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東芝・日立の原発輸出に引きずられてか、「原発推進」「菅直人叩き」が再び目立ってきた。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65782095.html
2011年12月24日23:51 ざまあみやがれい!
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東芝・日立の原発輸出に引きずられてか、「原発推進」「菅直人叩き」が再び目立ってきた。「ざまあみやがれい!メールマガジン」vol.53
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ここ数日、「原発推進の動き」と「菅直人前首相に対する風当たり」が再び表に出てきたようだ。
気になる報道がここ数日いくつも目に付く。
まず1つ目は、ここに来て池田元久氏の「3月11日の事故発生から5日間を記した覚書」が報じられ、菅直人氏に対する逆風が強まっていることだ。
池田氏は、原発事故直後、政府の現地対策本部長だった。
以前、菅前首相が東電に乗り込んで怒鳴ったことについて、枝野前官房長官が、その時ばかりは菅直人氏について頼りになったと言っていた、という記憶が僕にはあった。
いろんなところで失敗したが、その時ばかりは菅直人氏が首相でよかった、という発言だったと思う。
だが、ここに来て、そこですらマスコミによって叩かれ出した。
その内容を部分引用する。
・「怒鳴り声ばかり」震災直後の菅前首相の言動とは
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111223/plc11122323070019-n1.htm
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12日午前4時すぎ、菅氏の原発視察の連絡が入った。覚書は当時の池田氏の違和感をこう伝える。
「こうした災害では人々の生存の可能性が高い初動の72時間が、決定的に重要だ。指揮官は本部(首相官邸)にとどまって対応にあたるべきだ…」
原発に到着してバスに乗り込んだ菅氏は、隣に座った東電の武藤栄副社長(同)を攻め立てた。覚書には「初めから詰問調であった。『なぜベント(排気)をやらないのか』という趣旨だったと思う。
怒鳴り声ばかり聞こえ、話の内容はそばにいてもよく分からなかった」と記されている。
「何のために俺がここに来たと思っているのか!」
菅氏は免震重要棟に入ると夜勤明けの作業員が大勢いる前で怒声を上げた。池田氏は「これはまずい。一般作業員の前で言うとは…」と感じた。
2階の会議室でも、菅氏は第1原発のベント実施を求めて出席者に厳しく問い詰めた。吉田昌郎所長(同)は「決死隊をつくってでもやります」。
菅氏の口調は、東電側にだけでなく、福島県の内堀雅雄副知事や班目春樹原子力安全委員長にも厳しかった。
菅氏の振る舞いを見た池田氏は同行した寺田学首相補佐官(同)に「首相を落ち着かせてくれ」と頼み、同席した関係者に「不快な思いをさせてしまった」と陳謝したという。
当時を「戦場の指揮官のような心境だった」と振り返る池田氏は、最高指揮官だった菅氏の言動について「僕もあきれた」と述懐する。
覚書には「指導者の資質を考えざるを得なかった。指導者は短い時間であっても沈思黙考することが大事だ。大局観をもって事にあたらなければならない」と記している。
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あくまでこれは、産経新聞の報道だ。
同じ場面について、ジャーナリストの上杉隆さんは、独自のルートで手に入れた記者クラブの懇談メモ等の資料を読んで次のように分析している。
・上杉隆「3.11から少なくとも5日間以上の、マスコミが政府と一体となって何をやったかというメモが私の手元に。それを(上杉リークスで)全部明かします」12/21(5)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65781704.html
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上杉「ええ。でもこれね、(手元のメモを)よく読むとそのこともそうなんですけど。菅さんがあの政権の中では一番まともですね」
吉田「ええ? まともなの」
上杉「ええ。」
吉田「あの政権の中でも」
上杉「中では。どうしてかというと、枝野さんとか、その他の人たちはみんな騙されて。官僚の言いなりになりましたから。だから結局、出さなかったんですよ。で、菅さん、これ、怒鳴りつけてんのは、ベントやれ!と怒鳴ってるんです。元副社長とか」
吉田「ああ、そうなんだ。あー」
上杉「もう怒鳴りつけてて。で、それで最終的にあの東電の方に入ってくわけですね」
吉田「まあまあ、そのなかでまともだとしても、ただ、それを、スキル、総責任者としての資質には欠けてたっていう」
上杉「まあ自分で動いちゃんで。まあ今回どんと構えてやらせればいいんですが。まあ周りの人間が完全にその役人たちに、秘書官含めて、洗脳されてんで。
そしてまたさらに、マスコミも一緒に洗脳しちゃうんで。まあ無理ですね、これは。日本のシステム自体が。」
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周りの人間が洗脳されているので、菅直人氏が自ら動くしかない、という状況だった、と上杉氏は述べている。まだこの場面に関する上杉氏のメモは公開されていない。公開が望まれるところだ。
このように、見る者の視点や考え方の違いによって、菅直人氏が東電に怒鳴りこんだことに対する評価は異なってくる。そんなことは当たり前のことだ。
だが、産経新聞は、池田元久氏の覚書一つで、菅直人氏のイメージをつくりあげようとして要るようだ。
実際、最初に引用した池田元久氏の報道からは、池田氏は、菅直人氏に対して批判的な意見を持っていながら、それを直接菅直人氏に伝えて諌める様子が描かれていない。
池田市は、遠くから冷ややかに眺めていただけに過ぎないように受けとれる。まあそれも立場が違うから仕方がないのだろうけれども。
この池田元久氏について、ご存じの方もいらっしゃることだろう。
・原発災害本部長に“トンズラ”疑惑!住民見捨て逃げたと国会大炎上(2011.10.13)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111013/dms1110131126005-n1.htm
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最大の焦点は、事故直後の3月15日、池田氏が第1原発がある福島県大熊町のオフサイトセンター(OFC)から、約60キロ離れた福島県庁に拠点を移動したときの行動。
森氏は先月28日の参院予算委員会で「その時、現地にいたのは当時の池田副大臣ですよ。私は、池田副大臣が先に逃げたのを知っています。子供たちを置き去りにして、遠くの60キロ地点まで逃げ出しました」と断言したのだ。
事実なら、対策本部長にあるまじき愚行。民主党政権の信頼に関わる重大問題である。池田氏は自身のHPで次のように反論し、森氏への懲罰動議を要請していることを明らかにした。
《14日夜、原子炉の状況が深刻になったことから、本部と協議し、本部の判断で(福島市に)移転することになりました。
住民はその時点ですでに(第1原発から20キロ圏外の)避難区域外へ避難が完了しているとはいえ(中略)翌日午前中、区域内を捜索しました》
《重症のお年寄り96人が居ることが判明し、直ちに自衛隊車で区域外に移動してもらいました。この状況を見届けた上、15日正午に現地対策本部の各班が車列を組んで福島県庁へ出発しました。
『私が先に逃げた』とは何を根拠にいうのでしょうか》
一体、どちらの言い分が本当なのか。
20キロ圏内の浪江町で、酪農を営んでいた男性(43)はいう。
「池田氏が『住民の避難が完了していた』というのはおかしい。15日の時点で、浪江町では国からも県からも何の連絡もないまま、私が見ただけで子供も含む50人以上の町民が取り残されていた。
南相馬市の小高区でも、ほとんどの住民が残っていたことを確認しています。20キロ圏内すべての住民の避難を見届けたなど、あり得ない」
同じく、浪江町内の地域センターで避難者の世話をしていた消防団員の男性(45)も「当時1000人ほどの町民が避難していましたが、二本松市への移動が完了したのは16日の話。
その間、携帯もつながらず、国も県も何の手助けもしてくれなかった。15日正午の時点でも、400−500人は残っていた。池田氏の主張には無理がある」と語る。
これでは、「置き去りにして逃げた」と批判されても仕方ない。
夕刊フジで改めてコメントを求めたが、1週間以上たっても、池田氏から返答はなかった。
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池田氏は、HPでも弁解しているが、60キロ県外に逃げた15日に、まだ子どもを含む50人以上の住民が取り残されおり、南相馬市の小高くでもほとんどの住民が残っていた、という証言がある。
これは池田元久氏にとって大変分が悪い証言だろう。夕刊フジへの反論がなかったことも、沈黙して逃げ切りをはかろうとしたと捉えられても仕方がない。
池田元久氏についてはさておき、原発推進への動きを匂わせる報道があった。
・民主エネルギーPT「菅顧問」立ち消え 大畠座長が難色
http://www.asahi.com/politics/update/1223/TKY201112220816.html
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菅直人前首相の民主党エネルギープロジェクトチーム(PT)の顧問就任が立ち消えになった。
PTは原発再稼働推進派が多数を占めており、脱原発派が菅氏の顧問実現に動いたが、座長の大畠章宏元経済産業相が難色を示した。
PTは原発再稼働やエネルギー政策について議論し、来夏までに政策提言をまとめる予定。大畠氏は日立製作所で原発プラントの設計に携わった経験がある。
一方、菅氏は首相在任時に「脱原発」を表明。脱原発派は菅氏を顧問にすることで、原発推進論に傾く議論の修正をめざしたが、大畠氏は「首相経験者の就任はいかがなものか」と否定的だったという。
菅氏は22日、自らの希望でPT総会で講演。「日本が再生可能エネルギーでやれると思うかどうかが重要だ。ドイツやスペインはやれると思っている」と、脱原発を改めて強調した。
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これは現段階では、朝日新聞しか報じていない。
「大畠氏は日立製作所で原発プラントの設計に携わった経験がある」の一行が気になるところだ。
さて、現在、海外の原発建設を、東芝や日立が受注しているという状況がある。
アメリカでの原発再開の動きについて報道をまとめてある。
・アメリカ34年ぶり新規の原発建設へーー報道各紙の要点総まとめ
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65781922.html
アメリカでは東芝傘下のウエスチングハウスの新型原子炉AP1000の設計許可が出ている。
日立は、リトアニアの原発受注の仮契約を結んでいる。
http://www.asahi.com/business/update/1223/TKY201112230586.html
このように企業単位で原発輸出の動きが強まり、これを後押しする報道が連なっている。
その中には、国内での原発再稼働をしない限り、輸出への信頼を得られない、という趣旨の発言もあった。
また、原発輸出は国のTOP交渉によって決まることが多いと報じた記事もあった。
「原発輸出」の動きを強めている今、それに引きずられるかのように、国内での原発推進・再稼働への動きが目立ってきているように感じる。
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