United States Department of Energy、略称DOE)に属する
国家核安全保障局(National Nuclear Security Administration、略称NNSA)が神奈川県横須賀市泊町で4月5日測定した、データ中にマイナスのものがあるという指摘があったので、その原因を調べた。
ジェイ M.グールド,ベンジャミンA.ゴルドマン著/肥田舜太郎・斎藤紀訳(1994)『アヒンサー 死にいたる虚構 国家による低線量放射線の隠ぺい』PKO法「雑則」を求める会、よりの引用
「東部環境放射線機関(EERF)の一番奇妙な仕事は、ミルク中の放射線値を物理的にはあり得ない大きなマイナス値で報告することだった。放射線が負になるような物質は存在しない。しかし、最近の放射線の表記方式によれば、宇宙線やラドンその他の自然放射線によてできるバックグランドのレベルより低くなる時はマイナス値が発生する。・・・(核実験場がある)ネバダのミルク中のバリウム140は1982年5月に1リッター当たりマイナス42ピコキュリーという驚くべき数値を示し、全米で最高のマイナス測定値だった。ネバダに隣合った8つの西部の州でもマイナス値が測定されており、実験場から遠くなるに従って、数値の大きさを減じている。また、1982年6月にヨウ素131の大きなマイナス値がニュー・イングランド州で数多く起こった。その月にはマサチューセッツ州のピルグリム原子炉が2回にわたって重大な放射能漏えいを起こしている。図6−7は、ヨウ素131のマイナス値がピルグリム原子炉から遠く離れるにつれて減っていることを見事に示している。何故、大きなマイナス値がでるのか。大きなマイナス値は、一般庶民に対してプラスの指標(値)を帳消しにし、結果として国の平均値の警告の機能を失わせてしまう。P.70-71」
要するに、国家核安全保障局で計測された土壌中のストロンチウムやテルルのマイナス値は符号を逆にしてプラスだと考えればよい。マイナスとプラス値で相殺して平均値を低く見せかけるような操作をやっていることが分かる。
http://unitingforpeace.up.seesaa.net/document/FieldSampleSoilResults.xls
4月6日計測:神奈川県横須賀市泊町
Sr-89 -62.53
Ba-140 -8.55
Te-129m -8.18
Ce-144 -3.24
Mo-99 -0.01
Np-237 0.01
Pu-238 0.02
Am-241 0.03
Pu-239/240 0.06
U-235 0.62
Pu-241 2.08
Pu-236 2.72
Am-243 4.92
Sr-Total 7.29
Gross Beta 10.52
U-238 13.43
U-233/234 14.50
Sr-90 15.84
Cs-136 26.46
U-232 73.63
Gross Alpha 154.66
Cs-137 336.70
Cs-134 345.21
I-131 762.20
その他:同書から重要だと思われる部分を抜粋引用
「(チェルノブイリの事故時)ヨーロッパにおける放射能レベルは合衆国の百倍から千倍であるが、ヨーロッパの夏の乳幼児死亡率は合衆国の10倍にすぎなかった。ヨーロッパではミルクを飲まないようにという警告が広くゆきわたり、そのため胎児の被爆の少なくなった。このことは低線量被爆の線量反応関数は対数曲線であることいっそう明瞭に証拠立てた。(つまり、横軸に被爆量、縦軸に死亡率や疾病率を設定すると、ごく微量の低線量のところで急激に反応曲線が立ち上がり、中程度の線量になると曲線は減衰し、高線量になると再び増加してゆくという二つ山がある二相曲線になる。)p.14」
「低線量放射線への慢性的な被爆は、同時にはほんのわずかのフリーラジカルがつくられるだけである。これらのフリーラジカルは血液細胞の細胞膜に非常に効率的に到達し、透過する。そして非常に少量の放射線の吸収にもかかわらず、免疫系全体の統合性に障害をあたえる。医療用X線のような瞬間的で強い放射線被爆は、大量のフリーラジカルを生成し、そのためお互いにぶつかり合って、無害な普通の酸素分子になってしまう。こうして短時間の被爆は、同じ線量でもゆっくり、何日、何カ月、何年もかけた被爆よりも細胞膜への障害は少ないのである。・・・ごく最近、チャールス・ワルドレンと共同研究者たちは、ハイブリッド細胞の中におかれれば人染色体が、雑種細胞の中にあって被爆すうrと、イオン化放射線は細胞膜を傷害する時と同じように、高線量のときよりも低線量のときにより効果的に突然変異を生じさせることを見出した。彼らは極めて低い線量の放射線の場合、高線量を用いた通常の方法やX線装置からの瞬間照射よりも、200倍も効果的に突然変異が生じることを発見している。彼らは線量反応曲線が哺乳類の細胞では上向きの凸のカーブ(対数曲線)を示し、そのためペトカウが発見したフリーラジカルによる生物学的傷害とまったく同じように、X線の突然変異効果は低線量で最高になることを発見した。このように彼らのデータは伝統的な科学ドグマ、つまり線量反応曲線は直線であり、低線量の影響についても高線量のデータによる直接の延長線上で評価できるとした見解と対立している。・・・体内摂取されたベータ線による持続的な被爆は、外部からのX線瞬間被爆に比べて細胞膜への障害が1000倍も強い。何故ならX線照射後のDNA自己修復は、低線量によるフリーラジカルの傷害が回復するようも効率がよいからである。・・・p.154」
「非白人は過去20年間、ピッツバーグなどの大都市で乳幼児死亡率の改善がわずかだったため、最大の打撃を受けてきた。ピッツバーグの経験が示唆するように、もし貧困や出生前ケアの欠落が原因ではないなら、他の原因を探さねばならない。注目を引く問題は、白人と非白人の食事の違いである。たとえば、貧しい家族にはチーズが政府の余剰貯蔵分から広く配分された。チーズのような乳製品はストロンチウムや90やセシウム137の半減期の長い放射能で汚染されているので、政府の援助に頼っている多くの家族は大きな影響を受けただろう。ミルクの件はさておき、アフリカ系アメリカ人が好む安価な根菜に比べて、白人が食べる魚や肉は、ストロンチウム90比でカルシウム分がかなり多い。白人に比べてアフリカ系アメリカ人の女性たちはその結果、骨の中にカルシウムではなく半減期の長いストロンチウム90を高レベルに蓄積し、脆弱な免疫系となる。新しい発見によれば、そのような傷害を受けた免疫機構は発育する胎児を異物として拒絶してしまう。核分裂生成物に曝されて2年ないし3年のうちに乳幼児死亡率が上昇する。P.107」
「ストロンチウム90は、主として食物を介して入り込むので、この仮説は「東南アジアでは雨量が多いのに何故、エイズ症例が少ないのか」をも説明している。(東南アジアの食物である)米・魚は合衆国、カリブ、アフリカ諸国の食物に多いミルク、パン、肉、果物、ジャガイモ、大豆、野菜と比べてストロンチウム90が対カルシウム比で極めて少ない。1982年にニューヨークで測定した値によれば、新鮮な魚と米の対カルシウム比ストロンチウム90は、新鮮な野菜、ジャガイモ、乾燥大豆に比べて10分の1しかなかった。・・・食物の決定的な役割が、謎に満ちた事実を説明することができる。同じ人口のアフリカ系住民とアジア・インド系住民がいるトリニダッド島では、アフリカ系住民から45人がエイズと診断され、アジア・インド系住民には一人もいなかった。p.125」→セシウム対策としては、カリウムを多く含む食品を摂取するのがいい。
「ストロンチウム90などによる対内でのベータ線被爆で最も効率よく生産されるフリーラジカル酵素は、発がん性と同様に冠動脈性心疾患の一要因なのかもしれない。理論的にはフリーラジカルが低比重コレステロールを酸化して動脈に沈着しやすくし、血流を阻害して心臓発作を」誘導すると考えられている。p.155」
「1956年から58年の2年間に生まれた子供たちで、SAT[標準学力テスト]成績が最大に低下した州はユタ州だった。これはユタ州がネバダ核実験場に近いこと、ネバダ核実験場のフォールアウトの大部分は北東に向かっているということとまったく矛盾しない。このことはSAT成績低下が放射性フォールアウトの積年の影響に密接に関係していることを強く確信させ、また、心配になる現象でもある.p.134」→日本でも原発の近くの子供は学力が低いはず。あるいは首都圏の子供の将来学力は、関西圏に抜かれるはず。
国民必読の、永久保存版のきわめて重要な投稿 by爺さん
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/503.html
首都圏に居住できないと考える理由(特に子供は無理)[再掲]
1.土壌汚染のレベルが、ロシアにおけるセシウム137の安全基準(0.1キュリー)を超過(結果として室内でもセシウムが舞っており、掃除機中のほこりから検出される)。
2.プルトニウムなどアルファ線核種の土壌汚染レベルが、放射線管理区域に相当
3.野菜などの農産物・海産物の流通を調べると、東北・北関東のものが首都圏に運ばれて消費される一方で、西日本のものは大阪・京都など京阪圏で消費される。
4.東日本の焼却炉で放射能のがれきを燃やし始めたので、672度以上で気化したセシウムがエアロゾルとして再拡散している(最近のニュースによれば、山形県では毎日41Bq/平方メートルのセシウムが降下)。もちろん、ホットパーティクルは、多数の核種を複合的に含んでいる。セシウムだけの話ではない。
5.線量が高いため、福島の四号炉の使用済み核燃料プールに入っている燃料棒1600本弱が取り出せない。補強工事は終わったとはいえ、大きな余震が来たりすれば、倒壊し、米国が懸念しているような事態、つまりむき出しの原子炉が出現し、放射能の雲が連続的に発生する事態となる。そうなれば東京終了。風向きにもよるが、倒壊後の猶予は6時間くらいしかない。大きな余震が来なくても、腐食して自然に倒壊する可能性もある。たかだか200km離れたところで、こんなリスクを抱えたところに住みたくない。事故は何も収束していない。いまでも放射能は絶賛放出中。
6.東京は低線量被爆エリアであり、中程度の線量があるところよりも、かえって危険。低線量だと、人体が放射線を認識できず、ホミルシス効果が働かない。
7.逆浸透膜(RO)の浄水器を通しても、放射性トリチウムが除去できない。水道水が危険(行政は、水道水中のストロンチウムもウランもプルトニウムも測定しない)。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素19掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。