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福島のコメ、流通激減 基準値超え影響、前年の4分の1
http://www.asahi.com/national/update/1217/TKY201112170514.html
2011年12月17日23時4分 朝日新聞
国の基準値を超える放射性物質が次々見つかった福島県産のコメ。業者や消費者の敬遠を背景に、市場に流通する量が減っている。
「県外からの注文がぴたっと止まり、キャンセルも出ている」。県内の大手米卸業者は、11月中旬に国の基準(1キロあたり500ベクレル)を超えるコメが出て以降、状況が一変したと明かす。
福島県のコメはこの秋、関東産より安い価格で市場に出始めた。もともと収穫量全国4位の米どころ。食味には定評がある。「割安感があり、大手外食産業から注目されていた」(別の米卸大手)。10月中旬、収穫時の検査ですべて基準をクリアしたため佐藤雄平知事が「安全宣言」し、コメが動き始めた。その矢先の基準超えだった。
福島県の今年のコメの収穫量は約35万トン。東京電力福島第一原発事故に伴う作付け禁止で、昨年より2割ほど少ない。
JA全農福島は例年、県産の4分の1程度を集荷してきた。今年は約8万5千トンが集まる見通し。昨年の11月末時点の出荷量は1万900トンだったが、今年は2700トンと、4分の1に激減。売れないことに加え、再検査で流通が滞っている影響もある。
「安全宣言直後は『40ベクレル程度のコメなら買ってもいい』という業者もいたが、基準超えでそれも立ち消えになった」とJA全農福島幹部。JAは、検査で検出限界値以下の「不検出」となった地域のコメだけを業者に出荷している。しかし、基準超えのあとは「それも消費者に敬遠されている」と嘆く。
同県いわき市の米穀業「相馬屋」の佐藤守利社長(53)は「事故以前は県内産が8割だったが、今は逆転した」と話す。同市では今月から小中学校の学校給食用米を県産から北海道産に切り替えた。
外食チェーンも福島産のコメを敬遠する。「すき家」などを全国展開するゼンショーは使用を見合わせている。「他県産で必要量を確保できるなら福島産の優先度は下がる」と話す。
一方で、福島産米を扱い続ける業者も。大手流通のイオンは自社ブランドのパックごはんに今年も使う。パッケージに「福島県産こしひかり」と表示し、2600万パックを販売する予定。同社は産地の倉庫に保管中にコメを自主的に検査しており、「不検出」のものを使用。「検査で問題がない限り販売する」という。(山田明宏、千葉卓朗)
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