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《食べ物に含まれる放射性カリウムによって、私たちは年0・2ミリシーベルト程度の「自然被ばく」を受けています。しかし、放射性カリウムが多くても、果物・野菜は逆にがんを防ぎます。内部被ばくを正しく理解することが必要です。》
Dr.中川のおっしゃるように、内部被曝は正しく理解しましょう(笑)
毎日新聞 2011年12月18日 東京朝刊
http://mainichi.jp/life/health/nakagawa/archive/news/2011/20111218ddm013070034000c.html
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Dr.中川のがんの時代を暮らす:/19 水銀とセシウムの違い
福島県内などで放射線についての講演をするとき、必ず聴衆に尋ねる質問があります。「内部被ばくと外部被ばくは、どちらが怖いですか?」。いつも圧倒的に内部被ばくの方に手が挙がります。
よく話を聞くと、食品による内部被ばくは、「水俣病」を連想させるところがあるようです。水俣病は、チッソ水俣工場からの有機水銀が食物連鎖によって濃縮されたことが原因です。高濃度に汚染された魚を食べた住民の脳組織に「脂溶性」の有機水銀が沈着し、神経障害を多発させました。
一方、放射性セシウムによる内部被ばくでは、こうした「生物濃縮」は起きません。セシウムは、カリウムに近い「アルカリ金属」と呼ばれる物質です。体内に取り込まれると、カリウムと同じように全身の細胞へほぼ均等に分布します。このことは、福島県内で野生化し、安楽死となった牛の分析でも確認されています。
セシウムはカリウムと同様、尿として排せつされていきますから、乳児で9日、大人でも約3カ月で体内の量は半分になります。セシウム137の半減期は約30年なので、体外に出たセシウムは地球のどこかに存在することになりますが、有機水銀と異なり、身体に蓄積していくことはありません。
今回の原発事故によるセシウムの内部被ばくの量も、わずかであることが分かってきました。厚生労働省の7月の試算では、食品中の放射性物質による内部被ばくは、子どもであっても、事故後1年間で0・1ミリシーベルト程度であると見積もられました。
京都大などのグループが、原発周辺の住民の内部被ばく量を調べた最近の調査結果でも、最大で0・16ミリシーベルトと見積もられ、厚労省の試算が裏付けられています。
さらに、神奈川県横須賀市などでは、学校の給食を丸ごとミキサーにかけてセシウムの放射能を測定していますが、内部被ばく量は年3マイクロシーベルト程度でした。これは、天然の放射性カリウムを多く含んでいるバナナ約30本分に相当します。
食べ物に含まれる放射性カリウムによって、私たちは年0・2ミリシーベルト程度の「自然被ばく」を受けています。しかし、放射性カリウムが多くても、果物・野菜は逆にがんを防ぎます。内部被ばくを正しく理解することが必要です。(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)
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